イギリスのBBC放送で流したビートルズの音源が発売されている(ずっと前から出てます)。
ビートルズの曲って何曲あるのって時々聞かれることがあるけれど、今では、200数曲というのが定説みたいです。(一応213曲というのが定説らしい)
厳密に言えば、定義を決めないと明確には答えられないですね。
定義の種類を
1.イギリスで正式に出たレコード、LET IT BEまでで完了にする。
2.アンソロジーまでにする。要はその後出たレコード、CDをどう取り扱うか?によって変わる。
3.BBCのライブの中のオリジナルとカバーを新曲として扱うか???
ともかく、3のBBCライブを徹底的に分析してみた(暇だから)
BBCのCD(全部で4枚)には、96曲が入っていて、52曲(オリジナル31曲、カバー21曲)が既にレコードになっている作品、44曲(オリジナル2曲、カバー42曲)が初めて聞く作品である。
96曲を詳しくみると、正確には83曲が歌われていて、13曲が2度収録されている。解説に書かれてますが、当時は組合の関係でレコードを流すことは禁じられていて、実際に演奏して生で放送していた。まあそれ故にこうして貴重な音源が残ることになる。
そういうわけで、既に知っている有名な曲も微妙に違っていて楽しい。
特に初めて聞くカバーものは、「こういうものをカバーしていたのか」と驚くものもあって久々に心ワクワクになった。
多いものは、チャック・ベリー、カール・パーキンス、キャロル・キング=ジェリー・ゴフィン、リチャード・ペニマン(リトル・リチャード)が多い。
あとアンナを作って自ら歌っていたアーサー・アレキサンダーの「soldier of love」「A shot of rhythm and blues」。
一番びっくりだったのはあのアンマーグレットの歌っていた「I just don't understand」をジョンが歌っていたことだった。異色中の異色。
それで元歌を調べていったら、ビートルズがカバーしている曲は昔からのスタンダードよりも結構アメリカで出て数か月後にはカバーしているものが多いということだった。
つまり、日本で言えば森山加代子、伊東ゆかりの世界。ただ同じ英語で歌っているところが大きな違い。それとアメリカの黒人のリズム&ブルース部門のちょっとマニアックなところを発掘しているように思える。
同様に当時のマージービートの若者がそういう作業をしていたとすればR&Bの白人版を再生していたのではないかと思う。
アメリカのヒットの中から自分たちの感性に合うものを探しだし、自分たちで演奏するという文化を彼らは作りだしていた。まさかその中からアメリカのヒットチャートに逆輸入(輸出)することなるなんて夢にも思っていないはず。
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