2021/11/28

TANYA DAYを探せ!!


 

先日書いたTANYA DAYなる人物を探してもすっきりした情報がなく、分かってきたことは、この女性はREG CALVERTという人物にマネジメントを任せていたらしく、そのマネージャーがハンブルグの仕事をとって来ていたみたい。どうも一緒にステージをするようなことがあったようで(写真が残っているから間違いなさそう)、ただそのようなことは、僕の持っている資料には全く出てこない。さらにネット検索してもすっきりとは分からない。
ただ、他に知らなかったことがあった。
このマネージャー、FORTUNESとPINKERTON'S ASSORTED COLOURSというバンドのマネージメントもしていて、FORTUNESはアメリカでもヒットを飛ばしているからそこそこ有名だった。後のPINKERTON'S ASSORTED COLOURSはイギリスでちょっとだけヒットさせていた。
このREG CALVERTさん、どうも殺されたみたいで、僕の英語力では詳しいところまで分からない。どうも海賊放送に関わっていたようで、ごちゃごちゃと新聞記事が載ってます。

このPINKERTON'S ASSORTED COLOURSのメンバーにデビッド・ホーランドというドラマーがいて、その人がそのあとトラピーズというバンドに参加する。
TRAPEZE」!ここで出て来ますか!!
ムーディブルースが自分たちのレーベル「スレッショルド(堰という意味)」を設立した時の第一号のタレント。
5人からスタートして入れ替わりがあったけど、コアは下記の3人です。
デビッド・ホーランド
グレン・ヒューズ
メル・ギャレー
この3人、それぞれ下記にように出世されてます。
デビッド・ホーランド(➡ジューダスプリースト)
グレン・ヒューズ(➡ディープパープル)
メル・ギャレー(➡ホワイトスネイク)
人生、生きてみないと分からんね。

2021/11/25

ロックの歴史の書籍について


 昨日紹介した「みのミュージック」の「みの」さんが上記の本を出しているので早速読んでみた。
今までもこの手の本はまあ「まともそうなもの」は読んできたつもりで、書かれてある事実に対しては、よく調べて勉強してるなという印象、なにせ1990年生まれですからね。

でこの手の本の特徴は、著者がすべてについて詳しいというより、ある一部の思い入れのある分野があってそこについては滅茶苦茶詳しいけどあとはいい加減(ほぼパクり)というようなものが多い。
それならそこの部分だけ書けよといいたいけど、それではロック史にならんというわけですね。
そういう意味では、この本、ある意味「中道路線」で贔屓なしのように思う。
多分ここは「あそこからもってきたのね」と思うところはあるけれど、そんなこと言えば僕の文章は貰い物のつぎはぎだらけですから。
AMAZONのレヴューなどには「〇〇が抜けている」という書き込みがありますが、これは書き込んだ人が気に入っているジャンルがなかったからわかるだけなので、なかなか難しい話だと思う。世界の音楽をすべて網羅しているって誰が分かる??ということになる。
思えば昔、プログレもイギリスからスタートして、アメリカ、イタリア、ドイツ果てはブルガリア、北欧と世界中のプログレを集めているレコード屋が出て来たけれど、こうなると消化不良かつ満腹。

ロックの歴史といえば三井徹さんの書いた「戦後洋楽ポピュラー史」という大作がありますが、これは資料としては一流で、ここには三井さんの気持ちを極力排除して書かれていて、初めは物足りませんでしたが、今資料的に読むことが多く、気持ちを排した趣旨に賛同することしきりです。
特に、戦争が終わって、それまで敵国の堕落した音楽と言われていた音が突然ラジオでかかりだす。軽音楽、ポピュラー、ラテン、ボサノバ・・・もう氾濫状態、そのあたりの情景が雑誌、新聞、広告・・という媒体を通じた証拠によって実証されて行きます。実に念入りな作業で感心してます。
ポイントは日本の戦後に絞り、洋楽に絞り、マスコミに出たもの及び大衆が知ることができたもの・・に限定していることが格調を高めているのだと思う。


中山康樹さんのロック史になるといわゆる中山節がさく裂して、別の意味で面白い。ヒット曲、流行ったサウンドの脈絡の因果関係を独善的?な仮説をたてて理論づけをするというもので、さすがと思えるところが魅力。
僕は、徹底した資料路線か卓越した推論路線かしか価値あるロック史はないかなと思ってきている。
御大中村とうようさんも岩波新書から上記の本を出している。当然ながらロックも一つのジャンルにすぎませんが、様々な音がロックに集結してきた時代に書かれている。
1969年のニューミュージックマガジン創刊の頃は「これからはロックだ」というロック最高潮の時代だったので「そうだ!そのとおりだ」と思っていたけれど、今から考えたら非常に特殊な時代であったことが分かってきた(当たり前ですけどね)。
この本は1999年に書かれていて、絶好調だったロックの時代が終わり、ではロック以降どこに行くの?何が出てくるの?という展望で終わっている。ここに至れば「これだ」という力強い「とうよう節」は影を潜めている。この本以降の20年で再考が必要。

