2024/01/16

ゴールデンスランバー




今頃「ゴールデンスランバー」の話題?
昨日、本の整理をしていたら、二重に置いてある奥の方から出て来た。そうかそうか一気に読んでしまったのを思い出した。本を確認したらもう15年くらい前の出版になっている。
普通、ビートルズの名前を借りたものには手を出さないことにしているので、即パスするはずですが、評判が良かったのと、ケネディ暗殺、オズワルド・・・と僕が興味ある単語が並べられているので買ってしまったのだと思う。
ペラペラとめくっていて、そうか映画になっていたのだと思い出して見てみる。僕はほとんど邦画を見ないので、多分有名な俳優さんなんだろうけどまず分からないはずだと思いつつ見始める。主役の堺雅人さんは、NHKの新選組を見ていたので知っていたが、他の俳優さんは名前は分からない(顔は見たことがあるはず)。日本の映画が嫌いなわけでもないけれど、マスコミのゴシップ記事が嫌いで、万国どこも同じでも海外のゴシップはよほどのことがない限り日本には届かないので、あちらの物ばかり見ている。
ケネディ暗殺事件でオズワルドがはめられたことが前提になっている。まだ正式にはそうなっていないのにと思いながら・・。
わずか2日間の出来事なんですね。まあ「24時間」よりまし。
仕事で2日だけ仙台に仕事で行ったことがある。気がつけば最後の決戦場になる野外音楽堂のある公園の近くの会社だった。もうちょっとしっかりと見て帰ってくればよかった。
話は飛ぶけれど、主役の青柳の先輩の運送屋さんが「ロックだよなあ」を連発する。
「ロック」の概念?村上春樹の「海辺のカフカ」にも同じような人が出て来る。内田裕也の「ロケンロール」とは違うと思う。
なんか概念としてあるのですよ。「ロック」的人間の基本的な概念が。
小道具と脇役、シチュエーションが上手く配置されている。土管、花火、キルオ、下水に詳しい入院患者、仙台でのロケ(東京ではあの感じが出ない)。
ちょっと原点に戻って、「オズワルドにされてしまうぞ」って言われて物語は進みだす。犯人にされかけた青柳が見事周囲の助けを借りて無事に逃げ切るという話でまずはめでたしめでたし。あんまり思想的なところは出てこない。首相が爆弾で殺されてもそっちの方は大した話でなかった。青柳でないと困るというところも感じなかった。オズワルドは共産主義者でないと困ったのですけど。
作者の伊坂幸太郎さんって1971年生まれで、ビートルズは既に解散しているのですね。その彼がビートルズが解散間近に録音した「アビーロード」の作成にまつわる話をこの本の中で語っていたり、僕にしたら不思議な気がする。ポールがバラバラになっている4人を何とかまとめ上げて完成させた云々。
役者の「柄本明」さんっていい役ですね。(この人くらい知っている)
それと竹内結子さん(ほとんど知らないのですけど)亡くなってました。いい役を演じてたのに。
本を読み返す(飛ばし読みですけど)、そしたら本当のケネディ暗殺事件で関係者がかなりの数の不審死を遂げている事実に倣って同じような文を書いてました(映画では省略されている)(第三部事件から20年後)
それと最後に整形後の青柳に扮した俳優さん不思議な魅力がありました。多分今は成功されているのでは?



 

0 件のコメント:

コメントを投稿