何回かこのレコードはいいよって書いたことがあるけれど、最近またよく聞いている。結構練られた作品で僕は邦楽のほうはあんまり詳しくないので、多分実力派が集められたのだと思う。
この中に「宇宙旅行のパンフレット」という作品があって、まあ宇宙旅行の案内が歌われているのだけど、「月賦でもいいですよ」という内容の歌詞がある。宇宙旅行の代金を月賦で払うということです。百恵ちゃんが「月賦」という言葉を口にするというのも面白いけれど。
このレコードの発売は1978年でこの時期はまだ「月賦」という言葉が若い人の中でも理解されると思われていたことになる。今なら「ローンを組む」という表現でしょうか?
「月賦」というマジックで物が特に耐久消費財が売れ始めたのは多分テレビからだと思う。
僕の親がテレビを買ったのが昭和33年で、その時の価格が5万円程度で親の給料が5万なかったというように記憶している(子供ながらに心配で聞いた)。「月賦やから大丈夫」だと父親は言った。子供ながらに「月賦というのはなんかしらんがええもんや」と思ったのを覚えている。
借金はあかんけど月賦はええ・・という変なか家訓がある家もあるくらい月賦は普及した。
経済が大衆の中でも実体を離れて膨張しだすきっかけのように感じている。
0 件のコメント:
コメントを投稿