2024/12/14

そもそも「オールディーズ」とは


          


ひょんなことからフェイスブックのオールディーズのモデレーターというのをやっている。
「オールディーズ」というと皆さんはどの時代の音楽を思い浮かべるのだろう。
一応、僕がモデレーターを務めているFBは「1950年代半ばから1960年代にヒットしたポピュラー音楽」と定義してますが、いざやってみると、様々な音楽が投稿されてきて、楽しいと言えば楽しいけれど、一応、しかるべき範疇に収めるのに腐心している。
分かりやすく言えば、プレスリーから始まってジミヘンが出現するまで(ジミヘンは含まない)くらいをこちらは想定しているわけです。
プレスリーによるロックンロール黎明期から、ジミヘン(ジムモリソン、ジャニスジョプリン等々)によるニューロック誕生寸前までとなる(はず)。
個人的にはビートルズ出現までと思っているけれど、主催者さんはビートルズも入れるというご意向なんで。まあビートルズを入れると投稿も増えるので致し方ありません。
まず、プレスリー以前の投稿が結構あって、僕の知らない世界が繰り広げられている。なんというかスタンダード(僕にはジャズのボーカルの範疇に含まれる)、映画音楽。さすがにベニーグッドマンとかグレンミラーの楽団は投稿されていない(今のところ)。
ロックンロール系で言えばロックンロールにつながるブルース、カントリー・・・これが意外と奥が深い、しかもかなりお詳しい方がいらっしゃる。
僕ももう結構いい年齢なんですが、同世代の人が1940年代とか30年代の曲に詳しいのに驚いている。どういう人生を送られてきたのかなって。
親が聞いていた??当時蓄音機がある家って裕福なはず。SPレコードもいっぱいあったのかな??
困るのは、もろジャズを投稿してくる人、何回かそれとなく、もろJAZZはここでは取り扱ってないですよとやんわりと注意喚起してもご理解いただけない・・・。こういうのは難儀です。
お尻の方は、基本的にニューロック発生寸前までなんですが、ヴァニラファッジのユーキープミーハンギングオンを「懐かしいですね」というコメントと共に投稿されてきます。
この曲から新しい時代になった元凶?みたいな曲をオールディーズ、懐かしいというコメントで上がってきます。蛇足ながら僕はヴァニラファッジは大好きです(念のため)
たかが「オールディーズ」されど「オールディーズ」なんですね。
古い曲なら何でもという解釈も成り立ちますが、確かに1967年は古いですよね。57年前ですから。
まあ、ああでもない、こうでもないと悩みながら楽しんでおります。












2024/12/03

さっぱり分からない世の中に

兵庫県の知事の件で世の中が混沌として「さっぱり訳が分からない世の中に」なって来た。
疑問点は両方とも女性が絡む。

県民局長関係

1.亡くなった県民局長の意図とするところは何だったのか
2.知事を告発するのが目的と考えたら、わきが甘すぎるというか??
3.自殺した原因はプライベートなことが原因だったのか?
4.百条委員会のなすべきことは故人のプライバシーを暴くことではないと思う。
5.ただ、職務中に???ちゃんと仕事やってたの??という疑惑も出てきている。
6.立花氏って要はマスメディアに対抗したいだけ?というのが本音?
7.仮に滅茶苦茶なプライバシーの県民局長の勤務内容が真実であれば百条委員会は任務を遂行すべきか?

選挙関係
1.楓とかいう女性の完全なチョンボですね。
2.普通は宣伝したくなるよね。
3.ブランディングって、「くだらんもん」でも売って見せましょうという手法なんで、もともと怪しい世界。

どう考えても、我々は馬鹿にされてるように思えて仕方がない。
齋藤現知事もズレているし、立花氏もやっぱりおかしい。

タダね。若い人の閉塞感を打破する政治家が出て来ないと混乱は続きそう。

更に思うことは、今回の話って、サラリーマンをしていた時の居酒屋で情報通の悪友と話をしていた時と似ているなあと思うことが多い。
情報通の悪友は、僕の知らないことをどこからか仕入れてきてびっくりさせることが多かった。「誰と誰が仲がいい」云々、「誰々と誰々はツーカーの仲でっせ」とか。
組織図上では見えない世界があることを彼はよく知っていた。
そんな中で知事を疎ましく思ったやつらが仕掛けた???にしてはお粗末(わきが甘い)な話のように思える。
真実が解き明かされるのか闇に葬り去られるのかどうなるのだろう。
今回の選挙(公職選挙法違反云々)の方は大した話ではないのかもしれない。

 

2024/11/19

混沌の極み


 兵庫県の知事の選挙が予想に反した結果になって世の中が分からなくなってきた。
冷静に判断すると、「人権無視パワハラ」ってそう有権者が重要視しないということなんですね。「政策重視」・・・・
でも「パワハラ」発言で即辞任しているお偉い方をいっぱい見てきたから、やっぱり今回の知事候補は「違う世界からやって来た」のかなと思ってしまう。
百条委員会の答弁もかみ合っていなかったし。
しかし、今後、どうなるのだろう。変な世の中になって来た。
少なくとも「良くなっている」とは思えないな。

周りを見たらテレビを見ない。新聞を読まない。質の悪い誹謗中傷主体のSNSだけをベースに自分の考えを決める輩が増えたと思うから。ますます分断が進む。
マルクスもびっくりだ。資本主義社会の次は「分断された社会」だった。
資本主義VS共産主義の構図なんて過去の遺物になってしまった。
猿の惑星を思い出した。

