2020/08/01

マイケル・ブルームフィールド


SONYのレコードを思い出していたら、多分一番初めに買ったのは「フィルモアの奇蹟」だったような記憶が(曖昧ですが)してます。アル・クーパーとマイケル・ブルームフィールド。
いったい「誰やねん?」知らんもんね。しかも2枚組(当時はレコードは高い。2日のバイトで買えない。なにせ芸術品・嗜好品扱い)。
ボブ・ディランのバックだと知るのは後の話。当時はボブ・ディランなんか気持ち悪くて聞いていない。
でも、雑誌の評価高いし、一番上のジャケット、ノーマン・ロックウエルの絵(僕はこっちの方を知っていた。こんな高名な画家が描くか?)迫力あるでしょう?2人とも自信に満ち溢れてる感じいっぱい。
買いました。聞きました。初めは、オリジナルなし、他人の曲ばかり。これってどういうレコード??「ヘイ・ジュード」??
バニラ・ファッジみたいな路線?(つまり元歌を大胆にアレンジして聞かせる?でもないか?でも自分たちの力量で聞かせるというのは同じか・・)
当時は買ったら徹底的に聞いていた。なんせ大枚はたいて買うLPレコードは月に1枚もないわけで、もう聞きこむ。じわじわと良さが、「時代が変わって来てる。ちゃんと演奏できなあかん時代になって来てる。」こんなことを思い起こさせてくれました。
ギターのマイケル・ブルームフィールドは、調べてもらったすぐ分かりますが、いろんなバンドを渡り歩くというか、自分で作ったのもあるのですが、なんせ長続きしない。ほとんどグループでは1枚だけで、数枚参加しているのは少ない。
一番下のバタフィールド・ブルースバンドのイーストウエスト、左から2人目、モンタレーのライブでも映ってます。このバンドでは長続きしたほうかな。このレコードの「イースト・ウエスト」は絶品。是非聞いてほしい。マイケル・ブルームフィールドここにありです。
話を戻しまして、このフィルモアの奇蹟でも持病(長続きしない)が出てしまい、最後の公演は欠席(一応入院)で、アル・クーパーが困って助っ人を探す。参加してくれたのは、なんと当時無名だったカルロス・サンタナと一番下の写真(バタフィールド・ブルースバンドのイーストウエスト)にも写ってますがエルビン・ビショップ(一番右)。このコンサートに行った人は得したよね。
肝心のマイケル・ブルームフィールドは、その後、ソロを出したり、KGBという物騒なバンド(これはこれで面白く、長文を書けます。なんじゃこら!というにわか作りの一儲けをたくらんだスーパーバンド。オールスター勢ぞろい。今度かきます。この時買ってるんですよね。)を作ったり、話題は提供してくれていましたが、結局薬の過剰摂取にて若くして亡くなっております。
興味のある人は、モンタレー・ポップ・フェスティバルのバタフィールド・ブルースバンドの演奏を是非見てください。このコンサートはジャニスとジミ・ヘンばかり話題になりましたが、他も見ものが多いのです。アル・クーパーのいたブルース・プロジェクトもね。






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