2020/09/12

TELL ME ・・・・・THE ROLLING STONES


 ビートルズのライバルと言えば当然ストーンズとなるのですが、リアルタイムで聞いてきた者としてはストーンズが出てきたのはずいぶんと後だったような記憶がある。東京オリンピックが済んでいた。

ストーンズと言えばなんといっても「サティスファクション」ですが、これが出るのが1965年の夏なんでそれまでは、ヒットしたと言われても、あんまりピンとこないものばかりだった。一応、イギリスでは1位ですというのはあったけど。「ラストタイム」なんかがそうですね。でも正直大した曲とも思えなかった。

そういう中で、意外と好きで今でもよく聞くのがこの「テル・ミー」という曲。日本では1964年の11月くらいに少しだけ流行っていた。このシングル盤のジャケット、ビートルズに比べてスカッとしてないでしょう。正直、不細工なにいちゃんばかり。こんなのがビートルズの対抗馬??になる。ビル・ワイマンなんかこの時でかなりの年配だったはず。

まあ、それはともかく、このテル・ミーって曲に間奏があるバージョンがあるという話になって(当時はバージョンとか別テイクとかいう言葉もなかった)、要はシングル盤にはその間奏がカットされている。ラジオでかかっていた云々、当時はニュースソースはラジオしかない。テレビなんかではやらない。まだビートルズもマイナー、ストーンズなんか知る人ぞ知るという時代。

その間奏のあるテル・ミーを是非聞きたい。その為にははがきに書いてリクエストしかない。でも採用されるかどうかは分からないし、採用されない確率の方が圧倒的に高い。

結果的に間奏が入っているLPレコードを買ったのですけど、間奏が入っているということを知って買ったわけでもなかった。当時でのベスト盤を買ったらテル・ミーが間奏が入っているものだったという偶然。僕はこの時初めて聞いた。感激。
ただ、そのおかげで両方欲しくなってシングル盤を買う羽目に。当時は両方買うなんて余裕はない。普通はベスト盤を買えば重なるシングルは友達に売っていた、メルカリの個人版です。
よく考えたらメルカリの商売はネタは昔からあるわけね。それがIT化で大規模なビジネスとして実現したということ。

そんな時代です。情報も少ないし、今みたいにネットに載せたら上手くいけば即座に返事がもらえる。しかも世界中から。

そんで調べだしたら、間奏のあるテル・ミーについて詳しいブログがあることを発見
まだ、なんと別のバージョンがあるみたい。

やっぱり、はまった人がいるんや。うれしいね。

同様のことは、ドアーズの「ハートに灯をつけて」にも当てはまる。
これは元のオリジナルに間奏が入っているけどシングルにするときに長いのでカットしたみたい。
当時、段々と1曲が長くなっていった時代だから。

ストーンズのテル・ミーがもともと長いのが1曲だけで間奏部分をカットしたものか、別々に録音したものかどうかは分からないので、そのマニアさんのブログを楽しみに読もうと思っている。

STAP細胞の難しい陰謀のはなしから一転楽しい昔話になりました。

でも「サティスファクション」を初めて聞いた時は衝撃だった。これで確固たる地位を築いたと思った。それまでは試行錯誤というか、元々ブルース指向のバンドなんで超ヒット曲は難しかった。「リトル・レッド・ルースター」や「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」ではね(僕は好きですけど)。「サティスファクション」以降はちょっとひねくれた路線というか、それが決まりました。
フーの「マイ・ジェネレーション」とストーンズの「サティスファクション」が当時のイギリスの若者の不満を代弁していることになるのかな??そこは僕には分からない。

もしそうなら、後のパンクロックのセックス・ピストルズと同じ位置づけになるのかな?


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