2022/05/27

ALAN WHITE


 
イエスのドラマーの「アラン・ホワイト」が亡くなった。72歳(やばい同じ年や)
代表作の「危機」は前任のビル・ブラッフォードでかなりタイプの違うドラミングで心配されましたが、その後ずっと無難に役目を果たしました。
この人、初めはジョン・レノンのプラスチック・オノ・バンドのトロントのライブで有名になるのですが、突然ジョン・レノンから電話がかかってきて、そのまま飛行機の中で打ち合わせだったという夢みたいな話からスタートしたドラマーです。
イエスのCDを集めたら破産しそうなくらい出てます(頑張って集めてますけど)。
アップしたのは彼が参加した「海洋地形学の物語」(1974年)、レコード3枚組、学生には手が出ず。テープに録って何度も聞きました。意外と気に入ってよく聞きました。
ジャケットも気にってます。もちろん、ロジャー・ディーン。

ともあれ、長い間ご苦労様でした、合掌。


2022/05/25

雑感 その2


 アップしたのはロシアのマガダンというところにある「悲しみのマスク」、大粛清の慰霊碑?
ロシア(ソ連)ってどうしても「粛清」という暗い面がついて回る。
先日、ロシアよりの書き込みをしている人の書き込みを読む機会が偶然あって真面目に読んでみた。しかしよくこれだけロシアのことを「よく」言った記事を集めたものだと感心した。特に日本で集めるのは大変だっただろう。
最近の傾向は、ウクライナが頑張るからウクライナの被害が大きくなっている。果てはそんなに戦争が好きならゼレンスキー大統領が先頭に立ってやれよ!!!というものまであって、子供の喧嘩口上になって来ている。
先日はクロアチアのEUの代表がウクライナのせいで物価が高騰しているという発言をしてそれを「分かる人は分かる」とべた褒め。(翌日クロアチアの首相の陳謝は触れず)
世の中を正しく理解することは、便利になった今の世で、逆に大変なことになって正しい見方が分からなくなっている。
体制に流されていたらまあまあ良かったものが、反対意見の仲間がSNSで見つかるから寂しくない。意外と孤立しなくって、逆に困ったことになっている。
こういう人の共通点を考えてみると、まずアメリカが嫌い。(でも北朝鮮が好きだという感じの人には出会わないですね)

今の世の中のパワーバランスを考えると、大きく分けて、「アメリカを中心とする西側陣営」と「旧ソ連からロシア側の国々」の2大陣営に「中国」それに「アジア、アフリカの新興諸国」
「アジア、アフリカの新興諸国」がどちらの陣営に付くかというポイントは支援を受けている大きさによるはず?武器の提供、借款、主義主張・・・民主主義を強要されそうなアメリカ・西側には独裁国家は敬遠気味。
長期的に見れば、中国は2050年には一人っ子政策と高齢化でかなり国力が落ち込んで、それほど気にする存在でなくなっているという予想もある(日本はもっとひどい??)

こういう見方には、1人の命の価値云々はどっかに飛んで行っている。
両立は難しい。「大統領のお前が戦争に行け」という発想の人との会話が難しいだろうな。
「戦争反対」???この言葉にはほとんどの人が賛成だと思うけれど、「自分の家に土足で踏み込んで来た人がいたらどうしますか」という問いかけにはどうします?
「黙って明け渡す」?「死ぬまで抵抗する」?

歴史の本読んでいたらある意味「歴史とは」、戦争の歴史、陣地の取り合いの歴史。まさしくロシアがいまウクライナの陣地を自分のものにしようとしているだけの話。よくある歴史のよくある話にしか過ぎない。さらりといえばそれまで。
しかし目の前で起こったことは今までなかった。日本は昭和20年以降戦争はない国だから。ウクライナの人の方が慣れている気がする。侵略され取り戻し、また侵略され・・・の繰り返しの歴史。
それぞれの人の考え方は理解するまでに時間がかかるようになった気がする。




2022/05/23

VANGELIS


 ヴァンゲリスが亡くなったという訃報。
僕はそれほど詳しくない。映画の「炎のランナー」のサントラ盤を持っているだけ?と思っていたら、調べたらあと数枚持っていた。
もともとギリシアの「アフロデティズチャイルド」というロック?グループにいて、その後イエスに加入するとかしないとか??それくらいのことしか記憶にない。あとコロンブスの映画のサントラも売れたはず。
この「炎のランナー」という映画は、映画自体が面白く、当時の短距離の走り方が今と全然違っていて、走法にも発達史があるんだなと感心した記憶がある。
確かアップしたレコードジャケットの画像からスタートしたはずです??
オリンピックはパリ大会だったはずで日本もちょっとだけ出て来る。それとキリスト教の教えと競技の日程の間で悩むのだったかな。無宗教の僕にはちょっと理解できないところがあったけど、信念と世の中の因習との板挟みとして考えたら同じようなものかと思って見ていた。
あと「ブレードランナー」のサントラもこの人。マツダの車のCMにも使われていた。

