2018/12/31

IN A GADDA DA VIDA

前回の続き。
受験だというのに、ロックばかり聞いていた僕は結局内心絶対受かると思っていたすべり止めまですべって(後日、高校からの問い合わせの結果、1点で落ちていた)、浪人をする羽目に。
ここでなんとかせんといかん。ということで禁酒ではなく禁ロックという禁欲生活を送ることになる。
1969年にというか、年初にはかなり購入しているから、浪人が決まってから買ったレコードはアップしたアイアン・バタフライの「インナガダダヴィダ」という今から考えたら「どうなん?」と思えるレコードだった。ビートルズのアビーロードも翌年大学に受かった時にストーンズのレットイットブリードなんかと一緒に買ったような??もう記憶が怪しいですが。
ともかく1969年の春以降はこの「インナガダダヴィダ」というレコードしか買っていない。
で、このアイアンバタフライというバンドのこの「インナガダダヴィダ」ですが、当時驚くほど大ヒットした。これぞニューロック??という感じで、正直僕も感激して聞いていた。
まずレコードの裏面1曲、全体的な構成が素晴らしい。後半の盛り上げ方も上手い・・。
今聞いたら単純な構成なんですが(ある意味ピンクフロイドのエコーズに通じるところがあります)。
まあとにかくレコードの片面1曲というのが流行りだった。その中ではピカ一の出来だと思います。
その後ディスコブームの時にアレンジされて出てきた時は「なんじゃこりゃ」と思った。もうニューロックもかたなしだったけど。マッカーサーパークもディスコバージョンになるくらいですから。
ほんとに久しぶりに聞いたら意外と楽しめました。時代にマッチした現象みたいなヒットレコードです。

2018/12/27

WHITE ALBUM

THE BEATLESの通称「ホワイトアルバム」が発売されて丁度50年なので、例によってアニーバサリー・バージョンが出ている。一番豪華なのが2万円くらい。いつもなら即買ってしまうのですが、なぜか今回に限りためらっております。なんでだろう?
もともと原石の塊みたいなアルバムなので、原石の原石がちりばめられている???大丈夫?
イギリスでは1968年の11月に発売されて、日本は1969年の1月だった。
日本での発売の日、忘れもしない東京大学の学生による封鎖が機動隊によって解除され、東京大学の入試が1969年はないことになった。僕はなぜか大阪の福島の商店街で喫茶店をしている友達の家までこのビートルズのホワイトアルバムを買いに出かけていた。なんでそんなとこに??理由はその商店街にあるレコード屋さんで買えばそいつの顔で安くしてくれたから。
通し番号が振ってあって僕のは4995番だった。できれば5000番にしてほしかった。
僕は、2月から大学受験が始まろうとしているのに、このビートルズのホワイトアルバムを聞かねばならず??さらにドアーズやジミヘン、ジャニス等々、正直そのころの僕の頭の中は受験勉強どころではなかった。
あの時はどこにも受かるという自信はなかった。もうロック音楽で頭の中は一杯だった。
時代が変わりつつある。時代の変化についていかねば・・・という気持ちでいっぱいだった(あほですな)。
69年はそんな時代だった。ロックの大変革の年が69年とはよく言ったものだと今でも思うことが多い。不思議な気がする。

2018/12/25

COLOSSEUM

先日から自分の部屋の整理を始めて、CDの再発掘に精を出している。まあ、整理が悪かっただけで、こんなCDも買ってたのかとか・・・あほですな。
基本Amazonでしか買わないようにしているからダブった時はコーションフラッグを出してくれる安心はあるけど微妙に違う場合はダブります。
で、今回はこれです。
コロシアムの「ドーター・オブ・タイム」、難物です。
もともとボーカルのクリス・ファーローが苦手で、なんで??、まあ聞いてください。バケモンみたいな声量でっせ。もう少年ジェットのウルトラボイス以上です。
ドラムがジョン・ハイズマン、ギターがクレム・クリムソン、サックスがディック・ヘクトール・スミス、キーボードがグリーン・クレイド、べ^-スがマイク・クラークだったかな?
いずれにしても大物の集まり。
イギリスの音楽シーンってやはりアメリカより小さくって、ジャズもロックもブルースも皆さんご近所なんですね。当然音も混じる。ニュークリアスに出入りしているミュージシャンも三股くらいかけてる人多いですから。
今日はこればかりかけてました。めちゃ上手い。それは分かる。
この路線は意外と難しい。
クリームのジャック・ブルースの「想像されたウェスタンのテーマ」にはほろっと来ます。



