2020/12/31

2020総括


 2020年ももうすぐ終わる。

今年の初めにネズミのレコードジャケットをアップをしなかったので、大みそかにアップします。ハンブルパイの「ストリートラッツ」です。いい出来でした。何故かビートルズの曲が入っている。もうアレンジが大胆ですぐには気が付かない。スティーブ・マリオットのしゃがれた声が懐かしいです。

2020年は何と言ってもコロナ禍で、個人的には初めての入院でした。
仕事は元々減ってきていたのですが、コロナのお陰で、人と会うのが怖くなって、営業もしなくなったので、ほぼ定年退職者と同じ状況になった。わずかに年金はもらっているけどそれは家のローンを丸々払う仕組みにしたので、全く収入がない状態と同じ。でも金は天下の周りものらしく今年は何とか食えました。
オリンピックが延びたので、アメリカの大統領選が今年の第一の目玉で、この時いろんなことを考えた、民主党のバイデンが勝ったけれど僅差の勝ち、半分近くはトランプに投票した人がいるわけです。

僕の目からしたら滅茶苦茶なトランプを指示する人がアメリカに7000万人以上もいるわけです。
支持者は昔繫栄していた職種の人たちで今は衰退しているオールドエコノミーに属する人が多いように僕には思えた。その他はどんどん移民に押しやられている昔ながらの保守的キリスト教の元ヨーロッパ人の子孫。
その時に思った。日本もそうなるリスクがいっぱいであるとね。
例えば、今や世の中はハイブリッド自動車の時代を抜かして「電気自動車」へまっしぐらになってきた。日本は正直今のところ二の足を踏んでいる。日本の技術では無理なのか???そうではない!!
日本の自動車会社は電気自動車は作ることなんて確実に出来る。日本の自動車業界が悩んでいるのは、電気自動車時代になれば今の自動車業界からは失業者がいっぱい出る。だから悩んでいる。電気自動車は部品が圧倒的に少なくなるはず。さらに要らなくなる技術がいっぱい出てくる。内燃機関の技術者なんか難しい技術やけどいらない。
しかし、そこで躊躇しているとアメリカと同じになる。既に「いらなくなった技術」しか知らない人々に無理やり「いらなくなった技術」で出来る仕事を与えて国が衰退していく。(トランプの政策は長く続くと国自体が弱体化していくと思う)

民主党のオバマの保険制度を共和党支持者は社会主義だという。自由競争で負けて貧乏で病院に行けないものは仕方がない。助ける必要がないという考えみたい。その考えと既にいらなくなった技術の(技術力では同じでもコストで中国に負けているから)ビジネスを助けろという考えには矛盾があります。
そういう意味では、日本の「GOTOトラベル」は社会主義そのもののように思える。
このような「みんなで旅行しましょう」というキャンペーンをコロナ中に実施した国が他にあったのだろうか?

資本主義、自由競争とはいったいどんなものなのか?
昔から日本を社会主義国家だという人がかなりいる。
日本では年寄りから2割の医療費を負担してもらうのにも反対する議員がいる。
僕は若い人と同じ3割でいいと思っている。

世界って、僕が若い頃に教わった、「資本主義VS共産主義」の構図が当てはまった時期はわずかであって、本当はもっと複雑な状況で動いているように思える。
数年後には中国が完全に経済ではトップになることが確実視され、その次はインドが世界最大の人口になるらしい。そうすれば経済大国は中国の次はインドになりそう。中国の人口増加抑制政策がここで裏目に出て来た。これほど経済が発展するとは自分たちも考えていなかったに違いない。
中国が世界トップの経済大国でもあのような言論の自由がない国には住みたいとは思わない人が日本には多いと思う。僕も嫌です。

民主主義、言論の自由は「経済の繁栄」をもたらす。
日本の戦時中の体制は負けるべくして負けた・・・「言論の自由を抑圧する国には天罰が下る」と思い込んでました。
戦後の日本は明るく自由で楽しく、経済も「ジャパン・アズ・NO.1」と言われるくらい伸びた。
上記のことは一過性の姿だったのかな?

これからは、抑圧され管理された言論の自由のない可哀そうな国民の上に立つ支配者が世界一の経済国を作って世界を牛耳る??のか?

