2021/04/30

PETE BEST 2


 昔このDVDを買ったのを思い出したので久しぶりに見る。
一番初めが面白い。昔、日本でも「私の秘密」とか「私は誰でしょう?」といった番組があったように思うけれど、そのような番組にピート・ベストは出ている。それも1963年ってテロップが出ていたからイギリスの番組でしょうね。本人も若いし。要は「私はビートルズの一員でした」というのが秘密なわけです。当時はまだ「そういう番組に出るくらいの有名さ」だったのかなと思って見ていた。「そういう番組に出るくらいの有名さ」とはその後の現象を考えたら、ちょっとだけ有名人になった頃の番組ではないかと思う。というのは回答者の正解を知った時の驚きがそれ程でもない。

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上記の文章を書いたあと、再確認したら、驚いたことにアメリカの放送で、質問が「イギリスからやってきた音楽に関係する?」とか聞いているからアメリカで作られた番組。
ただし1963年のはずがない。(でもDVDは1963と出ている)
このあたりは素人が編集したのかな?
でも、答えを聞いた回答者の驚きがそれ程でもない。だから、それほどでもない時期の番組、何時の番組だろう??
ビートルズがアメリカで有名になった頃、ピートベストもアメリカに来ている??
別のグループを作ってアメリカに来ている。時期がまだ把握できない。
「PETE OF THE BEATLES」というレコードを出そう(出した?)とレコード会社が企画していたというから。
先日の「高尾栄司」さんの「ビートルズになれなかった男」によれば、
1962.8.16 ビートルズを解雇
1962.9.17 リー・カーティス&ジ・ディトゥアーズに加入
1963.6    ピート・ベスト&オール・スターズに編成替え
1964.4    ピート・ベスト・フォー 結成
          DECCAと契約してレコードを出している。チャートインせず。
1967.1    解散

上記の活動のなかで1965~66年にアメリカに行っている。
でもこの時に一番上に書いた「私は誰?」のテレビに出ていたとは思えない。
あの姿は1963年の姿に思える。








2021/04/28

PETE BEST






ビートルズがデビューするちょっと前に、ドラムがピート・ベストからリンゴ・スターに替わったという話は誰でも知っている?話で、その理由はいったい何だったのか??
これについては何種類も憶測めいた話があってどれが本当か分からない。
全部本当かも知れないし(そういうことはないか)、全部嘘かも。
いずれにしても、10月(1962)のデビュー曲の録音にはピート・ベストはおらず、リンゴ・スターが参加している。その時、ジョージ・マーティンがアンディ・ホワイトというセッションドラマーを用意していた。この時の話が諸説あって、
ジョージ・マーティンは、リンゴには会ったことがなく実力のほどが分からなかったので安全のためにアンディ・ホワイトを準備していた。(オーディションの時はピート・ベストでその後、デビュー曲録音まで会っていないことになる。ドラムを替えたという連絡は来ていた模様)
というわけで、この時の「ラブ・ミー・ドウ」は、2つある。
リンゴ・バージョンとアンディ・バージョン。
僕らが聞いていたのはずっとアンディ・バージョンでリンゴ・バージョンはずいぶん後(レアリティーズに入っている)になる。それまではずっとリンゴだと思って聞いていたのかな?アンディ・ホワイトの話は雑誌に載っていたから知っているはず。でも正直あんまり気にしていなかったですね。僕はあんまり気にしないので。
ピタッと聞き比べて分かるやつがいますけどね。

ピート・ベストは、首になった?その時どう思っていたのかはもう本人も分からないと思う。
アップした「ビートルズになれなかった男」によると、リー・カーティス&ジ・オール・スターズというバンドに参加している。
当時のマージービートという情報誌では人気投票の10位にランクされている。(1位はもちろんビートルズ)、その後メンバーが抜けたりして、「THE PETE BEST FOUR」というグループを結成してレコードも出している。

僕らはその後のビートルズを知っているから正しい評価は出来ないけれど、辞めさせられた時に、それほど深刻なことと思っていないのかもしれない。ビートルズの中でピートが一番人気があったという話もいっぱいあって、どちらかと言えばスターが抜けた感じでもあったらしい。リー・カーティス&ジ・オール・スターズにしてみればスターが加入するからこれを梃に上を目指すということで、リバプールのビートグループのメンバーの入れ替わりのよくある話の一つだったのかもしれない。
その後、レコードは売れず、その後苦労を重ねて結局はリバプールの市役所に努めてちゃんとした市民生活を送って、早期退職の応募して余生としての音楽活動に復帰。