そういう意味で、一番上の「みのミュージック」の「みの」さんに移っていくわけ。
こういうロック史書いている人って、僕の同世代が多く、今となれば思い出に浸っている感じもしないでない。「昔は良かった」路線で、ロックの時代以降の考察はいまいちというかどうでもいい感じ。正直ヒップホップなんてわからんもんね。
というわけで、同世代の書くロック史でなく、若い人の書くロック史が出たのは非常にいいことだと思っている。


2021/11/23

最近聞かなくなったアルバム

 


たまたまユーチューブを見てたら、こんなのに出くわした。
面白そうだから見てみたら「実に面白かった」ので拝借してます。ダメだったら連絡くださいませ。
この人って幾つなのかな、幅広い知識があって、本当に聞いている感じだし。
ロックンロールの誕生から今のヒップホップまでの歴史をとらえているのが凄いというか。
僕はもう2000年以降はほぼ聞いていないから、その後の系譜が捉えられていない。
というか好きにならないと出来ないからね。僕には無理。
そういう意味では、なんとかニルバーナくらいまで何とか買って聞いていた。でもすぐ挫折。
ヒップホップは完全に無理。
だから、現時点でロックの歴史を語れない。
でもこの「みのミュージック」のお方、すごい知識で幅広い・・何者?幾つ?って思う。
で、結構的を射たコメントを述べるし、他のも結構見てしまった。
1つ思ったのは、この人、調べたら30歳くらいで、今の音も聞ける。
で、過去のは聞けるんだと思った。
僕もオールディーズは聞けた。ジャズもディキシーからブラスバンドも聞けた。過去は聞くことが出来るのかもしれない。これはあくまで僕の仮説。

それで、最近聞かなくなったレコード
僕も最近聞かなくなったなあと思うことがあってアイホンに6000曲くらい入れているけれど聞かないのばかりになったなあと先日から思っていたわけです。かなりピッタシだったので驚いた。
その聞かなくなったものを下記に列挙(これが見事にみのミュージックに取り上げられたものとダブる)

ディープパープル(ライブインジャパン、インロック、バーン)
フー(トミー)
ムーディブルース(僕はサテンの夜しか聞かない)
ボストン
フォリナー
TOTO
テッド・ニュージェント(廉価盤のBOXセット買ったのに聞いていない)
バッドカンパニー(本当に聞かなくなった。ポールロジャースに飽きたかも)
ピータフランプトン(ライブねえ・・聞かない)
ジェスロタル(特にジェラルドは聞かない)
ELP
ユーライアーヒープ

ただ、今でも俺は聞いてるで!!というのもあったから面白い
UFOのロックボトムは今でもよく聞く。

今もよく考えるけど、ロックの歴史って僕はもう書けないね。プレスリー以降、全ての音に愛着を持って聞くなんて出来ますか?
でもこの「みのミュージック」の「みのさん」?全ての音が好きそうですね。
不思議な人を見つけた。
本が出ているみたいなので読んでみよう。




2021/11/21

THE BEATLES LIVE AT THE BBC


 イギリスのBBC放送で流したビートルズの音源が発売されている(ずっと前から出てます)。
ビートルズの曲って何曲あるのって時々聞かれることがあるけれど、今では、200数曲というのが定説みたいです。(一応213曲というのが定説らしい)
厳密に言えば、定義を決めないと明確には答えられないですね。
定義の種類を
1.イギリスで正式に出たレコード、LET IT BEまでで完了にする。
2.アンソロジーまでにする。要はその後出たレコード、CDをどう取り扱うか?によって変わる。
3.BBCのライブの中のオリジナルとカバーを新曲として扱うか???

