2011/11/14

黒船

TPPの記事を読んでいたら、農家や畜産の方々は「もう駄目だ、守ってくれないとつぶれる」というような記事ばかり目に付く。僕はメーカー(車と半導体)出身ですからいつも「この産業は国は守ってくれない。弛まざる技術革新と世界中で一番安く作れるところで作る覚悟がないと生きていけない」というようなことをず~といわれ続けてきた。「日本で作っているのはたまたままだ採算がとれるからだ」といわれていた。頑張って日本の生活レベルが上がったら現場の関係者は日本には住めなくなるというジレンマを抱えていることも教えられてきた。

その証拠に松下(今はパナソニック)は採算がとれなくなったあのお家芸のテレビを捨てた。テレビを守ってくれと国に陳情しなかった。陳情しても最終的には効果がないことが分かりきっているからだ。

政治家特に農業を基盤にする政治家さんはその支援団体の代弁者かもしれないがもっと啓蒙活動に力を入れないといけないのではないかと思います。早かれ遅かれ採算がとれないものは市場から駆逐される。これが原理です。原理原則に逆らうことが政治ではないと思うのですが、今の政治家は票には従うけれど原理原則には従わないから無理が生じるような気がして仕方がありません。

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