2018/01/25

BLUES PROJECT REUNION 1973

モンタレーのフェスティバルはジャニスやジミヘンを大舞台に引っ張り出したことで有名ですが、じっくり見ていると、先ほどの2人以外にもかなりの大物(そのあとメジャーになって行く人たち)の演奏が収録されております。
一番印象に残っているのはブルース・プロジェクトで、フルートシングという曲を延々と演奏しているのですが、これって「ロック???」「ジャズ???」というような、僕にしたら前衛音楽にも聞こえる難解な音でした。
ブルース・プロジェクトは一般的にはアル・クーパーがいたバンドで、そのあと、アル・クーパーはこのバンドにいたスティーブ・カッツと例のブラッド・スエット&ティアーズを作る。アルクーパーは1枚だけレコードを作ったけれど、そこで辞めさせられたというのが本当みたい(ボーカルが弱かったから?)、そのあとに入るのがデビッド・クレイトン・トーマスですからね。声量の差は歴然。
そのあとは、「フイルモアの奇蹟」「スーパーセッション」「アイ・スタンド・アローン」と大活躍・・。
で、1973年の夏にニューヨークのセントラルパークで毎年3か月ほどずっと開催されている「the schaefer music festival」にオリジナルの面子で再結成して、その時のライブが発売されている。
このライブの演奏が実によく、最高の演奏という評価が高い。
アル・クーパーの回想によると、ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」のキーボードを弾いたおかげで仕事の声はドンドンかかるようになったけれど、実力はまだまだということが自分でも分かっていたので、ブルース・プロジェクトに入って腕を磨くつもりだった云々・・・。
どうも、ブルースプロジェクトの他のメンバーも同様だったようで1枚目のレコードとこの再結成のレコード聞き比べると雲泥の差がある。みんな成長したわけ。
ただ、個人的な感想を述べると、既に次の世代に移っていたような気がします。
僕はこのレコードを1974年の3月頃によく聞いていて、4月から広島に就職するわけやけど、将来に対する不安とか感じながら、このレコードのきいていた記憶がずっと残っている。
そうそう今思い出した・・、これを聞いていた頃、お巡りさんが家を訪ねてきた(正確には巡回)。当時は家族構成とかみんな無事か?とか、そんな感じの質問だった。それで僕は来月から広島に行きますということを伝えたように思う。今から考えたら平和な時代です。
蛇足ながら、the schaefer music festivalについて調べたところ、これは凄い催しです。1967年から1976年までの10年間、セントラルパークで夏の3か月間くらいに毎日でもなさそうですが、ずっと大物から新人までのアーティストのコンサートが開催されてました。しかも安い2ドルとか書いてある。文化の差を感じますわ。ほんまもんの演奏を2ドルで毎日見れ(聞け)てたら、ウィキに出演者のリストがあります。驚きです。もうジャズからロックからレゲエからソウルから。
スポンサーがついていたみたいですね(調べたらビール会社でした。入場料が安くてもビールの売り上げで回収する目論見??だったのかな)
 
 
 
 
 

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