今回、上記の本を読み返して、気づいたこと
意外とあっさりと書かれてますけれど、かなり、ビートルズが化け物になっていくのがこたえたみたいで自殺未遂もあったようです。
下の写真「THE PETE BEST FOUR」のピート以外の3人のうちの2人が、トニー・ワディントンとウエィン・ビカトンといって、このグループ解散後リバプールからロンドンに出て、あのルーベッツのシュガー・ベイビー・ラブを手掛け驚異的な大ヒットを当てる。2人とも音楽で成功した。アビーロードの前の2人です。








2021/04/24

コロナ考


 1年以上こんな生活をしていたら色んなことを考え、色んなことが見えてきた。
思いつくままに書きあげてみる。
1.ワクチンの開発は日本が遅れている。
  これは仕方がない。今の日本のやり方ではワクチンは出てこない。
2.病院の運営方法がヨーロッパとは違う。
  結局のところ、この辺りの基礎になる考え方が1と理由に通じるところがあると思う。
      今の日本はコアの部分は「私企業」なんですね。私企業の追求し、獲得した利益の総和が国の利益。したがって私企業はいつ流行るか分からないインフルエンザのワクチンなんか開発していたら、流行らなかったら倒産するから絶対にやらない。
2の病院の経営もベースは民間の私企業(利益を追求する民間の医院)が日本の医療を支えている。このような状況でコロナ患者を受け入れることも経営的に成り立つかどうかを考えざるを得ない。もちろん医者としての使命感から見殺しにはされていないと思うけれど、赤字垂れ流しには出来ない。したがって受け入れには経営の立場からネガティブになって当然。
今回の「コロナ」は「私」の発想をベースとしている国家にはかなり扱いにくい事象だと思うことが多い。
コロナだけに関していえば、中国やロシアのような独裁国家の方が対応が早いのは確か。ただ国民が失っているものは多いけれど。
      
3.店に行くやつが悪い?のであって、開いている店は悪くない
  私権に手を出すのをタブーとしているお上のいびつな考えが出た悪い見本

4.サプライチェーンに対するリスク管理が必要
5.やはり自給自足できないと
6.電気は輸入できない??
7.原発はやはりいるか?
8.周りは海ばっかりだから風力発電には向いている(台風は難儀)
9.政府のやり方(緊急事態宣言、まん防)に批判的な論者に有名人がいる。なるべく読んでいるけれど、ではマスクもせず、今まで通りでいいのと自問自答したらそういう生活をするのは正直怖いですね。
統計的には、我慢していたら収束するからそう怖がらなくてもいいという学者さんの考えが多く、そうかもしれないけれど、統計の話ではなく、自分がかからないようにするにはどうしたらいいかを言ってよ!と思うことが多い。
ヨーロッパ、アメリカより死者数の割合が少ないからと言って、俺がかからんという保証はまったくないわけで、そのあたり無責任な記事をマスコミも載せているといつも思っている。
この1年でマスコミ不信にますますなっている。
まず、政府のやっていることに批判的な意見を数多く取り上げる。そうでないと視聴率が悪いのかな。冷静に考えたらそれほどチョンボはないと思います。代替策があるわけでもない。
自分の国は自分たちで守ることが出来るのかなと思うようになってきた。もっとしたたかな国になっていかないとあかんのとちゃうやろか?

ただ、国力では劣っている?はずのイギリスがワクチンを開発出来て日本はなぜ出来ない??
イギリスの方が軍隊の規模が大きいはず。要は軍隊にお金をもっと使っているはず。
なんか今回のコロナ禍で日本国家の体制のありように疑問が生じております。
右とか左のイデオロギー対立なんかでなく、もっと別の思想を構築すべき時代に来ていると思う。

アップしたのは、スペイン風邪の時の新聞記事、同じようなことを書いてある。
「大清潔法」「口蔽器(マスク)使用の訓令」???すごいですね。ひょっとしたら、出てくるかも。この漢字も凄い「口蔽器」、雰囲気出てますね。口を遮蔽する機器・・なるほど。
この新聞の見出しだけ見ていても、そう防御策は変わらない。進化したのは感染した人の亡くなる割合が少ないのかも。防御はマスクと隔離(集まらない)。



