2020/09/20

リバプールサウンドの不思議さ



 ビートルズを代表とする「リバプールサウンド」ですが、「サウンド」としてとらえるには統一された特色があるわけでなく本当に雑多な要素が入り混じた集合的な呼び名でした。言えるのは若いエレキギターをもった数人のバンドであることぐらいかな。音楽はまあ、少し前のアメリカのリズム&ブルース、ロックン・ロール等々がベース。でもそのルーツを調べだすと奥が深い。
で、ここにあげたこの2つのバンド、両者とも全米NO.1のヒット曲をもつエリートさんですが、共通点(僕が思う)は実に軽い、どちらかといえばコミックバンド(そこまでいかないけど)、ビートルズ、ストーンズと比べたら、音楽を真剣にやってる(考えてる)??と思ってしまう不思議なグループでした。
当然ながら、来るロックの夜明けにはついてこれず離脱?(その頃までバンドがあったのか調べてません)。正直、その後のトレースはしてないから。ただハーマン君の方は一時はビートルズを抜く?勢い(1965年)だったのでニュースは今でも流れてくる(ヒット曲がやたら多いから)。
アップした「朝からゴキゲン」は今でも聞きます。この辺りは普通だったんですけどね。
まあキャロル・キングの作品ですしいい出来です。ミセス・ブラウンになると全くビートなし、ヘンリー君になると語呂合わせみたいな??でも大ヒット。その頃の僕は「これってちょっと期待してたもんとちゃうなあ」と思ってました。後から読んだ記事なんかではもともとハーマン君たちのターゲットは12~13才くらいの女の子達だったようで、そういうことなら理解できるかな。
世の中って自分の思うようには動かないということがこの頃(中学生の頃)分かったような気がする。
下のフレディ君の方は、これはもっとようわからんバンドになりまして。けったいなダンスみたいな動き(ドウ・ザ・フレディ)で、なぜかこれがアメリカで受けてある程度活躍した。これも1965年あたりの話。よく見たらあんまり若くないですね。イギリス勢ならなんでもヒットの時代のあだ花・・・でもないか、なんせ全米1位ですから。
まあ、勢いがあった時代の話です。
雑多という意味ではユニット4+2のコンクリート&クレイなんかはカリプソ音楽ですし、初めの頃はシラ・ブラックもリバプールサウンドやったしね。
リバプールサウンドというのはサウンドの定義ではなかったわけです。現象の名称かな。







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