2016/02/24

風濤

昔、浪人している時に読んで変に記憶に残っている本です。あんまり受験に関係ない本よりはいいかなと思って読みだしたはず。
元寇の話、昔の記憶なんであんまり自信がありませんが、実に淡々と話が進む、あんまりうねりがない。「元」が攻めてくるのかなと思って読みだしましたが、実は日本の鎌倉幕府なんかほとんど出てこない。主人公は高麗つまり朝鮮半島の国家が主人公。モンゴルからの脅しで日本を攻めろという無理難題を言われて国家が疲弊していくその様子が実に淡々と書かれていたように思います。不思議な読後感でした。そのあと井上靖ものは結構読んだけれど、この本が一番気に入っている。
不思議な本です。
大学に受かった時、一番最初に「天平の甍」を買って読んだ。このことも不思議な気が今でもしている。なんで教科書に載っているような小説を真っ先に読んだんだろう???
なんかダイジェストばかり読まされていたのが嫌だったのかもなあ・・と思うことがある。

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