来たるべき世界の予想ってまあ当たらない。
一番当たったかもと思えたのは共産主義社会でソ連と中国が出来た。マルクスの予言通り、当然、信者が増えた。でもスターリン、毛沢東を見ていると予言通りの国ではなかった。
共産主義革命は世界史を揺るがす大きな事件ですけど、ぼくが学生の頃のめりこんだ音楽の世界でも、次はこんな音楽の世界になるという話が沸き起こった時代があった。
ただ、ちょっと(大分)違うのは、次に流行る音楽ではなく、次の音楽は「音楽が世界を変える」という趣旨だったので政治的な活動に興味を持たない人種まで巻き込んだことになる。
そのバイブルでもないけど指針っぽい本がアップした「フォークからロックへ」という中村とうようさんが書いた本です。
要は、ボブディランがフォークソングからエレキギターをもってロックに変身したこと、ビートルズがサージャントペッパーズで新しい世界を切り開いたこと、ニューロックの台頭でまさに音楽の世の中が単なるはやり歌から自分たちの生活に入り込んだものになりそうな時代だった。
同世代のロックミュージック世界の代弁者みたいな萩原健太さんの言葉を借りれば、「ロックが世界を変えるかも」と思えたのは数年間だけで、その夢を見た人は今でもその夢を引きずって生きている。僕もその一人。
今のような世の中になるとは全く予想できなかった。少なくともソ連崩壊までは、段々世界が仲良くなっていきそうな雰囲気が醸成されていた。
ソ連の崩壊後、ソ連も15の共和国に分かれた、この時はそれほど別れた国は深刻でなかったように思うけど、アゼルバイジャンとかグルジアとか、要は東欧諸国と同じ、民族、宗教、言語‥の違いからそれぞれ独立しようとする集まりが形成されて、紛争になってしまった。
それで紛争に次ぐ紛争の歴史となっている。
ロシアはまた別の様相を呈していてこれはもうプーチンの妄想としか思えない。ソ連時代を懐かしんでソ連邦の頂点にいた時代に戻したい。
中国は個人的な感想では、後発のメリットを生かして、それまで先端を行っていた企業の技術を真似し追い付いて、世界最大の人口を生かして飛び超えようとしている。しかも独裁国家として。
なんか最終的に民主主義が勝つと思い込んでいたのは間違い??
昔、日本が戦争に負けたのは民主主義でなかったからだと思っていた時代がある。当時の学校の先生ってほとんど左寄りだからそうなりますね。
要は帝国主義、独裁国家・・・まあある個人や集団が統治する国家は最終的に民衆の力で淘汰される(はず)???
ところが現実はどうもそうでもない。妖しい人物が一国の主の国が世界中をみればかなり存在している。
妖しい人物と書いたけれど、その地域の難しい問題を上手くまとめているからトップなんだろう。その手段として武器がいる。その武器を提供しているのが西側諸国とロシアと中国がほとんどで、ここに来ると「正義」なんかどこかに行ってしまっている。西側から武器を買うのについては「ハードル」が高い。民主主義国家でないと売ってくれない。ロシア、中国は主義主張は不問、そういう意味でロシア陣営、中国陣営は伸びしろが大きい。
正直、こんな混沌とした世の中に生きるとは夢にも思わなかった。正直、よくなる処方箋が見えない。
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