思うけれど、本を読まない人が増えたような気がする。

アップしたレコードジャケットは、「アルマゲドン」といって、元ヤードバーズにいたキース・レルフがいたバンド。長続きしなかったけど。
今の状況を表しているかなと思って揚げてみた。
隠れた名盤だと思っている。スティームハンマーの残党とジョニー・ウィンター・アンドのボビー・コールドウエル(AORのおっさんではないです)が主役。

2024/11/17

いまごろ 「パピヨン」

 

1973年にロードショウされた「パピヨン」を今見た。
なぜ、今頃??
話せば長くなりますが・・・まずNHKでやっていた「タイムトンネル」を見ていた。毎回時代と場所が違う番組で1967年に作られた実に面白い番組だった。そのエピソードの一つに「悪魔島」というのがあって、昔フランス領だったギアナの沖合にある島の一つ。そこに囚人を隔離していた。まず帰れない。ほとんどそこで死ぬ。
ドレファス事件のドレファスが収監されていたことで有名(らしい)。
誰もこの島から脱獄したものはいない‥‥という話ですが・・・いやいや例外もあるという書き込みから「パピヨン」にたどり着いたという訳です。
大ヒット映画ということは十分承知してましたが、1974年の春に封切りということで、その時は就職したての新入社員で初めての寮生活、映画どころでなかったかも。
それで、当時の大スターであるスティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンで当時でも話題性充分。単純な難攻不落の監獄から脱獄出来てめでたしめでたしの話かなと思っておりましたが、そうではなくなかなか何とも言えない味のある映画でした。
それと、後半に突然未開拓の現地人達に絶体絶命かと思われた窮地から助けられて、一瞬ほのぼのとする時間と空間がある。現地人の役ですから女性はトップレスで腰蓑のみ、俳優さんがよく承知したなあと変な感心をした次第。(でも女性の役者さんはスタッフから冷やかされていい思いはしなかったということです)
でもなんか、監獄、逃亡、ジャングル、絶壁、ひたすらの逃げる・・・から突然、天国のような別世界に、脚本の意図は何だったのだろうと思うけれど意外とよかったです。
すごく癒されて気に入った時間でした。









2024/11/16

自業自得 疲れた

この3日間疲れ果てて、責められるのは己のミスということで実に疲れた。
発端は、レッツノートの外側につている「機内モード」の本当に小さなスイッチを「ONからOFF」に知らずに触ってしまったことだった(今から気がつけばの話)。
突然ネットにつながらなくなった。インターネットスイッチONにしても、そのスイッチがOFFに戻る。「え~~」どういうこと???
次にやったのは元に戻してみようということで戻したけれどダメ。
仕方がないからインストールし直したけれどダメ。
疲れてダウン。
翌日、色々と書き込みを読む。「レッツノートの『機内モードスイッチ』は曲者だ云々」・・・これだ!!
一気に解決。単にスイッチをONに戻せば解決。
しかし、パソコンは既に初期化されている。
自分で苦労して付け加えたアプリを戻さないといけない。
プリンター、外付けHDD(数台)・・・
ここでまた問題が発生。Windows10までは使えていたはずのワイヤレスHDDが使えない。
SMB1.0をインストールしなければならないらしい。
ようわからんけど、SMB1.0はWindows11では使えないらしい(セキュリティの向上のため)、僕のはそうなると使えないので、まあセキュリティのレベルを落としてでも使いたいということになる。
これもまた「書き込み」を探す。奇特なお方がいらっしゃって適切な解説、要領をアップしておられました。
これも何とか解決。
結局、自分のミス?でほぼ3日無駄な時間を費やすことに。

アップしたのはチックコリアとゲーリーバートンの昔のライブ。
ちょっとゆっくりして聞いてます。
知っておれば何にもない話だと思うけれど、こんな不安定なものを世界中の人が使ってる世界って本当に不思議だ。



 

2024/11/13

Whiskey Bar HEAVEN 2


 昔々、一度この写真をアップしたことがある。多分10年くらい前。
京都の七条の佐井通りの近くに「Whiskey Bar HEAVEN」というお店があって、1988年からだから36年くらい続いている。
このマスターとは音楽の趣味で気が合って、昔一緒に東京ドーム迄ローリングストーンズを見に行ったことがある(1990.02.21)。チケットが手に入らないと思っていたら、マスターの人脈で入手できたということで、幸運の女神が訪れたということでいそいそと出かけました。
最近は僕の方がアルコール禁止令が出たおかげで夜の街は全く疎遠になってしまったけれど、僕の持っているレコードはいずれは彼に寄贈(押し付ける)するつもりでいた。
そしたら、今日突然、奥さんからマスターが急に亡くなったという連絡があり、茫然としている(今も)
よく考えたら、15歳も年下だったのに、ビートルズのことも詳しく(詳しいはずがないよね。ビートルズがデビューした時は生まれていない。でも詳しかった)
でも本当に詳しかったのはチェリーレッドレーベルの話でベン・ワットとトレーシー・ソーンの話は実に熱がこもっていた。多分、話し相手(聞いて分かる人間)がいなかったのでしょうね(まあ当然ですけど)。
好きな人は気が付くと思うけれど「Whiskey Bar」はドアーズのアラバマソングから「Heaven」はトーキングヘッズから。こんなことが分かって来る客なんてあの界隈には皆無のはずですが、なぜかあそこで長い間やられてました。
最後に会って喋りたかったですけどこれも人生。
本当は僕が引退してからゆっくり思い出話をしたかったのですが本当に残念です。
戸島祥三」さん、本当に心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今まで有難う。

2024/10/25

「ちばてつや」さん、おめでとうございます!