2021/04/20

CLIFF RICHARD


 
ビートルズがイギリスのヒットチャートでトップの座に座るまで、ここにアップした「クリフ・リチャード」がトップだった。
1940年生まれ、ジョン・レノンと同じ、曲も、イギリスのプレスリーと思われていたくらいだから「ロックン・ロール」をベースにしている。ただちょっと上品かな?
ビートルズをアメリカに売り込もうとしたみたいに、クリフ・リチャードも売り込みをかけていたが全く売れず。皮肉なことにビートルズ以降、イギリス勢ということでチャートインすることに。
下のベスト盤、日本のもので僕は1966年に買ったと思う。いい曲が多いです。

サマー・ホリデイ
ダイナマイト
オン・ザ・ビーチ
ラッキー・リップス
ヤング・ワン
バチャラー・ボーイ
エバーグリーン・ツリー
コンスタントリー・・・・・日本ではヒットしている曲が多い。

ここでしばし考えてしまう。アメリカ上陸を果たすトリガーとは何だったのか??



2021/04/19

THE BEATLES の聞き方


 
ビートルズマニアを自認する身としては、さすがに最近はもうないですけど、若い人から「何から聞いたらいいですか?」と聞かれたことがよくあった??かな。
あんまり真面目に考えたことがなかったから。大体3点セットで、日本盤の「ミート・ザ・ビートルズ」「サージャント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「アビーロード」を推薦申しあげておりました。
この間から書いている赤盤、青盤、それに「1」は論外。
そんなことを考えていたら、以前読んだ、中山康樹さんの「超ビートルズ入門」に何から聞くべきかという項目があって読み返していた。
この人、前にも書きましたが、奇をてらったような発言が多いようで意外と的を射ていてさすがだなと思うことの多い評論家さんで他にはいない。データに詳しい人は沢山いるけれど仮説を立てて全体像を構築している人ってこの人だけのように思う。
それで、中山さんの「まず、未体験?のお方が聞くべき初めてのビートルズとは?」
なんと、「パスト・マスターズvol.2」???

これって、言い切って大丈夫かな?? 確かにヘイ・ジュードとかは入ってるけど。
シングルのB面(裏)が多いです。

解説を読んでいくと「なるほど」と思うような解説が(まあ当然ですよね)
実にその通りだと思ったのは、ビートルズはビートルズであって、ロックでもリズム&ブルースでもフォークでもない、このパスト・マスターズvol.2にはジャズとか前衛音楽からちょっとあくまで彼らの興味の範囲で取り入れていて決してビートルズという枠からははみ出ない(僕もそう思う)ところがビートルズたる所以だと・・ふむふむなるほどということで、今聞きながら書いてます。

このあたりの考え方はツエッペリンにも感じる。ツエッペリンはハードロック・ヘビメタのジャンルに入れられているけれど、ツエッペリンはツエッペリンの音だと思う。こういう自分の世界を構築できるアーティストは本当に稀。
そう意味ではデビッド・ボウイもその範疇にはいる。ジギースターダストからヒーローへとさらにレッツダンスへと留まらなかった(僕は途中で息切れしましたけれど)。
ある意味、メタリカもそう。僕がメタリカのファンだと言ったら、怪訝な顔をする人もいるけれど、初めの速弾きメタルから真っ黒のヘビのCDでガラッとサウンドを重厚なものに替えた時にそれまでのファンは去っていった人もいるらしいですが、僕はものすごい進化だと思った。ただその後のメタリカさんには僕が息切れ(息切れが多くなっている)。

長く聞いていると、それまでの先入観を打ち破ってびっくりさせて、その後感動に至るということが出来るのが後世に名が残るミュージシャンの条件かなと思いますね。





2021/04/16

THE BEATLES 赤と青


 年季の入ったビートルズファン(要は古くから聞いている連中、僕も含めて)の合言葉は、赤と青から入るのは邪道、最悪・・・というのが一般的評価。
そう言われても僕はあんまりというか全然その意味が分からない。というのは持っているけれど聞いたことがないというか、多分買った時に一度だけかけたかなという感じ。評価のしようがない。じゃあ何を聞いている?
基本的に日本で自分が買ったものがベース。ところが日本で買ったレコードと同じものがCDで手に入らなかった時代が長く続き、仕方がないから自分で作った。
そんなことをしていたら、同じような人がいっぱいいたのでしょうね。それは当然の話で日本盤のレコードばかり聞いていたので自動的に頭の中で次の曲が想起されてしまう。違う曲がかかるとペースが狂う。そんな世代に向けて?日本盤のCDが発売された。5枚セットで、ヘルプまで。
ここで??と思う人は同世代のマニア。ヘルプは6枚目。
よく見たら「ビートルズ'65」が抜けている。「Beatles for sale」はイギリス盤とアメリカ版とで全く一緒なのかな?と思いつつアメリカのキャピトル盤を確認。(持っているだけで聞いていない)アメリカでは「ビートルズ'65」のジャケットは出ていない。
イギリス盤と同じ、というわけでパスだったのでしょう。
ご丁寧に帯まで(当然CD用に縮小されている)ついている。ここまで来たら完全にお遊びの世界、でも楽しいです。

