インパールという言葉は昔子供の頃よく聞いた言葉である(インパールが場所の名前でしかも有名な作戦の名前であることを知るのはずっと後のこと)。というのは祖母の姉か妹の子供がインパール作戦で亡くなっているからである。祖母の姉か妹をなんと呼ぶのかもうわからないけれど、子供の頃はすべて「おばちゃん」であった。そのおばちゃんが毎年だったと思うが靖国神社に上京した帰りによく我が家に寄って帰っていったものであった。段々大きくなって少し世の中を斜交いに見る年頃にはこの靖国神社詣が鬱陶しく感じられて、そのおばちゃんは子供(男の子3人)を全て戦争で亡くしていて、逆にその為になんかものすごく裕福に見えた。そしてまた靖国詣をするおばちゃん達の集団がとても脅威に感じたこともあった。そのうちこの高木俊朗の書いた「インパール」の4部作?に実名でおばちゃんの子供の名前が出ていることがわかり、そのおばちゃんの感激はおいそれと書き表すことが出来ないくらいであった。あんまりインパール、インパールというのでそのときは反抗的な性格が前に出てしまって読まなかった。さあ齢も重ね読んでみようかなと思ったら手に入らない・・困ったと思ったら電子書籍で入手可能になっていた。インパールものの本命といわれる高木俊朗以外はかなり読んだので下地は出来ている。じっくりと読んでみます。
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