アメリカが再び世界のリーダーになることはなかなか難しいと考えられ、どのような世界が訪れるのは想像もつかない。

段々、歳をとるにつれ、かなり保守的になってきて、インバウンドもそれ程好ましいと思わないし(正直、京都には来んといてほしい)、移民政策に対しても出来るなら推進せんといてと思っている。難民受け入れも堪忍してと思ってしまうし、こんなことを書いて読み直すと、世界のリベラリストのトレンドからかなり離れているなと思ってしまう。

経済・経済と言わず、もう少し日本人による日本国の貧乏運営路線でいいのかなと思ったり。かなり支離滅裂になりました。
日本国家のフェイドアウトのすすめ。100年後日本にはどのような人が住んでいるか??










2020/12/26

LESLIE WEST


 
あの巨漢のギタリスト「レスリー・ウエスト」が亡くなった。
パパラルディが発掘したことで有名で、その後「マウンテン」として大活躍。
僕は「ナンタケット・スレイライド」のライブバージョンが一番の好みで何回聞いたか分からない。後半盛り上がってくるところ、実に単純な歌と仕掛けですが、これぞロックという感じです。なぜかツエッペリンの「天国への階段」をペアでよく聞いた思い出がある。両方聞いたらそこそこの時間になってました。
どうしてもフェリックス・パパラルディを同時に思い浮かべてしまいます。
奥さんに射殺されたこととか。マウンテンの特徴のあるレコードジャケットは奥さんの絵だったですから、なかなかややこしい話です。

下は、クリームのジャック・ブルースとコーキー・レイングと組んだ「ホワイ・ドンチャ」もなかなか良かったです。「ホワイ・ドンチャ」ってどういう意味?
でもこのジャケットはひどい。もうちょっとなんとかならんかったのか?
レコード屋で見た時、買う意欲が失せたもんね。これでよくヒットしたもんです。
まずジャケ買いはあり得ないですから。

よく考えたら、パパラルディだから、クリームも親戚みたいなものか。その頃はあんまり思わなかった。そういう意味では日本のクリエイションもですね。

「想像されたウエスタンのテーマ」なんか、泣きまくるギターオンパレードでレスリーウエストにピッタシの曲だといつも思っている。ジャック・ブルースの最高の作品。
でも歌詞は何のことかよくわからん。


でも、あのデカい体で長生きした方かな。冥福を祈ります。合掌。






コロナ考 その2


 こんなこと書くと不謹慎な話になるかもしれませんが、コロナのお陰でコロナがなければ倒産したであろう企業が助かっている。本来なら絶対に出ない融資が簡単に「コロナ」の看板の元に大金が出てくる。僕の身の回りで実際に起こっているから本当の話・・・。
そんなことを思っていたら日経に同じような記事が出て来た。
もともと観光事業は経営破綻するべき運命の企業が多いらしい。まずはデジタル化の遅れでネット予約が自前で出来ない、ネット上に情報発信が弱いところが多いらしい。老朽化した古い旅館も多く時代は終焉を迎えるべき時が来つつある。そういうところも助かってしまう。コロナのお陰でどういう訳か生きながらえてしまった。
資本主義経済は死ぬべき企業は死ぬべきなんですよね。
厳しい言い方ですが。
倒産して社員が路頭に迷うようなことは考えていない。
消えていく企業は消えて、伸びる企業が延びないといけない。倒産した企業の社員は次の伸びるところで働けばいい・・という構図のはず。
そうはうまく現実はいかない。

国家はどこまで面倒をみる責任があるのか??
なんか、補償、補償という声を聴くとそんなことを考えてしまう。

ない袖は振れんで・・・それで済まないけど、「ない袖は振れない」のも事実。





2020/12/22

コロナ考


 コロナが収まらない。
菅さんの支持率、ダダ下がり。
分からないことをまとめてみた。

1.どう考えても緊急事態宣言を出した時より状況が悪いのに、なぜ発出しない?
2.どうして飲食と観光産業ばかり支援する?
3.出したり、ひっこめたり、事務コスト分かっているの?

2については、支援するなら完全に休業させて、大人しくしてもらう支援金を出すべきで、日本中うろつかせて、集まって飲み食いさせて、コロナ蔓延を促進している。
野党が「人災」と言っているけど、あながち間違いでない。

それに、僕の人生で勤めていた業種が危ない時が二回あったけれど、国は全く助けなかった。
僕の人生経験からしたら今回のは異常な支援方法。

もっと考えたら、行く方も行く方です。

アップしたのはカルメン・マキの「閉ざされた町」、こういうシチュエーションにふさわしいのか分かりませんが。同志社大学のコンサートを思い出した。
「頭脳警察」と「カルメン・マキとOZ」だった。1977年10月の話。

2020/12/11

ロックは進化するか?


