2021/10/15

LET IT BE


どういう訳かビートルズとしては最後のアルバムとなった(本当はアビーロードが最後なのに、発売の順番が入れ替わった)レット・イット・ビーのスペシャルエディションが本日発売された。
もともと「GET BACK」という題名のアルバムになるはずで、有名な屋上のライブは1969年の1月30日の収録で、本来なら1969年の春くらいには出たはず。
その頃のビートルズはもう解散騒ぎでぎくしゃくしている頂点だったようで(レット・イット・ビーの映画も暗い感じですもんね)、すんなりと発売まで行かなかった。そして不思議なことに「アビーロード」の制作に突入。
ぎくしゃくした状態であのレコードが作れるというのも化け物の証拠ですけど。
結局、ゲットバック(後で改題してレット・イット・ビー)が発売されないまま、アビーロードから世に出ることになる。
アビーロードが出てから、ゲットバックの音源を先日コロナでしかも獄中で亡くなったあのフィル・スペクターが編集して「レット・イット・ビー」として世の中に出てくることに。要は最後の仕上げにビートルズは参加していない。
ただ、マークルイソンの「全記録」によれば1970年の1月に4人が一堂に会することはなかったけれど手を加えていったみたい。やっぱり契約の関係なんでしょうね。この辺りが「もや~」とした気持ちが残っていて本当にビートルズが出したかったものなのという気持ちがある人もいる。
さらに、どうでもいいけど、最後のビートルズのアルバムは「アビーロード」か「レット・イット・ビー」かという論争にもつながる。
とはいえ一応、発売の順番としてはビートルズのラストのレコード。
その時、ブックレット付の特別版がでて確か5000円くらいだったと思う。欲しかったけれど当時は買えなかった。
レット・イット・ビーは、まずフィル・スペクターが編集したものが出て、それが気に入らなかったポール・マッカートニーのネイキッド・バージョンがでて、今回はもともと依頼されていたグリン・ジョンズのバージョン(全曲ではない)もついている。個人的には一番聞きたい代物。
音については詳しい方は色々と書かれてますが、僕にはそれほど差が分からないので、フィル・スペクターのもいいなあと思っている。
グリン・ジョンズってビートルズとはあまり縁がないお方ですがあのツエッペリンの一枚目のエンジニア(詳しくは分からない)さんで大物を手掛けている有名人です。どちらかと言えばフィル・スペクターの対局にいる方のようで、要はあんまり手を加えない「素のまま(元の音源)」を大事にする考え方みたい。裏方さんで音が変わるというのも、こんな騒ぎが起こらないと全く知らない世界でした。
まあ、秋の夜長を堪能しながら聞き比べてみます。
例のディズニー・チャンネルに入っていたら映画「GET BACK」が見れます。追加料金がいるのだと思うけれど。僕は後日ゆっくりDVDになってから見ます。


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