ともかく、3のBBCライブを徹底的に分析してみた(暇だから)
BBCのCD(全部で4枚)には、96曲が入っていて、52曲(オリジナル31曲、カバー21曲)が既にレコードになっている作品、44曲(オリジナル2曲、カバー42曲)が初めて聞く作品である。
96曲を詳しくみると、正確には83曲が歌われていて、13曲が2度収録されている。解説に書かれてますが、当時は組合の関係でレコードを流すことは禁じられていて、実際に演奏して生で放送していた。まあそれ故にこうして貴重な音源が残ることになる。
そういうわけで、既に知っている有名な曲も微妙に違っていて楽しい。
特に初めて聞くカバーものは、「こういうものをカバーしていたのか」と驚くものもあって久々に心ワクワクになった。
多いものは、チャック・ベリー、カール・パーキンス、キャロル・キング=ジェリー・ゴフィン、リチャード・ペニマン(リトル・リチャード)が多い。
あとアンナを作って自ら歌っていたアーサー・アレキサンダーの「soldier of love」「A shot of rhythm and blues」。
一番びっくりだったのはあのアンマーグレットの歌っていた「I just don't understand」をジョンが歌っていたことだった。異色中の異色。
それで元歌を調べていったら、ビートルズがカバーしている曲は昔からのスタンダードよりも結構アメリカで出て数か月後にはカバーしているものが多いということだった。
つまり、日本で言えば森山加代子、伊東ゆかりの世界。ただ同じ英語で歌っているところが大きな違い。それとアメリカの黒人のリズム&ブルース部門のちょっとマニアックなところを発掘しているように思える。
同様に当時のマージービートの若者がそういう作業をしていたとすればR&Bの白人版を再生していたのではないかと思う。
アメリカのヒットの中から自分たちの感性に合うものを探しだし、自分たちで演奏するという文化を彼らは作りだしていた。まさかその中からアメリカのヒットチャートに逆輸入(輸出)することなるなんて夢にも思っていないはず。


2021/11/18

悲しい出来事が多い

最近は暇でというかいい意味で時間があるので新聞もくまなく見るから、サラリーマン的な生活をやっていた時より世間の出来ごとについて気に架けるようになった。
今日の朝日新聞は、1年前に渋谷の幡ヶ谷で殺された路上生活者だった大林三佐子さんの記事が載っていた。1年経ってもお供えが絶えないという。亡くなった時の所持金「8円」!!!広島出身の真面目な立派な生き方の人が路上生活を余儀なくされ、しかも目障りだと思った近所の住人に殴り殺されている。犯人云々の話より、真面目に働こうとしている人が生きられないという国の仕掛けが納得いかないですね。


脱線します。
世の中、子供への給付金10万の対象、960万足きりでもめてます。
まず、世帯合算で考える仕組みを早く作らないと、今後もっとややこしいことが増えると思う。税制から社会保障まで全て考えを変えていかないと対応できないと思っております。
夫婦が900万(トータルで1800万)ずつ稼ぐ家庭の子供は10万もらえて、片方が960万の家庭の子供はもらえない。どう考えてもクレームが出る。庶民の不公平感をもっと理解すべき。
このあたりもデジタル化が進んでいたらもっと応変な対応が可能だと思うのですが。
要は趣旨が理解できないより、実務上対応が出来ないということの方がこの不様な事象の本質ではないかと思っている。
夫婦別姓問題もお上が難色を示すのは、戸籍の実務の混乱が「どうしていいか分からない」という側面も否定できない。
役所は「実務上できない」は言えないのでしょうね。だから詭弁を弄する。

 

2021/11/17

悲しき少年兵

 

ジョニー・ディアフィールドという歌手の歌う「悲しき少年兵」という歌がある。
1960年から61年にかけての大ヒット曲なんだそうである。
かくいう僕は記憶にない。小学4年ですから。ただ中学になって洋楽(ポップス、軽音)を聞き出したら、ラジオでよくかかっていた。考えたら当然ですね。2~3年前のヒット曲なわけですから。
本国のアメリカでは全く売れなかったらしい。日本でバカ売れ。ただその時、レコードを出すのに写真がなかったのでしょうね。前回載せたジャミー・クーの「燃ゆる想い」と同じパターンで「顔なしジャケット」でいった。それでも売れた。
この歌手に関する書き込みは少なくて、ざっとまとめると、日本での大ヒットに便乗するように1961年に来日している。シャボン玉ホリデーにも出たらしい。ただ普通のおっさんだったのでブレイクはしなかったらしい。下は多分写真が手に入ってからの再発盤だと思う。



下の方のジャケットではおじさん(上の方はまだ若そうですが)っぽい。
まあ、そうはいえ大ヒットには間違いなく、しかも日本人受けする要素満載のような気がする。分かりやすい単語、メロディマイナー哀愁たっぷり。

昔々、関西で阪急電車がスポンサーの宝塚沿線のホームドラマ(吉本の若手が出ていた)の主題歌に使われていたのを思い出した。
「ロンリー、ロンリー・・・」


2021/11/16

LET'S TWIST AGAIN

 