2018/12/24

後期のキャメル

キャメルというバンドは正直それほど目立たなかったプログレバンドで、いいレコードを出すもののなんか突き破る力不足というか、超メジャー入りは果たせなかったバンドです。「ライブレコード」なんかよく聞きましたけど「結構いいなあ」という印象でじゃあ全部揃えようかという意欲まで湧かなかった。(それでも結構持ってますが)
でも、ファンの人が持っている全盛期のものはあんまり持っていない。僕には甘すぎるかな。優しいメロディーが多いのですよね。
後期の方であの小野田さん(フィリピンで見つかったあの小野田さん)をテーマにした「ヌード」というレコードがあって、なんでイギリスのバンドが小野田さんをテーマにしたレコードを出すの??と思ってました。
その後一旦休止状態になって、あのピーター・バーデンスが抜けて、実質アンドリュー・ラティマーのバンドになってしまった。
そしたらこんなアルバム(もう時代はCD)を出してきた。あのスタインベックの不朽の名作「怒りの葡萄」をモチーフとした作品。昔の「スノーグース」も同様のアプローチだった。
こういう仕掛けが好きなんだろうか?
多分それほど売れなかったと思うけど、出来はいいです。アンドリュー・ラティマーの泣きのギターは、先日のデヴィッド・ギルモアの泣きのギターとはまた違う、こちらのほうが動きがある?という表現が相応しいかうまく言えませんが。
その後も自分の祖先のアイルランドからアメリカに移民してくるときの苦難の道を作品化した「ハーバー・オブ・ティアーズ」も優れものです。なんか苦難の道ものが多いです。
歳をとってもこのような作品を作れる力は素晴らしいものだといつも思いながら聞いてます。
もうロックというジャンルでもないですな。
しかし、この人、きれいな旋律を奏でます。


2018/12/23

初期のピンクフロイド



このころ(初期)のピンクフロイドは実に難解でプログレというよりサイケデリック的実験音楽のような気がしていた。アップした3枚とデビュー作の4枚が花開くまでの難産の過程???
といえるのかな??
というのは、これらのレコードもイギリスではそこそこの評価を得ていて、彼らもこの路線?を踏襲するつもりだったようにも思える。
ムーディブルースのようにR&Bバンドが突然プログレ路線になったような突然変異でもないので。
多分、初期のリーダーで且つコンポーザーだったシド・バレットがドラッグために辞めざるを得なくなって、彼がいなくなったのが大きな原因かなと思っている。段々ロジャー・ウォータースの発言力が高まっていった。
一番下の「ウマグマ」というレコード、2枚組、当時4000円、僕の家庭教師のアルバイト料5000円だった。買って聞きました。正直4000円の価値を当時感じなかったけど。複雑な気持ちで聞き続けましたね。「ユージン斧に気をつけろ」なんか神妙に聞いてました。そういう時代だった。




2018/12/22

Ollie Halsall



昔、B級ハードロックのブログを書いた時にこのBOXERというバンドのジャケットをアップしたことがあるけれど、かなり破廉恥なジャケットに目が行って、内容のことを書くのを忘れた気がする。
意外とどころか結構まともなサウンドでメンバーもある意味一流とまではいかないけれど、1.5流以上だと思っている。
オリー・ハリソールとマイク・パトゥがいたわけで、ある意味マニアの中では有名どころの準スーパーグループです。なんでこんな際物ジャケットで目を引こうとしたのかは不明ですが・・・。
ギタリストのオリー・ハリソールは左利きのギタリストでジャズ+ロック何でもござれ的な腕利きギタリストです。後半はケヴィン・エアーズ(ソフトマシーン)と一緒のことが多かったように記憶してます。いろんなバンドに参加してますが、一番ギターの腕を堪能できるのが下のジャケットのテンペストにいたときのもの。
コロシアムのジャン・ハインズマンが結成したバンドで、ハインズマンも作っては解散する解散魔だったので長続きしませんでしたが、意外と掘り出し物です。
それから、もう一つあのビートルズのパロディバンド「RUTLES」のメンバーです。エリックアイドルのバンドです。これにはまいりましたね。
オリー・ハリソールは残念ながらすでに亡くなってます。