そういうことで、あんまり世の中の出来事にぼやかず、本来の趣旨、亡くなった方への思い出と思いを語るという姿で今日は終わります。

ただ、バイデン大統領来日でのデモ、懐かしい姿、ただなんで反対のデモ??わからん。
ロシア大使館の前でやれよ。・・・また愚痴が・・。

2022/05/19

雑感

雑感ばかりになってきた。
多分、僕はまあ幸せのうちに人生の幕を閉じるであろうと予想出来るけど(病気とかはするかもしれないけど、戦争とかはおきないなず)、この幸せな期間というのは、実に偶然の産物だということが、人生の後半になって気がつくというまあ幸せなことです。
順不同で思いつくままに書いておこうと思う。
NATOにフィンランドとスウェーデンが加盟申請してトルコが難色、理由は「クルド人」問題。
世界は「民族-国家-言語」という単純な話でないことが分かってきた。ロヒンギャ問題も同じかな。でも色んな人種が混じって幸せに?暮らせている国家もあるけれど、単一民族で独立したいとなるともめるか?そう考えたら、スコットランド、アイルランド、バスク地方‥。昔、井上ひさしの吉里吉里人というのを読んだのを思い出した。俺らは今から独立するんだ!!そしたら国家として認めてもらえる???
一つの国が出来るのはどういうルール??そういうものがないことが、今回のウクライナ侵攻でよくわかった。強いもん勝ち、既成事実の積み重ね???分からんことが未だまだある。

フェイスブックでたまたま友達になった方がいて、その人の友達に猛烈なロシア支持者がいらっしゃって、僕には全く関係ない方で気にしなければいいのですが、こうも熱烈にロシアを贔屓にされると「本当に大丈夫かな?」と危惧してしまう。ウクライナの報道は全て「嘘」だと思っている。真偽のほどをわれわれ庶民はどのように見分けたらいいのだろう?日本のマスコミの中立性が完全に守られているとは思っていないし、NHKも完全とは思っていないけれど、ロシアより数段ましだとは思っている。
その人の書き込みを読んでいたら(あまりにも極端なのでつい引き込まれてしまう)、まずロシアが好きというよりアメリカが大嫌い、こっちの要因が大きそう。さらに原発大反対。
今回のウクライナ侵攻も結局、ロシアが戦争をするようにけしかけて(誰が?というと裏はアメリカらしい)戦争の武器を売って儲けているのはアメリカ・・・と続く。
そう言われればそうなのかな。でも世界中の兵器産業は仕事いっぱいのはず。

話はどんどん脱線するけど、昔、共産主義がまだ平和につながるという幻想を僕も含めた一般人が抱いていた頃、資本主義は過剰生産した武器の消費に戦争をせざるを得ない、だから資本主義は悪いのだ・・とヒューバーマンの岩波新書だったかな?そんなことが書いてあった記憶が残っている。
ただ、冷静に見たら、資本主義VS共産主義の経済施策の対立でなく、ある考えの団体の喧嘩みたいなものだと思うようになった。ソ連の時代から仲間から出たい国には侵攻したし(ハンガリー動乱、プラハの春)、共産化を防ぐために外国に出ていったアメリカ(ベトナム戦争)、冷静に見たらどっちもどっち。

今から考えたら、クリミア併合の時にこれくらい強硬に西側がウクライナを支援したら、これほどひどくならなかったのは確か。あの時は、ちょっとウクライナに泣いてもらって穏便に収めようとした西側(フランスとドイツ?)が資源をロシアに頼ろうとしていたから玉虫色の解決法(ミンスク合意・・とかいうやつ)で失敗した。それで味を占めたプーチンが今回の侵攻を企てるようになる。

僕も含めて、人それぞれ、世の中を理解しようとする、善悪割り切れればスッキリするけどそうはいかない。世の中全て金次第(これが一番いい方法だと思うけれどそう簡単でない)ともいっていない。
まずウクライナは他国に逃げて捲土重来を目指すべきだという極論もあるけど、そう簡単にいかない。経済学のホモエコノミクスのように常に経済の合理性を追求するはずの人間がそうはいかないものであることは今までの歴史で分かっている。

