2011/02/14

super session

今でこそ、レコード会社の枠を超えていろんなプレーヤーが客演してレコード(CD)の裏のあたりに○○は△△レコード会社の好意によって出てますとい注意書きがなされている。沢山の人が客演したらこの注意書きで一杯のもある。まあこの但し書きは必要であるが自由に「あいつといっぺん組んでCD出したい」と思えば可能であり、当然の世界になっている。これが60年代後半までは無理な状態でそのレコード会社に属しているプレーヤーでないとバンドは組めなかった。JAZZではそのためにレコード会社をよく変わっている事例が多いようであるが、ロックの世界では個人の名手というのが当時ではまだ希薄だったから必要がなかったのかもしれないが、段々とエリック・プラプトンはギターの天才である。誰々と組んでバンドを作るらしいとかいう話が流れてきて、アイドルグループ的なポジションから段々プレーヤーとして活動する時代が来た。そんななかでバッファロー・スプリングフィールドにいたステファン・スティルスがアルクーパーとマイク・ブルームフィールドと組んで出したのがこの「super session」というレコード、その名のとおり名うてのつわものが集まって録音したレコードです。敢えてステファン・スティルスの名前を先に持ってきたが当時の僕は後の2人の名前を知らなかったからである。聞いたらマイク・ブルームフィールドのギターにぶっ飛ぶのですが。この時期からほめ言葉が「いい曲や」から「上手いギターや」というほめ言葉に変わって行ったように思う。このレコードの仕掛け人がアル・クーパーでボブ・ディランは知っていてもそれほど熱をあげて聞いていたファンでもないからアルとマイクの2人のことはこの時まで全く知らなかった。このあたりからそれまでの僕の情報網に引っかからなかったアーティストがわんさかと出てくる。楽しい時代でありました。

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