2011/11/07

どくとるマンボウ

北杜夫さんがなくなって、昔読んだ作家が亡くなっていきますなあと思って本棚を見ていたら何冊か出てきた。純文学っていうのは苦手なのでもっぱら読んだのは「まんぼうシリーズ」だった。特にこの航海記がお気に入りで、さらに佐々木侃司さんの挿絵のものが好きだった。1960年頃の航海記なので今からざっと50年前、あの頃の北杜夫の会う世界の人々の感覚や同時にこちら側(北杜夫)の常識・感覚なぞが推し量られて楽しい。戦争が終わって15年経過した時代でもまだほとんどの人が第2次世界大戦を経験している時代でなかなか興味深い。


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