昔、ロック進化論??という本もあったくらい、ある時期のロックは「進化」しているように思えた。
個人的にはプレスリーからビートルズを経てクリーム、ジミ・ヘン、ジャニスのニューロックの時代までかな。
僕にとっては、パンクでその思いは完全に崩れて、流行歌はそういうものではないと改めて自覚したように思う。
レコード、CD、ネット配信・・媒体は変わっても、音楽自体は存在する。
ただ聞く人が変わっていく。
プレスリーに夢中になった人のほとんどはビートルズを聞かなかっただろうし(もちろん例外もいらっしゃる)、僕の知り合いにもビートルズに夢中で、さらにパンクに夢中だった人もいらっしゃる。流行歌と聞き手との関係を見ていかないと全容は分からない。
結論から言うとこの手の分野の音は進化しないと思う。進化の定義にもよりますけどね。
ミュージシャンの内面、技術力そしてその時の聞き手の置かれた社会状況等々の組み合わせの産物のように思える。それが概して進化と捉えられることが出来る瞬間が時にはあるかもしれないということかなと思う。
僕が夢中になったビートルズからニューロックの時代までは定点観測が出来た世代が多いので「進化している」と思えるのだと思う。ビートルズを14歳くらいで聞き始めて20歳以上まで聞ける音をビートルズだけでなくその周りにいた数多くのミュージシャンたちが提供してくれたから。普通は数年で次の世代へと演奏家と聞き手が変わっていったのだと思う。
アップしたのは1990年代に一時代を築いたグランジロックを代表するニルバーナのアルバム。あまりにも評価が高いので買って聞きましたが、正直僕にはわからない。(セックスピストルズを聞いた時よりましでしたけど)
その頃になるとこっちは齢40にもなっているので無理して聞きこもうとはしない。僕の感性では無理と思い、もう聞かないだろうと思うCDが入っているケースに今も置かれたまま。
それで、この間、コールドケースのシーズン5のエピソード1を見た。
このドラマ、僕のような音楽好きには手間がかかって、見た後、使われた曲を調べたりしたらそこそこの時間がかかる。まあ楽しいひと時ですが。
シーズン5のエピソード1、全曲ニルバーナ、時代設定は1993年だったかな、普通は1つのエピソードに色んなアーティストの曲が散りばめられているのですが、たまにこういう構成のものがある。大抵ドラマも秀作が多い。ストーンズのみとかピンクフロイドのみとか。
こういう時代のシチュエーションで見ていたら、実に音が時代に合っていたように思う。
40過ぎてサラリーマンをしている日本人が「グランジ」に共感できるはずはない。
頑張ってアメリカのヒットチャートとロック音楽を追いかけて、いつまでテンションが続いたのだろう?
1980年代は無理だったように思う。1970年代の中頃くらいまでか??
カート・コバイン自殺、そういえばイアン・カーティスも自殺だった。加藤和彦も・・。
今よく聞く音楽。キース・ジャレット、チック・コリア、藤圭子、平山みき、どいう訳か最近になってボブ・ディラン、ロジャー・マッギン、ジーン・クラーク・・そうそうリンダ・ロンシュタット。変わるもんです。
クリムゾン、イエスは聞かない。ピンク・フロイドも最近はかけない。
仕事をしながら古い映画音楽をよくかける。そうそう山口百恵のロンドン録音のもよく聞く。
人間の感性って本当に不思議です。
キース・ジャレットのボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジズ」をリピートでずっと聞いているときがある。
話は変わるけど、GO TOは完全に止めないと、コロナは収まらないと思う。コロナに関しては安倍さんより菅さんは質が悪いかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