戦争反対論者さんは絶対戦争はダメ、外交で解決すべきだと強硬におっしゃる。とことんやって埒が明かない時は???という質問には答えない。あくまでも外交で・・とのたまう。

あとウクライナから緊急に避難してくる人たちのことを「避難民」とよんで、従来からの「難民」と区別している。この二つの取り扱いに差があるというので、平等にすべきだという声が上がっている。
僕は自分の国を追い出されてきたウクライナの人達と自分の国を自分の意思で出て来た人たちには「差」があると思っていて、ウクライナの人達は今のところ落ち着けば帰ろうと思っているはず。
僕はいわゆる従来からの難民が増えることに対しては支持しない立場になる。どちらかと言えば進歩的な考えの方だと思っていたけど、難民問題に関しては「日本に来ないで」というのが偽わらざる気持ちです。突然右翼っぽい思考になるけど自分の国は自分達で作っていかねばならないのでは?住みやすい国に逃げてくるのはどうかなと思うことが多い。

ダラダラと整理のつかないたわ言を書き連ねました。

アップした写真は上記とは全く関係ない、1962年10月5日に発売されたビートルズの初めてのシングル盤の「ラブミードゥ」です。
しかも初回のプレスのもの、この初回のみドラムがリンゴ・スター、セカンドプレスからセッションドラマーのアンディ・ホワイトが叩いたものに代わっている。
聞けるか分からない傷物でも数万かららしい。






 

2022/05/16

NEW MUSIC MAGAZINE


 僕が単純なビートルズファンからロックマニアになったのはこの本のお陰だと思っている。
NEW MUSIC MAGAZINEと言って1969年に創刊された。それまでの単なる音楽雑誌と違って「考え」があったように感じた。まあ大学に入ったこともあって「ちょっとレベルの高い音楽評論」を書いてみたい・・・そんなことを考えていたので僕の当時の考えにピッタリの雑誌が出て来た感じ。
それはともかく、この1971年4月号は創刊2周年記念で、当時出ていたレコードの中からお薦めを100枚選んでいる。
僕はまずこの100枚を集めることが最大のミッションになって、アルバイトしては集めていた。ただ当時はどんどんいいレコードが出るのでどうしてもそっちに気が行くのでお金が回らなかった。
それで先日、はたして僕はこの100枚を集めたのだろうかと自問自答して、調べてみたら、厳密にはそっくりそのままは70枚くらいであとはレコードでなくCDになっていて、実質98枚分はカバーしている。(実質というのは、購入当時、よりいいベスト盤が出ていてそちらにしたというものがある)
それで、結局買わなかった(厳密に言えば買わなかった。買えなかったのではない)のが「THE FUGS」というフランクザッパのマザーズに匹敵するバンドとバッファロースプリングフィールドの一枚だった。
バッファロースプリングフィールドを何故買わなかったのかは分からない。CSN&Yは嫌いでもないけど、ステファン・ステルスのソロもマナサスも持っているけどあんまり聞かない。そういうこともあって、今更バッファロースプリングフィールドを買っても聞かないだろうと買おうかと思う都度躊躇ったのかもしれない。
ということで不思議な一枚(下の画像)

この雑誌の魅力は、創刊者の「中村とうよう」さんが、この時ぞとばかり出版した雑誌で、最近当時の雑誌を暇に任せて読んでいるとロックによる社会変革に繋げたかったのかなと思う気もする。
ビートルズが出るまでのアメリカのフォークソングではダメだ(唄っているだけではダメだ)これからはロックだという気持ちだったのかな。
ただ、とうようさんの推薦する音は、打楽器中心の音が多く、アフリカの民族音楽やカリブの打楽器が多く、正直、ちょっと疲れるものが多く。
穿った考えかもしれないけど、自分の好きな音を紹介するためのツールかなと思うことが後半多かった。
しかしながら、ロックを通じて世の中を考えるという雑誌はこれしかなったので影響力は大きく、他の高名な書籍(ドストエフスキー、小林秀雄・・・)は読んだけれどこの雑誌を超えなかった。


