2021/05/27

1974-77


1974年の4月から1977年の5月まで広島の車会社にいた。
この時か翌年、どういう訳か広島カープが優勝して、阪神ファンの僕は優勝した時に突然カープファンになって流川を闊歩した。
当時はオイルショックでガソリンの価格が高騰し、車会社には有難くない時代だった。それであんまりどころか全く車が売れず、経理の僕のような新人には大した仕事がなかった。
というわけで、広島にいた3年間はそれほどいい思い出はないけれど、関西に住んでいて、全く異次元の体験をしたのは岩国の米軍基地で流れている放送(FEN)が聞けたことだった。
関東に住んでいる音楽好きは毎日こんなのを聞いていたら詳しくなるよなあとしばし感慨にふけったものである。
特に思ったのは、ロックの歴史というか、プレスリー以降の音楽が何時でもかかっていて、どうもその頃の解説をしているような、言葉は分からないけれど、単語と音楽の知識から類推するとそんな感じだった。
一番気に入っていたのは、ケーシー・ケースンの「AMERICAN TOP 40」で、広島から去るつもりになってから、毎週の放送をカセットテープに録音してある。
当時、まあ働いていたから、学生時代のようにのめりこむまではいかなかったけれど、ちょうどイーグルスがぼちぼちヒット曲を出しだしたころで、いまいちの作品ばっかりだと思っていたら、ついに「呪われた夜」というシングルを見事No.1にして、ついに不動の地位を射止めた。
まあ、このあとで「ホテル・カリフォルニア」でとどめを刺すのですが、ヒット曲というインパクトはこちらの方がはるかに上だと思う。
特に出だしのベースの音からじゃーんというギターに「one of these nights」と歌いだす一瞬、最高です。
イーグルスについてはそれほどのファンでもないけれど、個人的にはもろカントリーというのはしんどくて、適度なカントリーミュージックフレイバーがあって、基本はロックなので、今も聞いているのだと思う。
世界で最も売れたレコード(CD)でイーグルスのグレイテストヒッツ(1971-1975)がべスト10に入っている。僕でもよく聞いているから確かに売れたんだろう。ただし先ほどの「ホテル・カリフォルニア」は入っていない。「ホテル・カリフォルニア」の入っているベスト盤もあるけれど、前述のグレイテストヒッツ(1971-1975)の方が出来がいい。蛇足ながらグレイテストヒッツ(1971-1975)が出た時はホテル・カリフォルニアは出てませんがホテル・カリフォルニアが出た後でもこのアルバムは売れ続けた。
「ベスト盤の出来がいい」というのは、やっぱり選んだ曲と並べ方なんでしょうね。ベスト盤って、単純に言えば発売順に並べるという手が一番簡単ですが、意外とよく考えられているものは、入っている曲が全く同じでも印象が全く違うから面白い。

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