2016/09/20

SUPER SESSION

ポップスというか洋楽のグループのメンバーのうちの演奏力の高い連中が次第にミュージシャンという扱いになっていったのは、多分このレコードが出た頃からと思う。早い話が上手い奴だけが生き残っていったということ。ヤードバーズからはクラプトンとジェフ・ベックとジミー・ペイジの3人がゼムからはヴァン・モリソンがスペンサー・デイビス・グループからはスティーブ・ウィンウッドというようにね。別の見方をすれば、ずっとグループ名で活躍できたのはある意味すごいことだと思う。個人個人がすごかったわけですな。ビートルズとかストーンズとか。
このその名も「スーパーセッション」というアルバムが出たとき、一体何?と思った。誰も知らんもん。雑誌の評価は結構高く、時代の変わり目が来ていたわけです。
マイケル・ブルームフィールドはポール・バタフィールドのバンドにいたギタリストでアル・クーパーはブラッド・スエット・ティアーズにいたマルチタレント。この時点で僕はまったく知らなかった。後で調べたから知っているだけ。
ステファン・スティルスだけちょっと知っていた、ヒット曲を出していたバンドにいたから。
どう考えてもLPレコード1枚出せるくらいの知名度がなく、シングルカットできるくらいのヒット曲候補もなく、当時の僕の感覚では、僕のフィールド(要はヒット曲中心のポップス)のレコードではないように思えた。

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