当時はまだイギリスのチャートを見る機会がなく話で聞くだけ、雑誌で読むだけ、例えば「ニュー・ミュージカル・エクスプレスで1位になりました」とか「メロディ・メイカーで1位になりました」とかね。当時はやはりアメリカのキャッシュボックス誌とビルボード誌で1位にならないと権威がなかった時代です。
アップしたのはNMEと書いてあるからニュー・ミュージカル・エクスプレスですね。
1965/2/17付です。もうイギリスのグループ、歌手がほとんど。当たり前だと今なら思いがちですが、多分昔はもっとアメリカのミュージシャンが多かったと思います。
1位はもちろんシーカーズ、2位はキンクスの「タイヤード・オブ・ウェイテング・フォー・ユー」、イギリスでは1位になっていたのですね。今まで知らなかったです。(何年経ってるんや?)3位はアメリカのライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」(これはアメリカでも1位)、よく見たら13位にシラ・ブラックのカバーもんが入ってます。まだこういうことが起こっていた時代。同じ英語圏内でもアメリカのヒット曲をイギリスの歌手がカバーしてヒットさせていた。
4位はウェイン・フォンタナとマインドベンダーズの「ゲーム・オブ・ラブ」、これはこのあとアメリカに上陸して1位に(なんか怪獣みたいな表現ですな)。マインドベンダーズにいたエリック・スチュアートは紆余曲折あったもののその後10CCに発展。
特筆すべきは、今となっては幻の歌手ともいえる「TWINKLE」の数少ないヒット曲2曲がこのチャートに載っていることです。26位と30位ですけど、26位の「TERRY」は3位まで上がって落ちてきたとこ。30位の「GOLDEN LIGHTS」は多分30位にチャートインしたとこ。
ラジオで聞いた記憶があるようなないような。フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」も歌っていたような記憶も残ってます。あの頃のイギリスのアイドルの見本みたいな雰囲気ムンムンです。
その他も見ていて楽しいですぞ。当時既にアメリカで1位を記録していたアニマルズ(朝日の当たる家)、マンフレッド・マン(ドウ・ワー・デディ・デディ)を筆頭にホリーズ、ムーディ・ブルース(まだプログレでない時代)、ハーマンズ・ハーミッツ、マリアンヌ・フエイスフル、サンディ・ショウ、ジョージ・フェイム、ブライアン・プールとトレメローズ(彼らはトレメローズでヒットさせるまでもう少し時間がかかった(サイレンス・イズ・ゴールデン))もいます。
彼らは1965年の春以降怒涛のようにアメリカに上陸します(怪獣とちゃうけど)。
プリティ・シングス、ロッキンベリーズとなるともう涙もんです。この2つのグループはアメリカでは残念ながら流行らなかったですから。
プリティ・シングス、ロッキンベリーズとなるともう涙もんです。この2つのグループはアメリカでは残念ながら流行らなかったですから。
お疲れ様でした。
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