「あしたのジョー」の「ちばてつや」さんが「文化勲章」を受賞された。漫画家が文化勲章!!!
「漫画ばかり読んでいたらアホになる」と言われていた時代から隔世の感がある。
大昔、あしたのジョーに感激して感想文(ファンレター)を送ったことがある。
当時の話では、ファンレターを送った人には翌年の年賀状をいただけるということでした。そんなわけで僕の家にも「ちばてつや」さんから年賀状が来ました。今捜してるけど見つからない(笑)大事にしまい込んでしまってる(汗)寅年だったから昭和49年(1974)かな。
ぼくは「ちかいの魔球」から熱心な読者になって、止まる魔球、数個に見える魔球(新魔球)、ヘンリー中川(大洋)、寿楽寺陣内(中日)、大田原一郎(阪神)と今でも覚えている。ハリスの風、紫電改の鷹・・・
とはいえ「あしたのジョー」は圧巻でした。この連載が始まった頃は「少年マガジン」は読んでいなかった(元々創刊号からの愛読者だったけど、浪人時代に漫画を断って頑張った)。大学生になってアルバイト先でマガジンを読みだして虜になってファンレターということに。
あとは「のたり松太郎」も読んでましたね。
その後は、さすがに次第に漫画から遠ざかり、子供たちが読んでいるコミックスをすすめられるがままに読んでいる日々です。
ただ娘の1人は「あしたのジョー」を感激して読んでました。その娘は横山光輝さんの「伊賀の影丸」も読んでました。子供によって嗜好が違うのも面白いです。
まあ、いずれにしても、「ちばてつや」さんおめでとうございます。
 

2024/10/11

幕末 函館 フランス人


 今日偶然こういう記事を見かけた。「https://www.tokyo-np.co.jp/article/284822」
どこかで見た名前・・・。(よく見たらこの記事は1年前の記事みたいで、どうして今頃僕のPCに出てきたのは分からない)
老化した頭をフル回転させてようやく思い出しました。30年以上前に読んだ鈴木明さんの「追跡」という本。面白かったです。
本の表紙に8人の男が写ってます。4人のフランス人に4人の日本人。この4人は果たして何者なのか???という切り口で鈴木さん得意の足を使った猛烈な取材でこの8人の実像だけでなく、この8人が生きた時代を見事に映し出してくれます。
今回の記事はこの8人の中の人ではなく、本の中には写真の4人だけでなく捜索対象となるフランス人は10人出てきて、この10人の故郷まで(要はフランスまで)出かけていくという話だったと思う。
その10人の中の1人の記事が今回の新聞記事。
幕末、徳川はフランスと手を組んでいた(軍事顧問がフランスだった)から・・・、なんというか、鎖国をしていて世界の動きをあんまり知らない日本が日本を狙っていた?外国と手を組みながら明治を迎える。
ただ、その中で個人個人の人生がある。
記事にあった「プラディエ」さんの子孫は今どうされているのだろうか??

久しぶりに読み直した。やはり名作だと思った。
多分今では他人の戸籍を簡単に見せてくれないからここまでは無理なんだろうと思ったけど。
世界の動きの中で、ポツンと鎖国をしてきた日本はアメリカとヨーロッパの列強にアプローチされて、徐々に国際社会に取り込まれて行く。ロシアに取り込まれたらまずいと思っているヨーロッパ勢は盛んに国際情勢を吹き込む。そんな中での明治維新。
そこに、世界情勢を知らない純粋に武士に憧れる新選組とか・・・すごいシチュエーションですね。
江戸幕府と契約が切れたから、個人として江戸幕府を支援すると「退職届」を出して函館に向かうフランス人とか、契約??切れたのに応援してくれるの??
鈴木さんが函館に来ていたフランス人の故郷の田舎に行ったら、いっぱい日本の写真が出て来るとか。
さらにあの日露戦争の勝利の陰の功労者である高田財閥(高田万由子さんは末裔)の話が出て来るとか、たった1枚の写真から鈴木さんの行動力でとてつもない世界を堪能できました。
それと、いつも思うけれど、五稜郭にたてこもった連中はその後明治政府に雇用?されて大活躍している人が多い。榎本武揚なんて大臣ですし、あの包容力?の広さってすごいなあって思う。ただあそこまで東北勢をいじめなくてもよかったのではといつも思う。