チャビー・チェッカーという歌手がいて、古い人は誰でも?知っている。
1960年代に大流行した「ツイスト」の仕掛け人。「THE TWIST」という曲がアメリカでNO.1になって、一躍スターの座に。
この曲、1960年と1962年にNO.1になって、この記録は他には誰もいない。あのプレスリーもビートルズもやっていない。
これはツイストブームの再来という歌だけでは起こらない現象が手伝ったと思われる。
大ヒットした「THE TWIST」以外に、「LET'S TWIST AGAIN」という曲もヒットさせていて、これはあの大滝詠一先生の「レッツ音頭アゲイン」の元歌としても有名。ユーチューブでチャビー・チェッカーの歌を見ていたら、アップした画像が関連項目で出て来た。見てみたら実に楽しい。横のワンちゃんも楽しそう。よく思いつきますね。

2021/11/07

燃ゆる想い

 

「燃ゆる想い」という1960年に日本で流行った曲があって、根強い人気を誇っている。ところがこの歌を歌っている「ジャミー・クー」という歌手のことが今もってあんまり分からない。下のシングル盤のジャケットも歌手の写真がない。発売当時にレコード会社でも入手できなかったのでしょうね。当時そういう歌っている本人の顔がわからないジャケットも多かった。



今では、ネット検索したらこれくらいの情報は入ってくるけど、一番下のレコードの裏側の記載によれば
あのマックザナイフで有名な「ボビーダーリン」が設立したレコード会社「Addison Records」からリリースされる最初のアーティストが「JAMIE COE」と「CHIP FISHER」の2人だということです。当時2人とも21歳。
それで、日本で今でも人気のある「燃ゆる想い」という曲ですが、作者は「COLOVAS」という人になっている。
ところが、最近、検索したら、あの村上春樹さんのTokyoFMの村上RADIOの記事が載っていて、この曲の説明と作者がなんとキャロル・キングとゲリー・ゴフィンでプロデュースがこれまたフィル・スペクターだとなってまして、本当なのかな??
ただ、村上さん、ジャズ、クラシックだけでなく、ロックとオールディーズも凄い知識でアメリカ在住時に全てのジャンルのレコードと情報を集めていると思うので多分「正しい」のでしょうね。なにせ初めて買ったレコードがルイジアナ・ママの「ジーン・ピットニー」というのですから。
このあたりは大滝詠一さんの独壇場だと思っていたら、意外な人物から意外な情報が表れた。
長生きはするもんです。

2021/11/05

Tanya Day


一応ビートルズに関しては詳しいつもりなんですけど、この女性歌手「TANYA DAY」を知らなかった。
バックを見てください。ビートルズです。
ハンブルグ時代、1962年の5月29日という説もあります。
この年は、元旦のデッカのオーディションから、パーロフォンのオーデション、契約、デビュー曲の録音、デビューと目まぐるしい時期で、ハンブルグ時代も終焉に向かっている頃。
トニー・シェリダンとのマイボニーの話は有名ですが、これはどういう歌手なんだろう。レコードは出ているのですけど・・・・。奥が深い。
調べたら英語の書き込みはありますが、日本語のはないですね。

2021/11/02

選挙が終わった。

選挙が終わった。維新の会が大阪で圧勝したのが目立った。元々大阪の住人でかつ職場が大阪なのでなんかわかるような気がする。
なんで都構想は負けたのだろう(僅差でしたけど)。
選挙後の投票した若者へのインタビューで印象的な言葉が記憶に残った。
「維新の会だけが、国債に依存した借金でばらまくことを言わなかったから評価した。国債ってこれからの若者、これから生まれてくる人たちへの負債でしょう??」という言葉だった。
そうなんですよね。給付、給付、財源の手当ての話をせず、「お金をあげるから一票ください」って言っている政党ばかりだった。

正直なところ、無制限に国債を発行していったらどうなるのか??
調べても明確な回答は何処にも載っていないし、そのような質問を受けた著名な経済学者さんも「正直なところわからない」と言っている番組を見たことがある。

消費税を撤廃して、そのあと財政をどうするのかという政策も触れたところはなかったと思う。
会社なら倒産するのですが、国は倒産しないから、かえって始末が悪い。
国民から借りまくって、一斉にチャラにしてやり直そうということが出来るのかな??

僕が考えるに、この経済の停滞の原因は分からないけれど、現象面としては、アメリカのGAFAに食い込む産業が日本に出ていないことから容易に想像できる。儲ける企業が日本から出てきていないことに尽きる。政治家はこの儲ける企業が出てくるような仕掛け(インフラや人材教育・・)を作っていくのが仕事でしょう。
困った人に金をばらまくのではなく、給与の高い仕事を作り出すのが政治家の役目だと思う。そういうことを言う候補者は全くいなかった。
国家に対する「物乞い屋」ばかりだった。そこが実に嘆かわしいと思った。
付加価値の高い産業を作り出すことやらないと消費税廃止しても何にも変わらない。