2018/12/19

The dark side of the moon

1973年の春に出たこの「狂気」というレコードは、それまでに色々と海賊盤が出ていてコンサートで実験しながら完成させた年季の入ったスーパーアルバムであります。今聞けば海賊盤もなかなかいいものがあって「こっちの方でも良かったんでは?」と思うようなフレーズがいっぱいあります。
発売日当日、梅田の紀伊国屋でジャケットを見て感激。ニュートンを思い浮かべた。
その日は買っていない。当時は「出たんか、買うとこか」というわけにいかない。当時大学4年になるとき。それほどお金を持っていない。
確か会計の専門学校の帰りだったと思う。しかし、我慢できずに割とすぐに買った。感激しましたね。ひょっとしたら僕にとっては最高峰のビートルズのサージャントを上回るか?という思いがした。なんせ完成度の高さにびっくり。「隙がない」というか考えつくされている。
CDの時代になってプレーヤーを買った時も真っ先にこのCDを買った。当時3500円。考えられないくらい高い。それで今聞けば音質も悪いし音量も低く、他のCDを聞いてからこれをかけたらボリュームを調整しないと同じ音量にならない。それでリマスター盤を購入することに。安い。
ほんまにレコードというかCDというか嗜好品の値段は、日本では翻弄され続けられている。もともと1000~1500円くらいのものだと思う。でもこのジャケットはレコードの方が圧倒的にいい。
今でも眺めることがある。
ジャケットもヒプノシスの名作。ヒプノシスもピンクフロイドと共にメジャーになってきた。盟友ですな。



それから20年後くらいに、ライブで「狂気」を丸ごとやっているというCDが出て(上のジャケット)、これもなかなかの出来で、これはDVD(「驚異」という名前で)も出ている。これもおすすめ。デビッド・ギルモアの声が円熟味を増して、個人的にはこっちのほうをよく聞くようになってしまった。ロンドンのアールズコートでのライブ。このDVDは見ものです。
蛇足ながら大学時代の友達(女の子)が銀行員と結婚してロンドンに行くことに。帰国してから話したら「私が住んでいたところはアールズコートの近くだったんですよ」って。早よ言ってよ。見に行ったのに・・・。その子は宝塚のマニアで「猫に小判」でした。


2018/12/18

david gilmour live at pompeii

今日は久しぶりにこのDVDを見ていた。
段々デビッド・ギルモアは歳をとるにつけて凄くなってきた。
プログレ泣きのギターでは他の追従を許さない。
圧倒的な存在感。すごいです。
ポンペイ・・・若かりし頃のピンクフロイドを昔ビデオ屋から借りてきて見ました。(あの頃は買う余裕がなかった)。
初期のころは、「原子心母」で当てるまでは、前衛的な映画音楽担当のロック・ミュージシャンだと思っていた。ある意味いいサントラ?盤を出している??(好きな人は気に入りますが、拒絶反応が出る人も???)
「狂気」が出たときは驚いた。そのあとは皆さんご存知で。チャートインしていた期間は多分世界1のはず。何週間?何年?・・・・調べたら15年らしい。
でも世界一売れたレコード(CD)ではないらしい。

2018/12/14

勝谷誠彦さん

勝谷誠彦さんが亡くなった。いろいろ書き込みがあって、それを読んでいるとお酒を飲むのが不安になってくる。勝谷さんほどは飲んでいないと思うけれど、昼から飲んでたこともあるし、朝からも飲んでたことがある。
日本酒が好きだったみたいであれは度数が高いしビールならましかと自己弁護??
関西なら天才の集まりとされる灘高の出身で文芸春秋の記者、いかにも関西人のコメンテーターらしく楽しかったですけど。兵庫県の知事選後、時間が余ったのが酒量が増えた一要因とも書かれてあります。やっぱり仕事は夜まで入れようと思った。昼で終わったら飲んじゃうし。
ご冥福をお祈りいたします。
天国で浴びるほど飲んでください。

2018/12/12

あれから50年

気が付けばあの3億円事件から50年も経っている。
僕は当時高校3年で翌年には受験を控えていた。家に帰ったら「大変なことになった」と母親が言っている。正直3億円の価値は当時の僕はわからない。(多分今では20億から30億だと思う)
簡単に犯人が見つかるだろうと思っていたら結果的に迷宮入りに・・・こんなことがあるんですな。
単独犯か?複数犯か?
いろんな仮説が出て今もって話題をさらっている。
この事件を扱った沢田研二の主演のテレビドラマがあったのを覚えている。沢田研二より三木聖子が出ていた記憶の方が残ってます。あのドラマの中で沢田研二がツエッペリンのフィジカル・グラフティを聞いているシーンがあって、その場面をものすごく覚えている。
でもほんまにあの3億円はどこに消えたのだろう??