僕は、2枚目、4枚目(「ビートルズ'65」)以降発売日に買ったと思う。1枚目と3枚目は友達が買った。やっぱり当時は小遣いが少なかったので、ホイホイと買えなかった。
お互いに貸しあいをして、スピーカーの前にテープレコーダーのマイクを立てて、30分ほど息の音を止めて録音したものである。たまに柱時計の音が曲の合間に入っていたりした。
結局、1枚目と3枚目もその後買いましたけど。1枚目は世界中から欲しい人がいるそうでいい選曲だと思う。






2021/04/15

レイモンド・ジョーンズ


 もうコロナで元の生活に戻るのは最悪数年かかるかもという人も現れて、どう考えても僕が企業人として活躍する時代はひょっとしたら終わっているのかもと思始めている。
まあ今のところ何とか食えているので若い人よりはある意味幸運だと思っている。
それで、もう仕事はかなり切り捨てて、あと死ぬまでにやっておきたいことをやろうと思って考え始めた。
まず初めに、買って積んだままのビートルズ関連の本を全部読んでなんかまとめたいとずっと思っていたので片っ端から読み始める。積んだままとはいえ、買った時にある程度見ているから、面白いところはちゃんと読んでいる。
今日はこの中山康樹さんの「ビートルズの謎」を再び読む。
この人、元スィングジャーナルの編集長で大物です。マイルス・デイビスから始まってビートルズ、ビーチボーイズまで幅を広げて、博学と常人離れした仮説でびっくりさせてくれます。信じられないくらい博学。
嫌いな人も多いようですが、僕は面白いと思うことが多かった。過去形になりましたが、既に若くして亡くなってます。
表題の「レイモンド・ジョーンズ」
本の中では「レイモンド・ジョーンズは実在したか」という項目になっている。
ビートルズの出世物語はここから始まるのが一応しきたりみたいなもので、多分みんなが実在する人物だと思っていたはず。(僕もずっとそう思って生きてきた)

ビートルズのマネージャーはブライアン・エプスタインといって、リバプールのレコード屋を営んでいた、ここに
「1961年10月28日土曜日午後3時」に「レイモンド・ジョーンズ」という若者が「ビートルズのマイ・ボニーというレコードありますか?」と尋ねる。

物語はここから始まる。「ラブ・ミー・ドウ」でデビューするほぼ1年前の話。
この辺りの話は実に楽しい。

ビートルズが大物になるにつれ思い出を語って生計を立てた方々がたくさん現れ、その連中が尾ひれをつけるから、つじつまが合わないことも多い。
レイモンド・ジョーンズに関しては、ブライアン・エプスタインの自署(ゴーストライターはデレク・テイラー)なので信憑性があるとみんなが思っていたが、「俺だ」という人物が一向に見つからず段々ブライアン・エプスタインの創作では??と疑われだしていたという背景でのお話。





2021/04/13

2021.04.13 雑感


 1年くらい何にもしなくても退屈しないからいいかなと思っていたら、既に1年経ち、この調子だともう2~3年くらいコロナに振り回されそう。
個人的にはもう数年稼ぐつもりだったけれど、顧客も同年代が多く、「もう商売はええか」と言い出す輩が出始め、こっちもぼちぼち店じまいの計画を立てようかと思い出している。自営だったから定年はないけれど、死ぬまで元気なら働けるので逆に意思決定が難儀である。
こんなにニュースばかり見ていたことはなくて、それに合わせて雑誌やら本を読んでいた1年。(雑誌はネットで見るから買わなくなったですね。出版社も大変だと思う。)
暇なら暇で、暇つぶしに色んな雑用が巻き起こり、住んでいる集合住宅の理事長と自治会の会計ともう一つとある集まりのお世話役、意外と忙しくしている。

