一応、「ビートルズ」、「ビーチボーイズ」、「ケネディ」、「新選組」、「村上春樹」それに「写楽」という名前がついている本であれば、チェックして良さそうなら買っている。最近は便乗型の本も多いから気を付けております。特に昨今の村上春樹の便乗本は目に余る。ほとんど駄作。
で、このミステリーの巨匠である島田荘司さんの「写楽 閉じた国の幻」という本、10年間積んだままでした。今回一気に読む。
島田荘司さんのミステリーは有名すぎて(今更読んでもなあと思うことが多く)結局今まで1冊も読んでいない。こんな人が写楽について書くのだろうか??あとがきを読めば長い間温めていた題材らしい。
正直な感想ですが、どこまでが本当でどこからがフィクション??まあそんなことはどうでもいいです。結論は面白かったし、なんかなんとも言えない感動がありました。こういうアプローチね。理にかなっている感じがする。
理にかなう??
一般的に、僕らのような俗人が考えている写楽に関しての疑問は多分次のようなことだと思う。
1 写楽はいったい誰か? 誰かのペンネームか??
2 なぜ すぐに消えてしまったのか?
3 写楽の作品は4期まで分類されるが、すべて同一人物が描いたのか?
4 第1期の大首絵のアイデアは誰のものか?
1の写楽とは誰か?という質問にはほぼ回答が出ていて、正直あんまりミステリアスでなくなった。
ちょっと残念な気がしている。もう完璧みたいだから決まりですよね。
2~4の回答には蔦屋重三郎が絡んでくるのだろうと個人的には思っている。
1の人物に4の「1期の大首絵」の大胆な構図が浮かんでいたのか疑問な気がしていて、意外と島田荘司さんの小説の方が「そうかも」と思ってしまう。日本人の発想を超えていると思うのも当然のような構図です。
写楽の浮世絵は出た時は売れなかったらしいです。これはさすがの蔦重の眼力も外れたということでしょうか。
調べてたら、すごく売れたと書かれいる本もあって、個人的には売れたと思っております。売れてないと何種類もの同じ絵があるはずがない。売れたから増刷(追加で摺るからちょっとずつ違うはず。完全に同じものは摺れないと思うから)している。
僕の小さいころ(昭和30年前後)、毎年発売される記念切手シリーズに趣味週間記念切手というのがあって(今もあるみたい)、歌麿や写楽の切手がありました(有名な「月に雁」「見返り美人」もこのシリーズ)。当時は浮世絵画家ばかりだったような記憶がありますがなんせ小学生の頃の記憶です。
この時は小さいながら圧倒的に写楽の切手に存在感を感じて、もうこれはめっちゃ有名な画家なんだと思っておりました。
写楽は海老蔵だったですね。
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