もうコロナで元の生活に戻るのは最悪数年かかるかもという人も現れて、どう考えても僕が企業人として活躍する時代はひょっとしたら終わっているのかもと思始めている。
まあ今のところ何とか食えているので若い人よりはある意味幸運だと思っている。
それで、もう仕事はかなり切り捨てて、あと死ぬまでにやっておきたいことをやろうと思って考え始めた。
まず初めに、買って積んだままのビートルズ関連の本を全部読んでなんかまとめたいとずっと思っていたので片っ端から読み始める。積んだままとはいえ、買った時にある程度見ているから、面白いところはちゃんと読んでいる。
今日はこの中山康樹さんの「ビートルズの謎」を再び読む。
この人、元スィングジャーナルの編集長で大物です。マイルス・デイビスから始まってビートルズ、ビーチボーイズまで幅を広げて、博学と常人離れした仮説でびっくりさせてくれます。信じられないくらい博学。
嫌いな人も多いようですが、僕は面白いと思うことが多かった。過去形になりましたが、既に若くして亡くなってます。
表題の「レイモンド・ジョーンズ」
本の中では「レイモンド・ジョーンズは実在したか」という項目になっている。
ビートルズの出世物語はここから始まるのが一応しきたりみたいなもので、多分みんなが実在する人物だと思っていたはず。(僕もずっとそう思って生きてきた)
ビートルズのマネージャーはブライアン・エプスタインといって、リバプールのレコード屋を営んでいた、ここに
「1961年10月28日土曜日午後3時」に「レイモンド・ジョーンズ」という若者が「ビートルズのマイ・ボニーというレコードありますか?」と尋ねる。
物語はここから始まる。「ラブ・ミー・ドウ」でデビューするほぼ1年前の話。
この辺りの話は実に楽しい。
ビートルズが大物になるにつれ思い出を語って生計を立てた方々がたくさん現れ、その連中が尾ひれをつけるから、つじつまが合わないことも多い。
レイモンド・ジョーンズに関しては、ブライアン・エプスタインの自署(ゴーストライターはデレク・テイラー)なので信憑性があるとみんなが思っていたが、「俺だ」という人物が一向に見つからず段々ブライアン・エプスタインの創作では??と疑われだしていたという背景でのお話。
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