1960年の春から小学館と講談社が「少年少女世界文学全集」という本の発売を始めた。アップしたのがどっちだったか記憶にないですが、僕の家は悩んだ末講談社版だったような記憶があって何年くらい続いただろうか?
もう最近では考えられない話ですね。
その後、いろいろとネット上で見ていたらこれは講談社の方みたいで、僕の当時の記憶ではなんでも小学館と講談社はペアだった。同じ時期に同じような企画ものが出る。
確か1960年の4月にこの少年少女世界文学全集というのが出始めて、1巻目は講談社は「ああ無情」で小学館は「小公子」だったように思う。出版社が数年おきにこのような全集を出すものだと知るのはもっと後で、その時は僕のために創刊されたような気になった気がした。
まあ、本棚にこの全集と以前書いた平凡社の国民百科が並べばもう知的空間はばっちりで、僕の周りの家庭はほとんど文学全集と国民百科は見栄を張ってそろえていた。かくして日本国民の知的レベルは上がって行ったのである???と言えるのかな?
ただ、この本のおかげで、ロビンソン・クルーソーやトム・ソーヤーとかを知ったわけで役に立たなかったとは言えない。夏目漱石の坊ちゃんも面白かった。
あっそうそう、最近「ターナー展」のポスターを見るが、見る都度坊ちゃんを思い出す。「あの島をターナー島と名付けようじゃありませんか」と言ったのは赤シャツだったかな。
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