 昔、ロック進化論??という本もあったくらい、ある時期のロックは「進化」しているように思えた。
個人的にはプレスリーからビートルズを経てクリーム、ジミ・ヘン、ジャニスのニューロックの時代までかな。
僕にとっては、パンクでその思いは完全に崩れて、流行歌はそういうものではないと改めて自覚したように思う。
レコード、CD、ネット配信・・媒体は変わっても、音楽自体は存在する。
ただ聞く人が変わっていく。

プレスリーに夢中になった人のほとんどはビートルズを聞かなかっただろうし(もちろん例外もいらっしゃる)、僕の知り合いにもビートルズに夢中で、さらにパンクに夢中だった人もいらっしゃる。流行歌と聞き手との関係を見ていかないと全容は分からない。

結論から言うとこの手の分野の音は進化しないと思う。進化の定義にもよりますけどね。

ミュージシャンの内面、技術力そしてその時の聞き手の置かれた社会状況等々の組み合わせの産物のように思える。それが概して進化と捉えられることが出来る瞬間が時にはあるかもしれないということかなと思う。

僕が夢中になったビートルズからニューロックの時代までは定点観測が出来た世代が多いので「進化している」と思えるのだと思う。ビートルズを14歳くらいで聞き始めて20歳以上まで聞ける音をビートルズだけでなくその周りにいた数多くのミュージシャンたちが提供してくれたから。普通は数年で次の世代へと演奏家と聞き手が変わっていったのだと思う。

アップしたのは1990年代に一時代を築いたグランジロックを代表するニルバーナのアルバム。あまりにも評価が高いので買って聞きましたが、正直僕にはわからない。(セックスピストルズを聞いた時よりましでしたけど)
その頃になるとこっちは齢40にもなっているので無理して聞きこもうとはしない。僕の感性では無理と思い、もう聞かないだろうと思うCDが入っているケースに今も置かれたまま。

それで、この間、コールドケースのシーズン5のエピソード1を見た。
このドラマ、僕のような音楽好きには手間がかかって、見た後、使われた曲を調べたりしたらそこそこの時間がかかる。まあ楽しいひと時ですが。
シーズン5のエピソード1、全曲ニルバーナ、時代設定は1993年だったかな、普通は1つのエピソードに色んなアーティストの曲が散りばめられているのですが、たまにこういう構成のものがある。大抵ドラマも秀作が多い。ストーンズのみとかピンクフロイドのみとか。

こういう時代のシチュエーションで見ていたら、実に音が時代に合っていたように思う。

40過ぎてサラリーマンをしている日本人が「グランジ」に共感できるはずはない。

頑張ってアメリカのヒットチャートとロック音楽を追いかけて、いつまでテンションが続いたのだろう?
1980年代は無理だったように思う。1970年代の中頃くらいまでか??

カート・コバイン自殺、そういえばイアン・カーティスも自殺だった。加藤和彦も・・。

今よく聞く音楽。キース・ジャレット、チック・コリア、藤圭子、平山みき、どいう訳か最近になってボブ・ディラン、ロジャー・マッギン、ジーン・クラーク・・そうそうリンダ・ロンシュタット。変わるもんです。
クリムゾン、イエスは聞かない。ピンク・フロイドも最近はかけない。

仕事をしながら古い映画音楽をよくかける。そうそう山口百恵のロンドン録音のもよく聞く。
人間の感性って本当に不思議です。

キース・ジャレットのボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジズ」をリピートでずっと聞いているときがある。

話は変わるけど、GO TOは完全に止めないと、コロナは収まらないと思う。コロナに関しては安倍さんより菅さんは質が悪いかも。





2020/12/06

夢が現実に


 
僕が小学生の頃、アップした「科学大観」という雑誌があって、毎月一冊だったかな?、配達してくれた。本屋にはなかったように思う。
その時代(昭和30年代初期)、宇宙旅行は夢であり、ロボットも夢だった。映画の世界。
それが、ほぼ現実のものとなってきている。
もうすぐしたら「はやぶさ2号」から、リュウグウからの贈物?が届く。
えらい時代です。こう考えたら、コロナもゆくゆくは克服するのだろうと思ってしまう。

こういう進化に比べたら、我々人間はある意味、進化していないようにも思えます。
アメリカの大統領選挙を見ていても、この雑誌が出ていたころに比べて、あの時代の方がまだ民主主義がなりたっていたような気がする。
昔から、自然科学は進化するけど人間はなあ・・・とよく言われていたから。そういう生物なのかもしれない。