ニューミュージックマガジンの初期(1969年)のものが創刊50周年記念ということでそっくり再発されている。
買う人がどれくらいいるのか疑問ですが。(僕は買ってしまいましたが。)
今年の4月号にまず付録として1969年4月号が1冊ついていた。これだけかと思っていたら、5月号から8月号をボックスセットみたいな形で発売、ついで9月号から12月号までも出るみたい。ずっと出すつもり???
僕は当時偶然近所の本屋で見つけて7月号から買いだして、2015年くらいまで買い続けた。「ニューミュージックマガジン」から「ミュージックマガジン」に名前を変えてから正直面白くなくなって、段々積読だけになっていったので5年くらい前に購読を辞めました。
色々と考え方はあると思いますが、拡散気味の編集に興味がなくなったように思う。
当時(1969)の頃は収束気味の編集だった。世の中もそうだったように思う。
出たころ(1969年)のこの本は画期的で他にはなかった視点でロックが学問になるかなと思った人も多いし、ロックの音楽評論家になりたい人が出てきたのもこの本からだと思う(かくいう僕もその一人、なれなかったですが)。JAZZの評論家というのは既にいました。油井正一さんとか良い本を書かれてます。
それで、7月号から持っていて、4月号から6月号までを古本屋で何度も探したけれど、当時の発行部数は少ないと思うので見つけられなかった。4月号は昔20周年か30周年か忘れたけれど、丸々掲載された特別号があって内容は知っていたけれど5月号と6月号は幻でずっと欲しいなあと思っていたので夢がかなったことになる。でもこんな企画をするってことはニーズを感じていたんでしょうね。まだマニアが残っている?でも今の若い人が買って読むのだろうか?
この本の画期的な企画は出るレコードに100点満点の点数を付けたことと書いた人の名前が明記されたかなり詳しい解説(感想)を付けたことで、よくある誰が評価しているのかわからない星5つとか星4つでなく、84点とか83点とか採点する人が別々なので1点の差なんか意味がないのですが変に1点の差を考えてしまったり結構面白かった。当時毎月かなりのロックのレコードが発売されて(ダムに溜まっていた水が放流される感じ)、こちらは毎月1枚も買うことのできない貧乏学生(しかも浪人)だったから、聞くことはできなくてもこの本を読めばなんかその月のレコードを聴いた(読んだ?)気になって毎月この本が出るのを楽しみにしていた。
それといつだったかな?「聞くべきロックアルバム100枚」という特集の本を出して、まあそれを集めるためにアルバイトしましたわ。ただ正直、なんでこんなんが選ばれる??というのもかなりあって、評価した評論家との距離をそれぞれ感じるようになりました。こいつの90点はあてにならんとかね。
でもなんか将来に夢を感じさせてくれる時代でした。
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