2021/04/19

THE BEATLES の聞き方


 
ビートルズマニアを自認する身としては、さすがに最近はもうないですけど、若い人から「何から聞いたらいいですか?」と聞かれたことがよくあった??かな。
あんまり真面目に考えたことがなかったから。大体3点セットで、日本盤の「ミート・ザ・ビートルズ」「サージャント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「アビーロード」を推薦申しあげておりました。
この間から書いている赤盤、青盤、それに「1」は論外。
そんなことを考えていたら、以前読んだ、中山康樹さんの「超ビートルズ入門」に何から聞くべきかという項目があって読み返していた。
この人、前にも書きましたが、奇をてらったような発言が多いようで意外と的を射ていてさすがだなと思うことの多い評論家さんで他にはいない。データに詳しい人は沢山いるけれど仮説を立てて全体像を構築している人ってこの人だけのように思う。
それで、中山さんの「まず、未体験?のお方が聞くべき初めてのビートルズとは?」
なんと、「パスト・マスターズvol.2」???

これって、言い切って大丈夫かな?? 確かにヘイ・ジュードとかは入ってるけど。
シングルのB面(裏)が多いです。

解説を読んでいくと「なるほど」と思うような解説が(まあ当然ですよね)
実にその通りだと思ったのは、ビートルズはビートルズであって、ロックでもリズム&ブルースでもフォークでもない、このパスト・マスターズvol.2にはジャズとか前衛音楽からちょっとあくまで彼らの興味の範囲で取り入れていて決してビートルズという枠からははみ出ない(僕もそう思う)ところがビートルズたる所以だと・・ふむふむなるほどということで、今聞きながら書いてます。

このあたりの考え方はツエッペリンにも感じる。ツエッペリンはハードロック・ヘビメタのジャンルに入れられているけれど、ツエッペリンはツエッペリンの音だと思う。こういう自分の世界を構築できるアーティストは本当に稀。
そう意味ではデビッド・ボウイもその範疇にはいる。ジギースターダストからヒーローへとさらにレッツダンスへと留まらなかった(僕は途中で息切れしましたけれど)。
ある意味、メタリカもそう。僕がメタリカのファンだと言ったら、怪訝な顔をする人もいるけれど、初めの速弾きメタルから真っ黒のヘビのCDでガラッとサウンドを重厚なものに替えた時にそれまでのファンは去っていった人もいるらしいですが、僕はものすごい進化だと思った。ただその後のメタリカさんには僕が息切れ(息切れが多くなっている)。

長く聞いていると、それまでの先入観を打ち破ってびっくりさせて、その後感動に至るということが出来るのが後世に名が残るミュージシャンの条件かなと思いますね。





0 件のコメント:

コメントを投稿