それで、この1年くらい世の中を眺めていて、いったい世界はどうなっていくのだろうと思うことが多かった。コロナは適当に収まる。死ぬ人が出るけど(明日は我が身かも)大勢にそう影響はない。今後も感染症は起こって、また収まっていく。

今までも書いたように、ソ連崩壊後、民主主義が地球を包むと僕は単純に思っていたけれど、どうもそうではなく、あんまりというか全然、社会科学には法則性はないみたい。

意外と、軍事国家が多くなってきているし、ミャンマーなんか昔なら適当な名目でアメリカが乗り出しただろうと思うけれど、もう出来ない。主義主張でなく国力がない。
そういう意味では「経済力が国家を支配するだけ」という大胆なことを思ってしまう。
多分、中国、ロシアは今の体制が経済力を発展させるのに一番都合がいいのかもなあと思うことが多い。確かにこのコロナ禍では即効性がある。
で、アメリカを考えたら、どうもデモクラシーと格好良く言ってるけれど、基本的に安い労働力の移民が入って来て成り立っている国だから、中国みたいにはなれないと思っている。
中国は人口が捨てるくらいいるから今強気でいられる。これもまた変わるはず。

要は主義主張は後付けで一番経済を回すのに最適な方法をとっているだけだというのが僕のこの1年の結論・・・単純!!!
では、日本はどうするんでっか????

アップしたのは、上の文章と全く関係がなく、1962年の1月1日にビートルズが受けたオーディションのデッカのビル。デッカはビートルズを断ったおかげで金の卵を逃すことになる。拾ったのはパーロフォンだった。



2021/04/03

非正規雇用と生活保護


 
経済評論家ではないけれど、景気がどんどん悪くなってきているのが実感として分かる。
ただ、コロナ以前から日本は世界の中で凋落傾向であることは間違いないと思っていた。
適当にアップしたのは非正規雇用の割合が増えているというグラフ、下は生活保護世帯が増えていることが分かるグラフ。生活保護世帯はコロナ以前からかなり急速に増加していることが分かる。
日本一、いや世界一の売り上げのトヨタ自動車ですら世界トップ10に入らない。トップ100に入る日本企業は数えるほどになってしまった。
ずっと日本にいたら分からないけど、ふと思ったのは、インバウンドの観光客がいなくなってタクシーの運転手さんにインタビューをしていたテレビをみていて、その運転手さんが「観光客さんが日本は物価が安くていいものが多いから好きだ」と言って来てくれていた云々・・・。「物価が安い」!!!

「物価が安い」のは後進国の特徴です。
昔、ヨーロッパに行ってもアメリカに行っても物価は高かった。追いつき、追い越せとなる目標の国は物価が高かった。そういう意味では日本は既に追い越されているということなんだと遅まきながら気が付いた次第。特にアジアから来ている人が言っている。とっくに世界のトップ集団にいないんです。トップ集団どころかアジアの同胞諸国に抜かれている。
なんか日本にいたらそこそこの生活が出来ているから「井の中の蛙」になってしまっているのかも知れないと思った。

でも、ここで考えるに、そうは言われても日本の方がずいぶんと色んな意味で「上」なのではないか?物価が安い?それだけで後進国??
確かに中国には抜かれているけれど、平均では圧倒的に日本の方がいい暮らしをしている・・・はず。
「はず」というのが、上記のグラフから考えるとそうとは言えない兆候がはっきりと表れていると思う。
多分、どんどん世界中での日本の地位は下がっていく(このままでは)

憂えていても仕方がない。

別の話、今僕は本当に小さな会社を経営している(正社員1人)。経営と言えるほどのものでないけれど、法律は守っている。
社長からすれば、ずっと雇う責任がある正社員はもうとても雇いづらい。
なにお無責任な!!といわれようが、中小企業って自分もいつまで続くか分からない会社です。やってみなければわからん。そこに、ずっと雇いますよと言えるほど無責任なことはない。そういう意味では、期間が決まっている「非正規」さんは、こちらも雇いやすい。その期間までの金額は何とか確保できるとね。
新聞、マスコミを見ていたら、非正規を正規にしない企業を悪く言う傾向があるけれど、一緒です。正規を増やしたら倒産のリスクが増すだけの企業が圧倒的に多いことも世の中は知るべき。

コロナの報道で役人の怪しさを痛感してますが、この非正規労働者の報道も公表されるものは信用できない気が何時もしている。