2024/08/31

VERA


 弟に勧められて見始めたら面白い。
きっかけは、「リンディスファーン」という、もう50年くらい前にいたイギリスのトラディショナル・フォークグループの話がきっかけで、リンディスファーンという名前が地名から来たものであることを全く知らずに今までいた。
そのリンディスファーンを舞台にしたサスペンスがあって面白いという話になった
アマゾンプライムでまず見始めて、次にお試しキャンペーンに便乗してシーズン11まで何とか見た。12以降はまた手立てを考えねば。
初めは、物凄い田舎での事件で。こんな田舎ではそんなに事件はないだろうと思っていたら、段々と都会に移っていって、後半は「ニューカッスル・アポン・タイン」というまあまあの都会での事件が中心。
事件は、田舎なのでのんびりした事件かと思いきや、結構込み入った事件が多く、見終わって考え込むことが多い。
大体パターンは、まず殺人事件が起こり、「ヴェラ」率いるチームが、身元を調べて、目撃者を探す。
被害者・目撃者・容疑者の身元を調べていく過程で、犯人らしき人物も浮かび上がってきて、これらの人物の過去、現在の問題点が・・・
大体、麻薬、ドラッグ、不倫、浮気、いじめ、移民、不法滞在、密漁・・・とかの要因の組み合わせ、ここまで込み入ったストーリーにしますかと突っ込みたくなるほど、複雑骨折にしているものが多い。
あと、なんというか貧富の差が歴然としている気がする。
事件が起こって、調べ始めたら、一般庶民の住宅が映るけれど、ずらーっと同じ長屋が並んでいる、もう60年前のビートルズのポールやジョージやリンゴが住んでいた住居とそんなに変わらない気がする。
それとお城みたいなところに今も人が住んでいるのも驚き。
あと、「パブ」が本当にイギリスの国民生活に入り込んでいる。まず「仕事の後どうしたか」と聞いたら、ほとんど「パブに寄っていた」と答える。
脱線しました。
この「ヴェラ」という主人公さん、女性の警部さんで、大体部下が10人弱くらいいる。事件が起きると、ホワイトボードにみんなを集めて、事件の概要を書きこんで、さらにみんなが集めてきた情報を書き加えて、次の指示を出して、みんなが飛び散っていく。自分も「ディフェンダー」というイギリスでは有名なジープ(かなり年代物)を運転して飛び回る(この時の風景が素晴らしい。イギリスのスコットランド(多分、厳密に言えばスコットランドではないかも)の風景がいい。やや曇よりした風景や、時には晴天の海岸もちょっと古いジープが走る。
仕事一筋の熱血漢というキャラクターかな。猪突猛進、部下は大変だと思う。
ただ、それなりに人情味がある魅力満載にしてある。
見終わって、ストーリーがいまいち分からない時は、ネットにご丁寧にあらすじを書いてくださっているお方がいらっしゃる。これは本当にすごいことだと思う。申し訳ないけれど、やはり出来のいいものを見てしまうので、大体同じ人の書き込みを読まさせていただいている。僕がやれば、多分90分の番組のあらすじを書くのに何時間かかるか分からない。


2024/08/28

エトランジェ・ディ・コスタリカ


 いつも使っているメモがなくなかったので、買おうといつものアマゾンで調べたら、A6のメモが330円???、いくら物価高でも高すぎる。おかしいと思って調べたら、先月この会社さん倒産?(会社更生法?民事再生?・・)されていて、売れ残っている在庫にプレミアがついているみたい。
僕は2021年に5冊ほど買って、大体1年に1冊程度の消化だった。いつも5冊ほど5色のバリエーションで買っていた。
1冊くらいなら少々高くてもと思ったけれど、結局いつかは途切れるので、あきらめることにした。広島の福山の会社さんだったらしい。福山は洋服の青山の本社があって過去に仕事で数回訪れたことがあったのを思い出した。
このメモ、何故か気にいって、このメモばかり使っていた。似たものを使ったことはあるけれど、やっぱりこれだと思って、最終的にはこのメモばかり。紙の質も良かったと思う。当面「ロディア」で我慢。
ちょっと「粋」な文房具さんだったのに惜しい。

2024/08/10

NEW MUSIC MAGAZINE 1969.10

 

1969年のニュー・ミュージック・マガジンを先日から読み返している。
なんで今頃と思われるでしょうが、僕にとって一番大事だった時代の雑誌を当時は完全に隅から隅まで読んでいなかったからです。それで55年間置いてました。
まあ、時間もあるようになったのでゆっくり読みながら、当時の音も聞こうかなと思っている。
ニュー・ミュージック・マガジンという雑誌は「中村とうよう」という音楽評論家が創刊した雑誌で当時としては実にユニークな雑誌だった。
ロックを通じて世の中を見る云々ということで、当時浪人性だった僕にはちょっと面倒くさい雑誌だった。ただ主張はともかく、この雑誌の目玉は、毎月出されるロックレコードを100点満点で採点していたところに尽きる。
当時、世の中が「ニューロック」ブーム(本当に起こっていたのかどうかは分からないけど)で、毎月新しく出されるレコードの枚数が増えて、お金のない貧乏学生(浪人)にとって何を買うべきかの指針となる雑誌は有難かった。
当時はそのページの為に雑誌を買っていたと言っても過言ではない。

1969年の4月号の創刊で、10月号で早くも「曲がり角?」的な文章が出始めている。
というのは、それまで出るレコードが、「さすがに大したものだ」というレコードが目白押しだったのが、その頃疑問符がつく2枚が発売されたから。「こんなはずではない」「もっといいものが出てくるはず」と思われた2枚がある。
その2枚とは、「BLIND FAITH」と「CS&N」の2枚。
「BLIND FAITH」はクリームのエリック・クラプトンとスペンサーデイビスグループのスティーブ・ウィンウッドの結成したスーパーバンドで、「CS&N」はバーズのデビッド・クロスビー、バッファロースプリングフィールドのステファン・スティルス、さらにイギリスのホリーズのグレアム・ナッシュの3人が結成したグループ。まあいずれもスーパーグループで、そこから出てくる音楽はさぞ素晴らしいものであるに違いないと誰もが思っていた。
まあ、鳴り物入りで出ました。売れたのです。チャートも上がりました。
でも、こんなはずじゃなかったと思った人が多かった。
評論家のなかにもそう思った人がいて。「曲がり角に来たニューロック」とか言い出した。

もともと、誰がつけたのかわからない「ニューロック」というブームに陰りも何もないもんだと思うけれど、少なくとも、毎月毎月びっくりするようなレコードが出てくるようなことはない(当たり前の話ですけど)ことを我々は悟ったのですわ。

それと「あなたの街にロックはあるか」「あなたの学校にロックはあるか」というような投げかけをし出して、結構面白かった。
サラ金さんの「愛はあるんか??」のCMを思い出してしまった。
「ロックがあるか??」いまから思えば、分かったような分からんような話ですが、「あなたの周りにロックを!!!」って当時のとうようさんは思っていたのかも。





