2019/05/25

MOTHERS

このマザーズの「WE'RE ONLY IN IT FOR THE MONEY」というレコード。正直聞きたいけれどずっと躊躇っていたレコードで、ずいぶん後になって購入した。
こんだけジャケットを似せたものは他に例がなく、出た時から話題にはなっていたけれど、フランク・ザッパ先生の世界は僕の感性ではついていくのが困難でした。今もそうかもしれない。
ただ、このようなジャケットのレコードを出したザッパは、サージャントを良くも悪くも評価したんだろうと推察できるわけで、これを機会にもう一回聞きなおそうかなと思っている。

2019/05/13

THE ANIMALS (ERIC BURDON)

「朝日の当たる家」というポップス史上に残る有名な曲がある。
昔からのトラディショナルを見事にアレンジして1964年に大ヒットさせたのが、イギリスのアニマルズ。

この曲にボブ・ディランはぶっ飛んで、自分もエレキギターを持つようになった云々は有名な話。
もともとリズム&ブルースのビートバンドでリードボーカルのエリック・バードンの「ええ声」が売りもんだった。そこそこヒット曲も多いし、イギリスのビートグループとしては成功したほうだと思う。
そのアニマルズが1967年のモンタレーのポップフェスティバルに出た時のことを「モンタレー」という曲で唄っている。出演したバンドの名前が次々に出てくる他に例のない歌です。
この後ぐらいから、エリック・バードンはサンフランシスコのサイケデリックバンドみたいになっていったように思う。
名前も「エリック・バードンとアニマルズ」として上に載せた「ウィンド・オブ・チェンジ」というレコードを出す。見るからにその時代のジャケットです。
その後、アニマルズを解散して「エリック・バードンとウォー」というバンドを結成。
もうここに来ると昔の面影はなく、まったく違うサウンド(ファンク??)づくりに成功(したんだろうね)。

その後、「ザ・ウォー」は「 WAR」としてエリック・バードンと別れて、ヒット曲を出していく。「シスコ・キッド」・・懐かしいですな。
アニマルズとしては次のロックに時代に残ったのかどうかは疑わしいですが、エリック・バードンは見事に次の時代に生き残ったといえる。
ただ、ウォーと別れてからはあんまり活躍していない感じがしてます。ソロのCD買った記憶があるけれどあんまり聞かなかった。ラスベガスで唄っているとか???ほんま??






2019/05/12

THE BEACH BOYS


サージャントペッパーズの影響をもろに受けたのは、意外と(でもないか)アメリカのビーチボーズだった。
ビートルズがアメリカのヒットチャートを席巻しているとき、対抗馬として真っ先にビーチボーイズがあげられた。イギリスVSアメリカ・・・という構図。その時のテレビ番組はユーチューブで結構見ることができる。ビーチボーイズとデルシャノンとかがアメリカ勢。結構しんどい構図。
サージャントが出る前から、ビーチボーイズのリーダーだったブライアンウィルソンは、ビートルズの「ラバーソウル」が出たあたりから悩み出したみたいで、だんだんお酒と薬の世界に入り込んでいく。
レコード会社より「楽しい学園生活とサーフィン、ホットロッド」のテーマばかり追い求めさせられていたブライアン・ウィルソンとどんどん世界が広くなっていったジョン・レノンとポール・マッカトニーの作る世界は自ずと勝敗はわかっていた。
「これではいかん」とブライアン・ウィルソンは決意して、変身を図る。
ところがあまりにも変身しすぎて周りのメンバーがついてこれない・・・。
と、まあ、ごちゃごちゃあって、ビーチボーイズのサージャント版と言われる「スマイル」は、お蔵入りに。まぼろしの名盤と呼ばれる「スマイル」に関してはその後いっぱい報道がなされて、もう何年経っただろうか?  
ブライアン・ウィルソンがリハビリから立ち直ってソロアルバムを出しだして、ついに個人的な「スマイル」を発表。ここで「スマイル」の全体像らしきものが分かってくる。
そのあとで、ついにビーチボーイズの「スマイル」が発売。
そんで、どうやねん????
サージャントと比べて???   ということになりますが。
同時期に聞かないと正直判断がつかない。
あの時期(1967)に聞いていたらどう思ったのだろう?
聞き手(僕)も変わっていくし、ポップス、ロックの時間を超えての比較は無理だと思っている。
昔買えなかったレコード(CD)を手に入れて聞いても、やはり正確な評価はできない。

