2021/10/21

給料が上がらない。給料をあげれない。


 選挙になってにわかに、「この30年給料が増えていない」が俄然話題になるようになった。
ただ、どうしたら上がるかを提案できる政党は1つもいない。
無理やり上げるという政党さんはいらっしゃるけれど、そんなことしたら、後どうなるかは責任をもってくれなさそうな政党ばかりで信頼できない。
代表的な与野党でも、どうしたら給料が増えるのか、まあ早く言えば日本経済が回復するのかは政治家さんは分かっていないようである。

ただ、長年、統計やグラフを見て来た経験から言わせていただければ、この手のデータを読み解くにはなかなか一筋縄でいかない世界があって、本当の世界を見つけるのは困難だと思っている。
日本の所得が少ないのは、勤労者の範囲が増えたのが一つの原因、つまり高齢者が働きだした。昔はほとんどが65歳(昔は60歳)以上になったら、年金生活で統計には入って来なかった。今は安い賃金で働いている人も統計に組み込まれている。
この辺りが、国際的に比較してどうなのか?
世代別とか同じ土俵の上に載せて比較する工夫を考えないと単純に行かないと思っている。
ただ、世界の動きに比べて日本は劣っているのは確かだと思っている。

荒っぽく言えば、世界をリードする製造業がなくなった。
半導体で、アメリカから無理難題を言われて大人しく引き下がってサムソンに抜かれてからあっという間の凋落ぶり、今や見る影もない。
次に車も危なくなってきた。ハイブリッド車をすっ飛ばしてということは日本の技術を無視してということで、即、丸々電気自動車の世界に、ここでは優位性はなく、今のところ一緒のスタートラインなのかな?ちょっと劣勢かも。

ということで、次の世界で優位にたてる技術の確立が大事なのは企業は分かっている。そこを国家がどうサポートできるか?そういうことを政治家は分かっているのかな???甚だ疑問。
パイが小さくなれば分配も少なくなる。当たり前のことを言う政治家が非常に少ない。どんどん小さくなるパイの分け方ばかり言っている。
昔読んだ本を思い出した。様々な角度から賃金が上がらない要因を分析されていてとても感心した思い出がある。

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