ビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」という映画が封切られたのは1964年の夏休みで僕はちょっと遅れて9月に見に行った。
今でこそ大きな映画館で封切られたのだろうと思いがちでありますが、当時はまだまだビートルズの映画としての地位はそれほどでもなく、僕の住んでいた大阪では上六(上本町6丁目)の近鉄の駅の前にある映画館でしか見れなかった(その映画館はもうない)。
しかもあの「ウエストサイド物語」との2本立て、これって好意的にとるべきか、ビートルズ1本では客を呼べないと興業側が考えたのか、当時の僕はやや憤慨・・・ウエストサイドが何ぼのもんじゃい・・・という感じです。
9月の確か13日の日曜日に悪友と2人で見に行きました。当時は北摂地方に住んでいたので、上六なんか行ったことはない。大阪まで出て環状線で鶴橋まで、鶴橋から近鉄で上六へ。同じ大阪でも大分雰囲気が違う。かなりディープな感じむんむん。
ウエストサイド物語は大きなスクリーンだったのに対して、AHDNは小さいスクリーンしかも白黒、初めのインパクトでかなり負けている。
何ぼのもんじゃい・・と言ったけど映画はなかなかの出来で感動してしてしまっている。ナタリー・ウッド、ジョージ・チャキリス、タッカー・スミス・・・。
次にビートルズ、大丈夫でっか???という感じで見だしたけど、初めて見る動く姿に、小さなスクリーン、白黒・・のハンデも忘れて見入ってしまう。特に「恋する2人」のシーンなんか日本人受けばっちり。
ただ、もう1回見ようとすると、ウエストサイド(結構長い)をもう1度見ないといけない。ということで1回だけ見て岐路に。興業側の思惑はここにあったのかも知れない。ビートルズだけやと朝からずっと見るやつが出そうだと考えたのかも・・。僕も3回くらいは見たと思う。
その後、レーザーディスクを手に入れるまで、やっている映画館があれば見に行った。AHDNとHELPの組み合わせなんか最高だった。
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