ただ、この「スマイル」は、今聞いてもすごいです。個人的にはブライアン・ウィルソン・バージョンの方がお気に入り。

2019/05/10

THE ZOMBIES & THE MOODY BLUES

リバプールサウンド全盛時に出てきたバンド。
ゾンビーズは1964年に「シーズ・ノット・ゼア」という曲がアメリカのキャッシュボックス誌で1位になってその後もスマッシュヒットを出す。ムーディ・ブルースは「ゴー・ナウ」というヒットで一躍スターダムに。
この2つのグループは結構好きだったので気にかけていた。
まず、ムーディ・ブルースはブルースといいながら、にわかにプログレ路線(今のジャンル分けやったらシンフォニック・ロック?)に舵を取り「サテンの夜」という名作を出す。ビートルズのサージャントと同じ頃なので、両方とも「トータルコンセプトのアルバム」としてよく話題になったけれど、サテンの夜は初めからコンセプトを決めて作ったらしい。
どうもビートルズの方は偶然コンセプトがあるような出来になっちゃいました・・というのが本当らしい。
ゾンビーズのこの「オデッセイ&オラクル」もサージャントバージョンみたいな紹介のされ方をされている記事を見かけるが、これはコンセプトアルバムでないと思うし、時期もちょっと後というか、この時期のゾンビーズはもう鳴かず飛ばずで、音楽を止めて就職しようか??というメンバーもいた時期で、もう最後やと思って作ったアルバムです。
ところがこのアルバムに入っている「ふたりのシーズン」という曲が超大化けして、にわかにメンバー再結成してコンサートやるとかそんな話があった記憶がある。この「ふたりのシーズン」という曲は日本でもテレビのコマーシャルに何回も使われていて、僕はキャノンのコピー機だったかな不思議の国のアリスに出てくるようなウサギが出てくるシーンを今でも思い出す。
出だしの「溜息」が印象深く、イギリス版青江三奈??と僕のあほ友達は言っとりました。
ただ、生き残ったか?という意味ではムーディ・ブルースは見事に次の時代へ・・、ゾンビーズはメンバーのロッド・アージェントは個人的に生き延びた感じがするけど。グループとしてはこのレコードを出して終わったような気がしてる。ただ、「ふたりのシーズン」という誰でもが知っているメガヒット曲があるので懐かしのコンサートで食えているような気がしてます。






THE ROLLING STONES & THE HOLLIES

 

ビートルズのサージャント・ペッパーズは、聞き手に大きな衝撃を与えたけれど、同時に同業にも聞き手以上の衝撃を与えたみたい。
早速、よく似たアプローチのものが出てきだす。まずは御大ローリング・ストーンズの「サタニック・マジェステイーズ・リクエスト」とホリーズの「エボリューション」。
ストーンズの方は評価が割れて、僕は彼らには悪いけれど星1つ派です。この路線は彼らには向いていないと思ってます。ホリーズの方はなかなかの出来ですが正直コンセプトアルバムとは思えません。いまいち売れませんでしたね。今聞いてもいい出来ですが。
それで、彼らが生き残ったか?といえばストーンズは、今から考えたら、スタイルはあんまり変わらず、そのまま大物になっていった。これは凄いことだと思う。出すレコード、出すレコードにいい出来のものが多かったしね。
一方のホリーズは、中心人物だったグレアム・ナッシュが抜けて、クロスビー・スティルス&ナッシュというアメリカとイギリスの合同チームを作って、新しい時代の一翼を担う。
残ったホリーズは「もうあかんか?」と思っていたら、メンバーを補充して「(黒い)喪服の女」という曲を大ヒットさせてしまう(FBIがどうのこうの・・訳してみたら面白そうな歌詞です)。起死回生の大ヒット。ただ次のロックの時代で活躍したかといえばそうでもないかな。僕はこのバンドが好きで今もよく聞きますけど、やはり「バスストップ」の頃が最高です。
リバプールサウンドのポップ的な部分はこのグループが一番だと思う。ベスト盤なんか一日中ずっとかけていても聞けるしね。








2019/05/02

THE BEATLES

ROCK進化論っていう妄想?というか希望?というか戯言?・・・というものがずっとある。
その原因の根源は、プレスリーとビートルズの出現に加えてビートルズがこのレコードを出したからだとずっと思っている。
このレコードの出現でポップスはロックになった。
ここでそれまでのビートグループはふるいにかけられた。
生き残るものもあり、ここで息絶えたものもある(というか生き残った者が少ない)。
ちょっとそんなことを考えてみたい。