大学に入った頃に阪急茨木市駅の近所にダイエーが出来た(もうあったのかも)。僕にはカルチャーショック的なスペースで日本にもこういう場所があるのかと思った。なんか従来のスーパーマーケットとは違った「次のステップ」を感じた。ものが安いとかいう主婦の目線ではなく文化的な驚きだったような気がする。この本はそのダイエーの創業者「中内功」さんの伝記である。僕はこの手の本をまず読まないので(多分、今後はジョブスの伝記を読むくらいだろうと思う)書物の優劣なんかは分からないけど、中内さんのダイエーを創業した原点が「世の中の人(一般人)が満足に食えるようにしたい」ということだったと勝手にとらまえている。そういう意味では中内さんの夢がかなえられてしまえば、その後の展開は自分の執着外のことだったのかもなあと千林の駅を京阪に乗って通過するたびに思う。
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