2018/12/24

後期のキャメル

キャメルというバンドは正直それほど目立たなかったプログレバンドで、いいレコードを出すもののなんか突き破る力不足というか、超メジャー入りは果たせなかったバンドです。「ライブレコード」なんかよく聞きましたけど「結構いいなあ」という印象でじゃあ全部揃えようかという意欲まで湧かなかった。(それでも結構持ってますが)
でも、ファンの人が持っている全盛期のものはあんまり持っていない。僕には甘すぎるかな。優しいメロディーが多いのですよね。
後期の方であの小野田さん(フィリピンで見つかったあの小野田さん)をテーマにした「ヌード」というレコードがあって、なんでイギリスのバンドが小野田さんをテーマにしたレコードを出すの??と思ってました。
その後一旦休止状態になって、あのピーター・バーデンスが抜けて、実質アンドリュー・ラティマーのバンドになってしまった。
そしたらこんなアルバム(もう時代はCD)を出してきた。あのスタインベックの不朽の名作「怒りの葡萄」をモチーフとした作品。昔の「スノーグース」も同様のアプローチだった。
こういう仕掛けが好きなんだろうか?
多分それほど売れなかったと思うけど、出来はいいです。アンドリュー・ラティマーの泣きのギターは、先日のデヴィッド・ギルモアの泣きのギターとはまた違う、こちらのほうが動きがある?という表現が相応しいかうまく言えませんが。
その後も自分の祖先のアイルランドからアメリカに移民してくるときの苦難の道を作品化した「ハーバー・オブ・ティアーズ」も優れものです。なんか苦難の道ものが多いです。
歳をとってもこのような作品を作れる力は素晴らしいものだといつも思いながら聞いてます。
もうロックというジャンルでもないですな。
しかし、この人、きれいな旋律を奏でます。


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