2014/01/19

Julie London

昔々、レコードが貴重品であった頃、1970年代で2000円した。輸入盤は3000円以上。当時の(厳密に言えば)、1970年にデパートのお中元の発送のアルバイトが1日1400円だった。自給200円。要は1日アルバイトしてレコードが1枚買えない。
昔からの音楽マニアが集まったら、あの時はバイトして何枚レコードが買えるかがいいバイトかどうかの基準だったというような話になる。
まあ、脱線しましたが、東芝のレコードの買うと、中に発売されているレコードジャケットがいっぱい印刷されている紙袋にレコードが収まっていて、見たことのないようなレコードジャケットをみてこれはどんな音楽なんだろうと思いを馳せるひと時が常々あったものである。
そのなかに、このジュリー・ロンドンの怪しげな雰囲気のレコードが必ず入っていて、こういう雰囲気の歌手っていうのはどういう歌を歌うのだろうといつも思っていた。
まあ年をとってジャズもちょっとだけ入門あたりのものを聞くようになって、クライ・ミー・ア・リヴァーを他の歌手(僕の場合はリンダ・ロンシュタット)で聞いて本家に来て、これがジュリー・ロンドンだったのかと思い。昔の妖艶なレコードジャケットを思い出した。
今見ても妖艶である。

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