2021/08/09

戦後76年



                          



東京オリンピックが無事?に終わった。
結構テレビを見た。多分主催者はちゃんとやると思っていたので想定内の終わり方だったと思う。思った以上に参加者の感染者が少なかった。
別の意味ではこんな状況でよくやったと言えるのだろう。
ただ、開催したことの是非は別問題。アクセルとブレーキを一緒には無理な話だったと思う。国内の感染者の実数は今から判明してくる。我慢を強いているのにお祭りをしてはいけない。かなり人が出ていたと思うから不安がいっぱい。
気がつけば広島と長崎の記念日になっていた。
歴史上、原爆が2発使われて、すべて日本という不幸な結果に。
オッペンハイマーがえらいものを作り出してしまったと後悔した話は有名ですが、戦後76年経過して、実際に原爆が使われていないのは、広島・長崎の悲惨さを世界が認識しているからかもしれない。20~30万人の都市なら一瞬に消えてしまう。
その後、原爆の何倍もの威力を持つ水爆も作られたけれど使われていない。
水爆ならもう小さな国が消えてしまう。
そんなことを考えていたら、僕の住んでいた大阪の郊外にも昭和30年初期には防空壕の跡がいっぱいあったことを思い出した。あの頃は子供でもみんなが「防空壕」を知っていた。
汽車に乗って外を見ていても山間にぽつぽつと穴が見えて、あああそこにも防空壕があると思ったものである。
昨日は鈴木貫太郎と昭和天皇の「聖断」を久しぶりに読んだ(後半だけ)。よくあそこ(8月9日)で昭和天皇が降伏しようと言われたものだと思った。おかげで3つ目の原爆は落ちなかった(既に用意されつつあったらしい)し、北海道も半分ソ連に割譲されずにすんだ。不幸中の幸いである。
しかし、どうしてここまで泥沼にまい進してしまったのか。
ドイツは第一次世界大戦の負債で苦しみそれを帳消しにという目論見は理解できる。ただしヒトラーのユダヤ人殲滅願望は理解できないけれど。
日本はなんか訳の分からんままにというか世界を知らずに偶然の戦勝が重なって有頂天になって気がつけば、周りに敵を作ってしまっていた。しかも勝てそうもないところばかり。
今から批判するのは容易いですが、思うのは科学的視野が欠乏しているのは確かですね。
いまのコロナでもそう思う。ワクチンに対する日本人の国民性??科学的でない。確率を考えないところ。
真ん中の写真はノモンハンに放置されている戦車(日本製?ソ連製?)
下は広島の1946年の写真、悲惨。
いずれにしても戦争で死ぬよりコロナで死ぬ方がまし???難しい問いかけですね。


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