2022/05/14

ONKYOが倒産


オーディオの老舗だった「オンキョー」が倒産した。関西の会社で昔住んでいた処のお隣さんが勤めていた。いい会社でした。
コンポネントステレオのブームが来て、まあ何処も色んなネーミング(テクニクス、オットー、ダイヤトーン、デンオン・・・歳のせいですぐ出て来ない・・)をつけて大企業が差別化を図り、さらにオーディオ専門メーカーがテープデッキ(テアック、アカイ、ナカジマ・・)とかスピーカーだけとか、今になってみれば、あれだけの多くの会社がまず食えていたのが不思議ですわ。
オーディオは一回買ったらそう買い替えないし、まあちょっとずつグレードアップする楽しみがあったけど。
結局は、ブームが去り、段々ヘッドフォーンで聞くようになって、ipod/iphoneでとどめだったのかな。厳密には、媒体を通して音を聞く行為が必要でなくなった。何時でも聞きたい音楽が聴ける環境になったということ。つまりサブスク時代がオーディオ機器を追い払った。
もう大分前から苦しいという話がずっとでていて、なんとか頑張ってるなと思ってましたが、なんか寂しいですね。
でも、今更ながらあのオーディオブームって何だったのだろう??オーディオフエアなんかものすごい人出でしたよ。もうチラシだらけで紙袋ぱんぱんになったのを二袋くらい持って帰って、カタログを見るのが楽しかった。
マッキントッシュ(アップルではない)、マークレビンソン・・・絶対に庶民では買えない機器を見るだけで楽しかった。





2022/05/09

PTA解体の奨め


 以前から書いてますが、人生長いこと生きてきて、この世からPTAと自治会がなくなったらいいと考えてる。
憲法にも書かれていないのに、入会の強制力がある。
こういうのはおかしい・・・というもん切り型でなく。
今までの経験から「本当に必要ですか?」と思うことが多かったから。
でも、この「同調圧力が強い日本」では無理だなとほぼ諦めていたら、今日の新聞に「京都のPTAの集まり」(アップした人がその代表者さん)が「全国のPTAの集団」から脱退することを提案したという記事。
ちゃんとした考えの方もいらっしゃるのだと意を強くした次第。こうでなくっちゃ。
「強制でないのに実質的には強制」ということが世の中にいっぱいあって、このPTAはその代表格だと思っている。本当に必要???価値あることをやってますか?
子供を人質に取った「脅迫集団」(参加されないとPTA子供会のプレゼントないですよ・・・とか)だと思うことが多い。
直ぐには無理だろうと思うけれど、ちょっとずつ、「おかしい」と思う人が増えれば日本もましになっていきそうな気がする。
自治会はもっと複雑だなあと思う(市町村が行政の一環として組み込んでしまっているところが田舎に多い。自治会活動が生きがいになっている人もいる)(自治会に入らなかったらゴミの収集はしてくれませんよ・・とかこれも脅迫)ので、まずはPTAから解体してもらいたいですね。どう考えてもなくしても困らないですよ。

2022/05/05

ロシアについて考える(その2)

いろんな人がいらっしゃるもので、ロシアの言い分がほとんど正しいと思っている人もいる。
例えば「馬渕睦夫」さんという人は立派な経歴の方で、この人がおっしゃるのなら正しいともって当然のような経歴ですが、「ウクライナの報道はフエイク」だとおっしゃる。

また田中宇という人も経歴はまともで世界中の報道の中から「真実」を突き止めようと独自の展開をされている方で、この人は前述の馬渕さんほどディープステート派ではないけれど、今回のプーチンの侵攻はアメリカがそう仕向けたような書きぶりに読める。
田中さんの文は内容が難解で意味されていることが十分に理解できないことが多く、単純にテレビの報道を信じていいのかなと思う。

ただ、少し時間をおいて今までの歴史とか、またいつもよく参考にする池上さんの本などを再読して考えたら、馬渕さんのは小説としたら面白いけれど、やっぱり無理があるなと思い、田中さんのは正直分からない。分からないから今のところ僕は信じないという結論にいつもなる。

ただ、田中さんのは、要はアメリカ、EU諸国、ロシア、中国の覇権争いの様相を正しくつかもうとしているスタンスで馬渕さんの理論とは全く違う。
でも、ポイントはロシアのウクライナ侵攻はある意味でアメリカが仕向けた節が強いような書き方の読めるので僕にはしっくりこない。
というのは、この戦争長引けば長引くほどロシアに有利で、それをプーチンは分かっているからゆっくり攻めているらしい???経済制裁で不利なのは西側諸国なんだそうである。
まあ、込み入った記述が所狭しと書かれてあるからなかなか難しいのですけど、アメリカにそそのかされてロシアが挑発に乗って、その結果はロシアに有利???分からんでしょう??

にわかに改憲の話が浮上してきて、改憲派には絶好のチャンスが訪れた感がある。
僕は改憲しなくても自衛隊で充分防衛できると思っているから、設備の増強に注力すべきだと思ってます。今のでは話にならんでしょう。

外交でもどうにもならん時はどうしますか?という質問に識者は答えないね。あくまでも外交で・・・、仮定の質問には答えられないという変な答弁に似ている。

アメリカがあてにならんというより、世界の警察でいられる国力がなくなってきている。