突然ジャニスから写楽である。幻の浮世絵師写楽については「写楽はいったい誰だ?」という切り口で様々な諸説があって、一覧表になっているくらいであります。個人的には写楽の謎については石森章太郎で知ったような記憶がある。もちろん写楽は趣味週間記念切手で知っていたけど。そのあと池田満夫のNHK番組や高橋克彦の「写楽殺人事件」で面白くなって、徐々に知識が蓄積されて、最近では新しい説には「ほうほうこういう切り口できたか」といっぱしの評論家になってしまっている。ただ最近では中野三敏教授と内田千鶴子さんのご尽力で新説を出すにはかなりの才能が必要な環境になってしまって、このことは喜んでいいものかなかなか複雑なところです。
まあそのことは置いておきまして、以前からずっと興味があるのは果たして第1期の大首絵シリーズ(写楽といえばこれです)が当時評価された(つまり売れたのか?)のかどうかがすごく興味があります。個人的には絶対1期の作品が目を引くのですが、それは今(2011年)見ての話で、これが出た1794年(217年前)の庶民がどう判断したのだろうといつも思っております。これについては意見が分かれていて全くダメだった(売れなかった)という論客から何べんも刷っているから評判になったという人まで、すでにこの時点で意見が分かれてます。
クルトが評価したというのも他の浮世絵と全く違っているし、大首絵も他の絵師も書いているけれど、どちらかといえば写楽は漫画的で今に通じてるからこの1期の作品群だけが別物のように思えてしまう。そこのとこがクルトの目に留まったのでは・・とまあ勝手なことを思いながら楽しんでます。このアップした三代目大谷鬼次なんかも手のところがなんかワンピースの世界と同じように思えてしまう。
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