2023/02/16

NEW MUSIC MAGAZINE 創刊号の表紙


 

ほぼ2年前に同じようなことを書いたのですが、問題が解決しました。
1969年の4月に創刊された「ニューミュージックマガジン」(現在はミュージックマガジン)の表紙に載っているミュージシャンは誰だという「謎」が僕の頭の中に以前からずっとあって、2年前に雑誌を発行している会社に問い合わせたら、当時のことを知っている者が既にいないということで、分からないということだった。まあ当然ですね。50年以上も前の話だから。
僕も当時のことは詳しいつもりだったので、持っている資料を駆使して探したけれど見つからず、先日フェイスブックで詳しい人にも答え及びヒントをお願いしたら、エレファント・メモリーとかその他色々とアイデアをいただきました。
その時、もう一度しげしげと眺めていたら、前の右から2人目の女性の顔に見覚えがあって、ひょっとしたらブロンディのデボラ・ハリーがいた「ウインド・イン・ザ・ウィロー」かなと思った。ただ、「ウインド・イン・ザ・ウィロー」というグループは、LPレコードが1枚出ただけで当時は全く売れていないし、シングル盤も出したけれどヒットしていない(日本でも出た)。しかも僕の基準ではニューロックではない。要するに1969年の新時代を告げる雑誌の表紙を飾るような活躍は全くしていないから、やっぱりあり得ないと思いつつ、彼らの写真をネットで探したら見つけました。2段目の写真がそれです。そのまんま。数年後ブロンディーとしてヒットを連発してスターの座を射止め、その時の姿は一番下の写真。
デボラ・ハリーがブロンディーで有名になって、下積み時代の写真がネットで見れる時代になっているから判明したけれど、「ウインド・イン・ザ・ウィロー」が1968年のアルバム1枚で消えていたらよっぽどの偶然がない限り発見されなかっただろう(それに創刊号の写真が誰なんだと思っている人間がいない(僕だけ?))。創刊号を作っていた時期、中村とうようさんと小倉エージさんたちがなぜ「ウインド・イン・ザ・ウィロー」を表紙に登場させたのかその意図とするところを是非知りたいと思っている。
本来ならクラプトンのクリームなんかが妥当だったと思うけれど。本当に意外なチョイスだ。
しかしながら54年に渡る謎が解けた。めでたしめでたし。

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