2012/01/09

国民百科事典

平凡社の「国民百科事典」というのがあって、少なくとも僕の同級生のほとんどは持っていた。1960年くらいから出たのだろうとおもうけれど爆発的なヒット商品で平凡社は儲かったと思う。化粧箱に入ったものを本屋が持ってきてくれた。多分一番利用した本だと思う。宿題はこれを写して終わりということも多かった。中学に入った時、この事典がなくて、近所に借りに行っていた。父親がそんなに必要ならということで買ってくれた。当時14000円だったような。父親の月給がいくらだったかは知らないが多分5~6万円くらいだったのではないかと類推すると今なら10万くらいか?
ただ、今では無用の長物になって、ヤフオクでは30巻くらいの大百科が100円とか無残なことになっている。ウィキペディアのほうが価値がある存在になってしまった。

国民百科では載っていないものが大百科に載ってるのかなとおもうと、大人になったら30巻くらいの大百科が欲しいと思っていたが、現実は厳しく一度も購入に至らなかった。置く場所もなかったという理由もありますけど。

当時から考えたらこのネット社会は信じられないくらい便利な社会を実現した。百科事典ばかり見ていた僕には夢のような社会である。インフラが暮らしと考えを左右する見本みたいな事例である。

2 件のコメント:

  1. otonashinokamaeさん

    平凡社の、「国民百科事典」は私も所有してましたねえ。

    10年程の昔に寺町の古本屋に持って行ったですが。
    引き取るだけとの事でした。
    要は無価値。

    漫画本のシリーズ物が圧倒的価値でして。
    当方も、置く場所が無く、只でも仕方が無いなあと。


    確かに、無惨な事になってるです。

    とは云え確かに、ネットで、検索で、用事は足せるです。
    しかも、詳しくです。

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  2. 僕はまだ実家に置いてあります。
    もう背表紙はモロモロになって触ればこけ落ちていきます。本当によく利用しました。7巻というのは丁度手ごろだったのかもしれません。今の世の中は文化的にはレベルアップしているのでしょうかね。
    僕はよく写してました。コピペは記憶に残らないですからね。個人の知力の発育には写した方がいいですねえ。便利になるということは衰える力もありそうです。

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