先日、半藤一利と宮部みゆきの「昭和史の10大事件」という本を読んだ。面白かった。その中でそれぞれが10大事件と考えるものを列挙しているんですが、両方ともに「ゴジラ」の映画が入っていた。僕もこの1作目は2作目以降の娯楽ものとは一線を画していると思っていて、反水爆映画という単純なものでなく、戦後の日本人のさまざまな世相も反映されていて、なかなか奥の深い映画だと思っている。何べん見ても見る都度新しい発見があって、楽しいという表現はちょっと違うけれど、何べんも見てしまう。どういう考えでこんなシーンを入れたんだろうとか思うことも多い。特に松坂屋だったかなデパートの前で子供たちと一緒にもう観念したように「お父さんの所に行こう・・」と言っているシーンなんかもう単純な娯楽作品とは思えない。多分お父さんは戦争で死んでいるという設定なのかなと思ったり、正直何を訴えているのかわからないというか、人間の摩訶不思議さというか混沌さというか、結構哲学的な作品のような気がしている。
まだ見ていない人は是非ともご覧あれ。
当時のネオンサインも楽しい。タカノフルーツパーラー・・・いまもあります。パフェ高いですよ。
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