2024/08/09

戦後79年

長崎に原爆が落ちて(落とされて)79年。この日になると3年前に見た「岡信子」さんのドキュメンタリーを思い出す。(岡さんは2021年の11月に91歳でお亡くなりになってます)
戦時中の悲惨な体験がどんどん風化して、庶民の戦争体験を語る人がいなくなっている。ある意味平和でいいことなんでしょうが。
今回は長崎市長がイスラエルを式典に呼ばなかったということで、西側の主要な国は式典に不参加を表明して、イスラエルがロシアと同等に取り扱われるを嫌ったということ。
ロシアは侵略で、イスラエルは自衛権の行使だという理論建て。
長崎市が独自性を表明したことは、個人的にはいいことだと思っている。日本が「イスラエルを参加させろ」と命じなかったことは、まだ国家としてましな状況だと思える。
本来は、現状の状況を問わず、すべての国に参加を呼びかけるべきなのだと思う。
核兵器を止めましょうって訴えているのだから。
まあ、しきりに政府は弁解してますけど。ちょっと見苦しいかな。
今、パリでオリンピックが開催されていてイスラエルは出ていてロシアは参加できない。
昔の記憶ではオリンピックの時は、各国戦争を中断して「運動会」を楽しんだという話を聞いた記憶が残っていて、人間は「いいことも考えつく」と思ったもんである(小学生の時代です)。
オリンピック不参加って、意外と過去にもあって、基本的にアメリカとソ連の参加と不参加の繰り返しかな、日本もモスクワオリンピックをボイコットして(日本は一応アメリカ陣営ですからね)、この時参加していたら瀬古は金メダルだったのではと勝手に思っている。
オリンピックのボイコットは要は「共産諸国VS西側諸国」の構図だったのが、その構図は最近では崩れている。
今のところ、ロシアだけが悪者のはずが、長崎がイスラエルも悪者にしちゃったことになる?ただ、あれだけ子供も無差別に殺したらロシアと同じと言われても仕方がない行為をしていると思う人がいて当然。
そういう意味では長崎市の今回の決断は、もやっとした西側諸国に「一石を投じた」と言える。
でも、正直、世界はこれからどうなるのだろう。あんまり心配しても、僕一人の力ではどうにもならんことは分かってるんですけど。


 

2024/07/21

アンバーアラート


 偶然ですが、カナダのドラマを見た。
「アンバーアラート」というけれど、原画は逆さまですね。
失踪者が出てそれを見つけるという単純なストーリーかと思って、エピソードが10まであったから、10人が失踪するのだと思っていたら違いました。
エピソード10で一つの物語が完結。意外と良かった。
カナダのドラマってフランス語なんですね。昔、モントリオールオリンピックがあった時にアナウンスがフランス語と英語の併用?だったのを思い出した。

ストーリーは、文章にするには混み入っているから難しいのですが、
まず離婚した夫婦の間に2人の子供がいて、男の子の2人、弟が自閉症という設定。兄の方は子供の時にキャンプ?に行った時に、弟を木の上から突き落としたということで親から叱られた(本当に突き落としたかどうかは不明)ことがトラウマになっている。そのことが原因かどうかは分からなかったけれど、自傷行為から自殺願望へとエスカレートして人生にけりをつけたいと考えている。
離婚した女性の方は新しい男性が出来て妊娠している。
離婚した男性の方は、父親が軍隊のえらいさんでその幼少の時から高圧的な父親に嫌悪感を抱いている・・・とまあ結構複雑な状況設定になっている。
2人の子供といってももう車が運転できる年まで成長している設定で、兄の方が弟を連れて昔突き落としたキャンプ地?まで「再発見?再確認?そして決着をつける」の旅に出る。誘拐されたのでなく自発的に家出したということになっているけれど、親は誘拐されたということで警察に。そこで「アンバーアラート」が発令。「この2人が行方不明」というニュースが流れる。
さらにそこに麻薬を取り扱う悪ガキ?(もうちょっと年上かな)、麻薬関連のギャング一味等々が絡んでサスペンスムードも盛り上がってくる。
最終的には、「おおむね」ハッピーエンド的にその家族の持っていた長年にわたるわだかまりが解消して新たな人生を迎えることが出来そうかなという感じで終わった。
最後のシーン、どういう意味があるのか全く分からなかった。続編の為??

僕が見るドラマは大半がアメリカ産で、次はイギリスのBBCが多いけれど、最近は北欧(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)のサスペンスも放送されるようになって、カナダは初めてだった。
それと、北欧のドラマと同じことを考えたのは、やはりアメリカと違って「緑が豊か」だということ。なにせ自然が広い。
北欧系は自然いっぱいだけど光が足りない。今回のカナダはケベックを中心に繰り広げられたけれど「光」はあった。画像の明るさが全然違う。
イギリスのドラマもスコットランドが撮影地になると暗いですもんね。

フランス語って響きがいいですね。
考えてみればアランドロン、ジャンギャバンとかいた頃はフランス映画もよく見たことを思い出した。
北欧系は、喋っている長さに比べて日本語の訳が長いと思うことが多い。「えっ」あれだけの言葉でこれだけの意味があるの?と思うことが多い。言葉って不思議ですね。



