2024/08/31

VERA


 弟に勧められて見始めたら面白い。
きっかけは、「リンディスファーン」という、もう50年くらい前にいたイギリスのトラディショナル・フォークグループの話がきっかけで、リンディスファーンという名前が地名から来たものであることを全く知らずに今までいた。
そのリンディスファーンを舞台にしたサスペンスがあって面白いという話になった
アマゾンプライムでまず見始めて、次にお試しキャンペーンに便乗してシーズン11まで何とか見た。12以降はまた手立てを考えねば。
初めは、物凄い田舎での事件で。こんな田舎ではそんなに事件はないだろうと思っていたら、段々と都会に移っていって、後半は「ニューカッスル・アポン・タイン」というまあまあの都会での事件が中心。
事件は、田舎なのでのんびりした事件かと思いきや、結構込み入った事件が多く、見終わって考え込むことが多い。
大体パターンは、まず殺人事件が起こり、「ヴェラ」率いるチームが、身元を調べて、目撃者を探す。
被害者・目撃者・容疑者の身元を調べていく過程で、犯人らしき人物も浮かび上がってきて、これらの人物の過去、現在の問題点が・・・
大体、麻薬、ドラッグ、不倫、浮気、いじめ、移民、不法滞在、密漁・・・とかの要因の組み合わせ、ここまで込み入ったストーリーにしますかと突っ込みたくなるほど、複雑骨折にしているものが多い。
あと、なんというか貧富の差が歴然としている気がする。
事件が起こって、調べ始めたら、一般庶民の住宅が映るけれど、ずらーっと同じ長屋が並んでいる、もう60年前のビートルズのポールやジョージやリンゴが住んでいた住居とそんなに変わらない気がする。
それとお城みたいなところに今も人が住んでいるのも驚き。
あと、「パブ」が本当にイギリスの国民生活に入り込んでいる。まず「仕事の後どうしたか」と聞いたら、ほとんど「パブに寄っていた」と答える。
脱線しました。
この「ヴェラ」という主人公さん、女性の警部さんで、大体部下が10人弱くらいいる。事件が起きると、ホワイトボードにみんなを集めて、事件の概要を書きこんで、さらにみんなが集めてきた情報を書き加えて、次の指示を出して、みんなが飛び散っていく。自分も「ディフェンダー」というイギリスでは有名なジープ(かなり年代物)を運転して飛び回る(この時の風景が素晴らしい。イギリスのスコットランド(多分、厳密に言えばスコットランドではないかも)の風景がいい。やや曇よりした風景や、時には晴天の海岸もちょっと古いジープが走る。
仕事一筋の熱血漢というキャラクターかな。猪突猛進、部下は大変だと思う。
ただ、それなりに人情味がある魅力満載にしてある。
見終わって、ストーリーがいまいち分からない時は、ネットにご丁寧にあらすじを書いてくださっているお方がいらっしゃる。これは本当にすごいことだと思う。申し訳ないけれど、やはり出来のいいものを見てしまうので、大体同じ人の書き込みを読まさせていただいている。僕がやれば、多分90分の番組のあらすじを書くのに何時間かかるか分からない。


2024/08/28

エトランジェ・ディ・コスタリカ


 いつも使っているメモがなくなかったので、買おうといつものアマゾンで調べたら、A6のメモが330円???、いくら物価高でも高すぎる。おかしいと思って調べたら、先月この会社さん倒産?(会社更生法?民事再生?・・)されていて、売れ残っている在庫にプレミアがついているみたい。
僕は2021年に5冊ほど買って、大体1年に1冊程度の消化だった。いつも5冊ほど5色のバリエーションで買っていた。
1冊くらいなら少々高くてもと思ったけれど、結局いつかは途切れるので、あきらめることにした。広島の福山の会社さんだったらしい。福山は洋服の青山の本社があって過去に仕事で数回訪れたことがあったのを思い出した。
このメモ、何故か気にいって、このメモばかり使っていた。似たものを使ったことはあるけれど、やっぱりこれだと思って、最終的にはこのメモばかり。紙の質も良かったと思う。当面「ロディア」で我慢。
ちょっと「粋」な文房具さんだったのに惜しい。

2024/08/10

NEW MUSIC MAGAZINE 1969.10

 

