宇沢弘文さんが亡くなったそうである。ずっとノーベル賞候補で結局亡くなってしまわれた。なかなかの変人でいらしゃったらしく、残念がら東大に行けた人しかその容貌はわからない。
この人の代表作は本来なら難しい専門書になるのでしょうが、岩波新書の「自動車の社会学」?とかいう新書が滅茶苦茶有名です。
僕は1974年に広島のマツダに入社したので丁度そのころに出た本だと思います。車の社会的費用??車のために人々は横断歩道を渡らないといけなくなった。
車のもつ便益と車から蒙る不利益云々
なかなか厳しい話でした。こういう見方もあるのだと思いました。
当時、マツダに努めておられた方で車社会はいらないのではというような論文を書かれて、それが引き金となって辞められた出来事が新聞で話題になった記憶もあります。
車会社に勤めていてその論文はないやろというのが会社の主張で、「ごもっともごもっとも」のはなしですが、本音そんなに深く生き方を考えて就職したわけでないというのが、就職した人間の本音かなと思います。
僕も、当時車は大丈夫やろという単純な発想でしたから。あんまり深く考えたことなかったです。深く考える頭があれば学者になってますかね???
なぜこの宇沢さんが記憶に残っているいるかと言えば、僕の父が鳥取の米子の出身でご本人は幼少の折に東京に引っ越しされたそうですが、米子の生んだ最大の天才の誉れだったらしい。
「この人はノーベル賞をもらうはず」といつも親父が言っていたので覚えてます。
意外ともらうはずと長年言われ続けるともらわないのですよね。村上春樹も危ないかも。
合掌。久しぶりに岩波新書を散りだして読んでみますか。
0 件のコメント:
コメントを投稿