2024/05/05

ゴジラ -1.0


 訳の分からん題名やなあと思ってAmazonプライムで見始める。しかも何にも知らんから白黒で。思い起こせば4歳の時(70年前)に「ゴジラの逆襲」というのを親に連れて行ってもらったのを覚えている。そこから「キングコング対ゴジラ」と続き、その後は何作見ているのかな、子供が小さい時に見に連れて行ったのもあるけれど、正直いい作品と思えないものもあったように思う。
まあ、プライム会員だから見てみようと思い気楽に見始める。
白黒だから、「ゴジラの逆襲」時代と錯覚してしまう。時は終戦間近の時代。特攻隊の一兵士が飛行機が故障したということで緊急時の避難所(大戸島)に着陸するところから物語は始まる。もう即、大戸島にゴジラが現れてそこにいた兵隊さんたちはほぼ全滅、主人公は助けることができたはずなのに(怖気づいて)出来ず、トラウマが重なっていく。
無事に日本に帰って来て、焼け野が原の東京から再生しようという矢先にゴジラが現れて、さらに日本人を奈落の底に・・・。何とかせねば・・・というお話。
偶然、「ソ連が満州に侵攻した夏」という半藤一利さんの本を再読していて、日本人は昭和20年の8月15日に戦争が終わったと思っているけれど、そこからが大変だったということを再認識したところに、偶然終戦当時の画像がゴジラで出て来るとは変な気持ちになった。
話がこんがらがってしまうけど、ミズーリ号で調印するまで戦争は終わっていなかったわけ、ずっとソ連は攻めてきていた。さらに「シベリア抑留」につながる「人選」を進めていた。
今回のゴジラは、多分、僕ぐらいの年齢でないと分からないだろうなと思えるような戦時中の日本の体質への批判が散りばめられていて面白かった。
最後に特攻隊崩れの主人公がゴジラに特攻して花が咲くという筋書きかなと思っていたら、「死なない」。今までの日本はいかに命を粗末にしていたか云々と言い、「死を美徳としない」路線を明確にしてくる。
(アメリカのインデペンデンスデイの方が昔の日本っぽい作品になっている)
「震電」が出て来たのには驚いた。子供の時のプラモデルに熱中していた時にはあったのかな?珍しい形なので本当にこれが空を飛ぶのだろうかと思っていた。


2024/04/24

MUSIC MAGAZINE 2024.5

ミュージックマガジンの2024年5月号が創刊55周年記念で最重要アルバム110というのをやっている。もう最近は購読していないので久しぶりの「マガジン」を見る。
1969年から年代を5年ごとに区切り、各年代ごとに10枚をリストアップする目論見です。
まず、1969年から74年の10枚。有名どころが10枚。ビートルズはアビーロード、ローリングストーンズはレットイットブリード、ツエッペリンは4枚目、ピンクフロイドは狂気という感じである。
ミュージックマガジンは元は「ニューミュージックマガジン」という名前で創刊されて、1980年の1月号から「ニュー」がとれた。理由は色々と詮索されたけれど、日本国内で「ニューミュージック」というジャンルが出来上がって、ニューミュージックに関する雑誌と思われるようになったのに嫌気がさしたというのが一番の理由だと思っている。ニューミュージックの雑誌だと思って手に取ったら全く違うジャンルの音楽雑誌だったということが起こっていたみたい。
元々、ニューミュージックマガジンの「ニューミュージック」の語源は、「シングアウト」という雑誌の1966年9月号に評論家のポール・ネルソンが「ビートルズの『ラバーソウル』は、ボブ・ディランの『ハイウェイ61』と共に、『ニューミュージック』の金字塔である」と書いたところから来ている。
ビートルズはティーンエージャー向けのヒット曲から、ボブ・ディランはフォークソングから「新しい音楽」を開拓したという意味での「ニューミュージック」だった。
ニューミュージックマガジンの創設者「中村とうよう」という人は、僕が思うに、音楽を社会運動と結びつけて考えているようなスタンスで、フォークソングの生ぬるい音楽では社会改革はできないと思っていた時に激しいロックのリズムが現れて、「これはいける」と思った節があって、その後の「とうようさん」の言動を考えると「ロック」を真剣に思っていたのは数年間ではなかったのかな?と思っている。
明確に書かれた文章には出会っていないけれど、1970年代の後半には次の音楽に目が向いているように感じられるから。
基本的にとうようさんは「資本主義VS共産主義」という対立構図から、「支配者VS一般大衆」「商業音楽VS大衆芸能」・・・とまあ、対立構造としてとらえるのが好き?だったみたいで、クラシックも嫌いだったみたいで、白人のカントリー&ウエスタンも大嫌いだった。1970年初頭の「ニューロック」がその役目を負えないと感じてからどんどん他の音楽を探し求めて世界中の民族音楽を探していたような気がする。
ニューがとれた後のミュージックマガジンは「ワールドミュージックマガジン」になってしまった。
僕は、ビートルズからニューミュージック(当時はニューロック)に来た人間で、フォークソングはほとんど興味はなかった人種です。とうようさんはフォークソング(多分ボブディラン)からニューミュージック(当時はニューロック)に来た人で、ビートルズが1964年にアメリカで旋風を巻き起こした頃は全く興味がなかったのではないかなと思っている。
そのような全く別の道を歩んでいた2つの音楽マニア?が1969年の「ニューミュージックマガジン」にて結集して、数年間熱っぽく「ニューミュージックマガジン」を愛読したことになる。人によって愛読した期間は違うと思うけれど、55年間読んでいる人はいないでしょうね。

 

2024/02/24

ブルー・アイズ(国家陰謀とテロ事件)