1969年のニュー・ミュージック・マガジンを先日から読み返している。
なんで今頃と思われるでしょうが、僕にとって一番大事だった時代の雑誌を当時は完全に隅から隅まで読んでいなかったからです。それで55年間置いてました。
まあ、時間もあるようになったのでゆっくり読みながら、当時の音も聞こうかなと思っている。
ニュー・ミュージック・マガジンという雑誌は「中村とうよう」という音楽評論家が創刊した雑誌で当時としては実にユニークな雑誌だった。
ロックを通じて世の中を見る云々ということで、当時浪人性だった僕にはちょっと面倒くさい雑誌だった。ただ主張はともかく、この雑誌の目玉は、毎月出されるロックレコードを100点満点で採点していたところに尽きる。
当時、世の中が「ニューロック」ブーム(本当に起こっていたのかどうかは分からないけど)で、毎月新しく出されるレコードの枚数が増えて、お金のない貧乏学生(浪人)にとって何を買うべきかの指針となる雑誌は有難かった。
当時はそのページの為に雑誌を買っていたと言っても過言ではない。

1969年の4月号の創刊で、10月号で早くも「曲がり角?」的な文章が出始めている。
というのは、それまで出るレコードが、「さすがに大したものだ」というレコードが目白押しだったのが、その頃疑問符がつく2枚が発売されたから。「こんなはずではない」「もっといいものが出てくるはず」と思われた2枚がある。
その2枚とは、「BLIND FAITH」と「CS&N」の2枚。
「BLIND FAITH」はクリームのエリック・クラプトンとスペンサーデイビスグループのスティーブ・ウィンウッドの結成したスーパーバンドで、「CS&N」はバーズのデビッド・クロスビー、バッファロースプリングフィールドのステファン・スティルス、さらにイギリスのホリーズのグレアム・ナッシュの3人が結成したグループ。まあいずれもスーパーグループで、そこから出てくる音楽はさぞ素晴らしいものであるに違いないと誰もが思っていた。
まあ、鳴り物入りで出ました。売れたのです。チャートも上がりました。
でも、こんなはずじゃなかったと思った人が多かった。
評論家のなかにもそう思った人がいて。「曲がり角に来たニューロック」とか言い出した。

もともと、誰がつけたのかわからない「ニューロック」というブームに陰りも何もないもんだと思うけれど、少なくとも、毎月毎月びっくりするようなレコードが出てくるようなことはない(当たり前の話ですけど)ことを我々は悟ったのですわ。

それと「あなたの街にロックはあるか」「あなたの学校にロックはあるか」というような投げかけをし出して、結構面白かった。
サラ金さんの「愛はあるんか??」のCMを思い出してしまった。
「ロックがあるか??」いまから思えば、分かったような分からんような話ですが、「あなたの周りにロックを!!!」って当時のとうようさんは思っていたのかも。





2024/08/09

戦後79年

長崎に原爆が落ちて(落とされて)79年。この日になると3年前に見た「岡信子」さんのドキュメンタリーを思い出す。(岡さんは2021年の11月に91歳でお亡くなりになってます)
戦時中の悲惨な体験がどんどん風化して、庶民の戦争体験を語る人がいなくなっている。ある意味平和でいいことなんでしょうが。
今回は長崎市長がイスラエルを式典に呼ばなかったということで、西側の主要な国は式典に不参加を表明して、イスラエルがロシアと同等に取り扱われるを嫌ったということ。
ロシアは侵略で、イスラエルは自衛権の行使だという理論建て。
長崎市が独自性を表明したことは、個人的にはいいことだと思っている。日本が「イスラエルを参加させろ」と命じなかったことは、まだ国家としてましな状況だと思える。
本来は、現状の状況を問わず、すべての国に参加を呼びかけるべきなのだと思う。
核兵器を止めましょうって訴えているのだから。
まあ、しきりに政府は弁解してますけど。ちょっと見苦しいかな。
今、パリでオリンピックが開催されていてイスラエルは出ていてロシアは参加できない。
昔の記憶ではオリンピックの時は、各国戦争を中断して「運動会」を楽しんだという話を聞いた記憶が残っていて、人間は「いいことも考えつく」と思ったもんである(小学生の時代です)。
オリンピック不参加って、意外と過去にもあって、基本的にアメリカとソ連の参加と不参加の繰り返しかな、日本もモスクワオリンピックをボイコットして(日本は一応アメリカ陣営ですからね)、この時参加していたら瀬古は金メダルだったのではと勝手に思っている。
オリンピックのボイコットは要は「共産諸国VS西側諸国」の構図だったのが、その構図は最近では崩れている。
今のところ、ロシアだけが悪者のはずが、長崎がイスラエルも悪者にしちゃったことになる?ただ、あれだけ子供も無差別に殺したらロシアと同じと言われても仕方がない行為をしていると思う人がいて当然。
そういう意味では長崎市の今回の決断は、もやっとした西側諸国に「一石を投じた」と言える。
でも、正直、世界はこれからどうなるのだろう。あんまり心配しても、僕一人の力ではどうにもならんことは分かってるんですけど。