2024/10/25

「ちばてつや」さん、おめでとうございます!



「あしたのジョー」の「ちばてつや」さんが「文化勲章」を受賞された。漫画家が文化勲章!!!
「漫画ばかり読んでいたらアホになる」と言われていた時代から隔世の感がある。
大昔、あしたのジョーに感激して感想文(ファンレター)を送ったことがある。
当時の話では、ファンレターを送った人には翌年の年賀状をいただけるということでした。そんなわけで僕の家にも「ちばてつや」さんから年賀状が来ました。今捜してるけど見つからない(笑)大事にしまい込んでしまってる(汗)寅年だったから昭和49年(1974)かな。
ぼくは「ちかいの魔球」から熱心な読者になって、止まる魔球、数個に見える魔球(新魔球)、ヘンリー中川(大洋)、寿楽寺陣内(中日)、大田原一郎(阪神)と今でも覚えている。ハリスの風、紫電改の鷹・・・
とはいえ「あしたのジョー」は圧巻でした。この連載が始まった頃は「少年マガジン」は読んでいなかった(元々創刊号からの愛読者だったけど、浪人時代に漫画を断って頑張った)。大学生になってアルバイト先でマガジンを読みだして虜になってファンレターということに。
あとは「のたり松太郎」も読んでましたね。
その後は、さすがに次第に漫画から遠ざかり、子供たちが読んでいるコミックスをすすめられるがままに読んでいる日々です。
ただ娘の1人は「あしたのジョー」を感激して読んでました。その娘は横山光輝さんの「伊賀の影丸」も読んでました。子供によって嗜好が違うのも面白いです。
まあ、いずれにしても、「ちばてつや」さんおめでとうございます。
 

2024/10/11

幕末 函館 フランス人


 今日偶然こういう記事を見かけた。「https://www.tokyo-np.co.jp/article/284822」
どこかで見た名前・・・。(よく見たらこの記事は1年前の記事みたいで、どうして今頃僕のPCに出てきたのは分からない)
老化した頭をフル回転させてようやく思い出しました。30年以上前に読んだ鈴木明さんの「追跡」という本。面白かったです。
本の表紙に8人の男が写ってます。4人のフランス人に4人の日本人。この4人は果たして何者なのか???という切り口で鈴木さん得意の足を使った猛烈な取材でこの8人の実像だけでなく、この8人が生きた時代を見事に映し出してくれます。
今回の記事はこの8人の中の人ではなく、本の中には写真の4人だけでなく捜索対象となるフランス人は10人出てきて、この10人の故郷まで(要はフランスまで)出かけていくという話だったと思う。
その10人の中の1人の記事が今回の新聞記事。
幕末、徳川はフランスと手を組んでいた(軍事顧問がフランスだった)から・・・、なんというか、鎖国をしていて世界の動きをあんまり知らない日本が日本を狙っていた?外国と手を組みながら明治を迎える。
ただ、その中で個人個人の人生がある。
記事にあった「プラディエ」さんの子孫は今どうされているのだろうか??

久しぶりに読み直した。やはり名作だと思った。
多分今では他人の戸籍を簡単に見せてくれないからここまでは無理なんだろうと思ったけど。
世界の動きの中で、ポツンと鎖国をしてきた日本はアメリカとヨーロッパの列強にアプローチされて、徐々に国際社会に取り込まれて行く。ロシアに取り込まれたらまずいと思っているヨーロッパ勢は盛んに国際情勢を吹き込む。そんな中での明治維新。
そこに、世界情勢を知らない純粋に武士に憧れる新選組とか・・・すごいシチュエーションですね。
江戸幕府と契約が切れたから、個人として江戸幕府を支援すると「退職届」を出して函館に向かうフランス人とか、契約??切れたのに応援してくれるの??
鈴木さんが函館に来ていたフランス人の故郷の田舎に行ったら、いっぱい日本の写真が出て来るとか。
さらにあの日露戦争の勝利の陰の功労者である高田財閥(高田万由子さんは末裔)の話が出て来るとか、たった1枚の写真から鈴木さんの行動力でとてつもない世界を堪能できました。
それと、いつも思うけれど、五稜郭にたてこもった連中はその後明治政府に雇用?されて大活躍している人が多い。榎本武揚なんて大臣ですし、あの包容力?の広さってすごいなあって思う。ただあそこまで東北勢をいじめなくてもよかったのではといつも思う。