 全部で10話で1話がほぼ1時間あって、実質10時間のドラマ。
スウェーデンのドラマで以前見たキリングやブリッジ(デンマークだった?)のような感じかな?と思って見始める。
まず一見して感じることは、何か事件(出来事)がある都度、政党の争いが何時も絡んでくる気がする。画面が暗い(光が少ない)。街を遠望した時に人が少ない。
日本みたいに自民党(と公明党)で過半数を長期にわたって占めるということがなさそうで、連立政権が普通みたいで世間の出来事で支持政党の浮き沈みがあるみたい。
あとは、移民問題、差別、経済の維持と新しい経済活力の話題が何時も出て来る。
物語はまず大臣の補佐官が行方不明になるところからスタートして、後任の補佐官になった女性がその謎を解いていこうというところから始まる。
主となる団体は、①現与党、②連立を目指す野党、③古き良きスウェーデンを目指すテロリスト。
まず②の野党の地方議員だった女性が不審死を遂げ、その娘と息子が調べているうちに③の組織の仲間に組み込まれて、スウェーデンの証券取引所を爆破するテロ行為に参加するはめに・・・。
とまあ、個人的な話と大きな国家的な動機が重なって上手く作られているなと感じた作品。
大きな話は、原子力のウランがスウェーデンには埋蔵されているみたいで、そのウランが埋まっている地域の抱き込み政策に行方不明になった補佐官とか野党の地方議員が絡んでいたという話。ウラン推進派が反対派の与党の議員を追い払いたいので、首相に大規模なバックアップを申し出て・・・
まあ興味のある人は見ていただくとして。
感じたことは、資本家は労働者に移民を使いたい。ほとんど資本家の住んでいる地域には移民は住めないから移民と共存、共生という苦労は関係ない。苦労させられるのは、自分の周りに移民の人が住みだす下層社会の人々、そこから不満が沸き上がる。
移民はスウェーデン語を喋れ云々、スウェーデンの伝統を尊重せよ、自分らだけで徒党を組むな・・・等々
この問題は多分スウェーデンだけでなく、移民、難民を受け入れているヨーロッパの国の共通の問題かなと思われる。
遠い(近い)将来、日本でも起こりうる問題のように思いながら見ていた。
このドラマで国民性の違いを感じたのは、証券取引所のセキュリティの幹部がいったん閉じてしまったドアを人質の命が惜しかったらドアを開けろと命令されても開けない。人質が何人死んだだろう・・・。日本なら命優先で開けますね。開けてもお咎めなしのはず。
人質の命とテロリストを捕まえる効果と天秤にかける?
話は飛ぶけれど、イスラエルとハマスの戦いを思い浮かべてしまった。命の価値って??
あと、ドラマは、テロに加担することになってしまった兄弟が再出発する感じで終わったのですが、姉の方は人質を射殺しているし、弟の方も証券取引所に侵入しているし、完全な犯罪者のはずなんですが、その辺のところは全く感じさせず、再出発!!的な感じで、ちょっと不思議だった。
あっ、それと、直接ストーリーと全く関係がないのですが、エピソード9の終わりの方で、シモンがニルスに多分幼稚園?の校庭にいる先生のところに自分の写真が載っている新聞を持たせて行かせるシーンがなんとも言えず良かった。ニルスの役の男の子の寂しそうな表情がなんとも言えない。「パパに会えるようにしてくれるから」と言って行かすのですが、パパはもう殺されてしまってるのです。シモンは知らないのですね。


2024/01/16

ゴールデンスランバー




今頃「ゴールデンスランバー」の話題?
昨日、本の整理をしていたら、二重に置いてある奥の方から出て来た。そうかそうか一気に読んでしまったのを思い出した。本を確認したらもう15年くらい前の出版になっている。
普通、ビートルズの名前を借りたものには手を出さないことにしているので、即パスするはずですが、評判が良かったのと、ケネディ暗殺、オズワルド・・・と僕が興味ある単語が並べられているので買ってしまったのだと思う。
ペラペラとめくっていて、そうか映画になっていたのだと思い出して見てみる。僕はほとんど邦画を見ないので、多分有名な俳優さんなんだろうけどまず分からないはずだと思いつつ見始める。主役の堺雅人さんは、NHKの新選組を見ていたので知っていたが、他の俳優さんは名前は分からない(顔は見たことがあるはず)。日本の映画が嫌いなわけでもないけれど、マスコミのゴシップ記事が嫌いで、万国どこも同じでも海外のゴシップはよほどのことがない限り日本には届かないので、あちらの物ばかり見ている。
ケネディ暗殺事件でオズワルドがはめられたことが前提になっている。まだ正式にはそうなっていないのにと思いながら・・。
わずか2日間の出来事なんですね。まあ「24時間」よりまし。
仕事で2日だけ仙台に仕事で行ったことがある。気がつけば最後の決戦場になる野外音楽堂のある公園の近くの会社だった。もうちょっとしっかりと見て帰ってくればよかった。
話は飛ぶけれど、主役の青柳の先輩の運送屋さんが「ロックだよなあ」を連発する。
「ロック」の概念?村上春樹の「海辺のカフカ」にも同じような人が出て来る。内田裕也の「ロケンロール」とは違うと思う。
なんか概念としてあるのですよ。「ロック」的人間の基本的な概念が。
小道具と脇役、シチュエーションが上手く配置されている。土管、花火、キルオ、下水に詳しい入院患者、仙台でのロケ(東京ではあの感じが出ない)。
ちょっと原点に戻って、「オズワルドにされてしまうぞ」って言われて物語は進みだす。犯人にされかけた青柳が見事周囲の助けを借りて無事に逃げ切るという話でまずはめでたしめでたし。あんまり思想的なところは出てこない。首相が爆弾で殺されてもそっちの方は大した話でなかった。青柳でないと困るというところも感じなかった。オズワルドは共産主義者でないと困ったのですけど。
作者の伊坂幸太郎さんって1971年生まれで、ビートルズは既に解散しているのですね。その彼がビートルズが解散間近に録音した「アビーロード」の作成にまつわる話をこの本の中で語っていたり、僕にしたら不思議な気がする。ポールがバラバラになっている4人を何とかまとめ上げて完成させた云々。
役者の「柄本明」さんっていい役ですね。(この人くらい知っている)
それと竹内結子さん(ほとんど知らないのですけど)亡くなってました。いい役を演じてたのに。
本を読み返す(飛ばし読みですけど)、そしたら本当のケネディ暗殺事件で関係者がかなりの数の不審死を遂げている事実に倣って同じような文を書いてました(映画では省略されている)(第三部事件から20年後)
それと最後に整形後の青柳に扮した俳優さん不思議な魅力がありました。多分今は成功されているのでは?



