2018/12/19

The dark side of the moon

1973年の春に出たこの「狂気」というレコードは、それまでに色々と海賊盤が出ていてコンサートで実験しながら完成させた年季の入ったスーパーアルバムであります。今聞けば海賊盤もなかなかいいものがあって「こっちの方でも良かったんでは?」と思うようなフレーズがいっぱいあります。
発売日当日、梅田の紀伊国屋でジャケットを見て感激。ニュートンを思い浮かべた。
その日は買っていない。当時は「出たんか、買うとこか」というわけにいかない。当時大学4年になるとき。それほどお金を持っていない。
確か会計の専門学校の帰りだったと思う。しかし、我慢できずに割とすぐに買った。感激しましたね。ひょっとしたら僕にとっては最高峰のビートルズのサージャントを上回るか?という思いがした。なんせ完成度の高さにびっくり。「隙がない」というか考えつくされている。
CDの時代になってプレーヤーを買った時も真っ先にこのCDを買った。当時3500円。考えられないくらい高い。それで今聞けば音質も悪いし音量も低く、他のCDを聞いてからこれをかけたらボリュームを調整しないと同じ音量にならない。それでリマスター盤を購入することに。安い。
ほんまにレコードというかCDというか嗜好品の値段は、日本では翻弄され続けられている。もともと1000~1500円くらいのものだと思う。でもこのジャケットはレコードの方が圧倒的にいい。
今でも眺めることがある。
ジャケットもヒプノシスの名作。ヒプノシスもピンクフロイドと共にメジャーになってきた。盟友ですな。



それから20年後くらいに、ライブで「狂気」を丸ごとやっているというCDが出て(上のジャケット)、これもなかなかの出来で、これはDVD(「驚異」という名前で)も出ている。これもおすすめ。デビッド・ギルモアの声が円熟味を増して、個人的にはこっちのほうをよく聞くようになってしまった。ロンドンのアールズコートでのライブ。このDVDは見ものです。
蛇足ながら大学時代の友達(女の子)が銀行員と結婚してロンドンに行くことに。帰国してから話したら「私が住んでいたところはアールズコートの近くだったんですよ」って。早よ言ってよ。見に行ったのに・・・。その子は宝塚のマニアで「猫に小判」でした。


0 件のコメント:

コメントを投稿