 

2024/01/05

令和6年能登半島地震 山内泉さん

元旦から大変なことになって、ニュースを見るごとに死者の数が増えていく。どう考えても当分増え続けるのだろうなと気分が重い。

地震が起きた時に、即テレビをつけた。こういう時はNHK。
もう、臨戦態勢になっていた。津波警報が出てます・・・・非難してください・・・
ただ、いつもと違って「絶叫型」になっている。声の調子が違う。これってまともなアナウンサー?? 大丈夫かなと不安になる。
「テレビを見てないで逃げてください」と叫んでいる。

関西風に言えば、

「何をしとんねん。テレビなんか見とらんと、早よ逃げんかい」

と言ってることになる。

ただ、冷静沈着に

「まもなく津波がやってまいります。すぐお逃げになってくださいませ」

と言われても緊迫感が全くないよね。

途中から、これは効き目があると思い出した。
ただ、ゆっくりテレビを見ていられなかった。地理的に離れているとはいえ、こっちも揺れたから。怖かったですわ。
今になって、あの絶叫型アナウンサーは、あの「山内泉」さんだったと分かって、「えっ、うそでしょ」と驚いた次第。いつもクールな感じなんでちょっと想像できない。
叫んでいる姿も放送したらもっと効果があったかもな・・・と思ったり。
でも、あの絶叫によって救われた人もいると思う。
1人でも多く救われていることを願います。

 

2024/01/02

2024.01.02 JAL炎上

昨日は地震で、今日はJAL機炎上事故。
16時に新千歳空港を飛び立って17時40分に羽田着の予定だった。
昔、よく北海道に仕事で行っていた頃、東京組と大阪組と新千歳空港で分かれて帰っていた。羽田行は便数が多く、1時間に1本くらいの割合であるけれど、段々関西方面は便数が減って来ていた。やはり関西の地盤沈下が目立ってきていたように思う。飛行機も小型になって来ていたし。それはともかく、新千歳からの帰りのお客は観光客だけでなくビジネス客も結構お土産が多い。色々と買いたいものが沢山ある。ミルク、チョコレート、チーズ、トウモロコシ、ジャガイモを利用したお菓子の種類が多い。
大変な事故だったけれど、乗客と乗組員全員(379人)が無事だったことがせめてもの救いだ。
後ろと真ん中の扉は開けれないから、全員、前の扉から脱出、「荷物はもたない」等々、それを90秒でやってのける訓練をしているらしい。素晴らしいことだと思う。
ただ、先ほど述べた山ほど買ったはずのお土産は全部燃えちゃったことになる。
とまあ、割とよかったねという感じのブログを書いていたけれど、原因は昨日の能登半島地震に支援物資を届けようとしている海上保安庁の飛行機との衝突だったということで、「ともかくよかった」ムードが吹っ飛んだ。
しかも乗組員6人のうち5人が死亡で、残った1人も重症ということで、正月早々2日間、気分が晴れない日を送ることになった。
ともかく、亡くなった5人に哀悼の意を表したいと思う。合掌。

 

令和6年能登半島地震

「おめでとう」と言って、間もなく「揺れた」
僕の住んでいる滋賀県でもかなり揺れた。僕の仕事兼趣味の部屋に置いてあるこけしが落ちてきて首が飛んでしまった(もともと外れる仕掛けなんですが)。
今のところ死者の数は発表されていないけれど、閉じ込められて出れない人がかなりいるみたいで、しかもアップした写真のように輪島市では広い範囲で火災が起こっていて、明日(今日か)以降実態が徐々に分かってくるのだろう。
しかし、大きな地震はなぜ寒い時に起こるのかな。夏ならまだしのぎやすいように思う。
さて、今の僕の最大の関心事は、明日(今日)の「箱根駅伝」って開催されるのだろうか?
開催されても中継される?・・・・関係者は今も悩んでいるでしょうね。
 

2024/01/01

2024年 おめでとうございます。


 12年前の辰年にもこれを使ったように思う。なかなかドラゴンのジャケットのレコードを探すのが大変。これも12年前に書いたけれど「長岡秀星」さんという当時売れっ子だった画家?の作品。
2024年ってどんな年になる?
個人的にはビートルズに出会って60年、東京オリンピックから60年、順調に生きておれば74歳になる。
生きてみて、我々の世代はつくづく運のいい時代に育ったのだということを実感する。
共産主義か資本主義かという冷戦なんか遠い昔の考えで、正直、今は分からない。どういう思想?(思想ってあるのかな、どういう宗教?・・・・)が人間を支配していくのだろう。
少なくとも人間どおしの殺し合いはやめましょう・・・といっても、効かないからね。
どうしようもない世の中になっている。