2020/05/17

Once Upon A Time In Hollywood 2

まだ書き足りないから第2弾へ
得意の音楽ばかりでいきます。
もう結構書き込みがあるので、全部の曲名はわかるとして、僕が全曲を分かったかといえばソウル系はあんまり聞いていなかったので知らないのもあったように思う。僕の好みの基本はビートルズからのイギリス系ですから。
ロイ・ヘッド、サイモン&ガーファンケル、ディープ・パープル、ポール・リビア&レイダーズ、バフィ・セント・メリー、ホセ・フェリシアーノ、ローリング・ストーンズ、ママズ&パパズ、ロイヤル・ガーズメン、ヴァニラ・ファッジ。
ディープ・パープルは「ハッシュ」が流れて、69年だったかなと思っていたら、一瞬別の曲が流れて「えっ今のは??」、思い出すのに暫くかかった。ニール・ダイヤモンドの作品の「ケンタッキー・ウーマン」です。いやいや歌っているのはディープ・パープルです。あの頃のディープ・パープルはドノバンのラレーニアとか意外と渋い曲をカバーをしてたのを思い出した。初期のレコードですから(当然です69年だから)。
それで意外とポール・リビア&レイダーズの曲が多いのです。なんでやろと思いました。
シャロン・テートが家の部屋でレコードをかけるシーンがあって、彼らのレコードジャケットが映る。芸の細かいことです。ここまで凝るかと思って、考えを巡らせると、ポール・リビア&レイダーズのプロデュサーはテリー・メルチャーなんですよ。そんでかと合点したわけです。しかしここまで凝るか?という呆れた気持ちも少し湧きます。
テリー・メルチャーに関しては、映画の中でもチャールズ・マンソンらしき人物がシャロン・テートの家に訪ねてきて「テリー・メルチャーはいるか?」と尋ねるシーンがあったように思うけれど。
テリー・メルチャーはポランスキーが借りた家の前の住人です。しかも音楽界の大物(だったはず)。あのドリス・デイの息子、1965年No.1ヒットのミスター・タンブリンマンのバーズのプロデュサー、ビーチボーズとも仲が良かった・・・まあそういう因縁をうまく取り入れてます。
ブラピに襲い掛かる時にかかるのがヴァニラ・ファッジの「you keep me hanging on」(もとはシュープリームズ)。あのサウンドはドキドキします。
最後に、デカプリオがプールの中で「10/20/30/40/50・・・」と歌っているシーンがありますが、あれはドイツのレッドバロンという撃墜王の歌で、10機、20機・・・と敵機を撃墜していく歌です。多分やられるのは連合軍(アメリカ?)、それに対抗するのがなんと「SNOOPY」という歌。日本題は「暁の空中戦」で原題は「SNOOPY VS RED BARON」、アップした下の写真が当時のアメリカでのシングル盤なんだろう。というのは日本ではほんまにしょぼい写真でしたから敢えて載せません。スヌーピーに関してはこの歌を歌っているロイヤル・ガーズメンがスヌーピーの原作者に許可を得ないで発売して、さらに運が悪い(いい)ことに大ヒットしてしまったのですが、その話はまた別の機会に。

それと、今書いていて思ったのですが、音楽でこれだけ凝っているのですから、多分、他の分野、特にタランティーノ本職の映画の分野ではすごく知る人ぞ知るの世界であろうと思ってます。僕がわかるだけでも過去の大物俳優さんが知らんふりして出てますよね。その辺も詳しい人にはたまらない世界です。
多分、映画館の看板とかも凝ってそうです、さらに車もなかなか奥が深そうです。とことん追求した解説本が出てきそう。

イタリアの西部劇に出たのはクリント・イーストウッドだけでなく(僕の記憶ではクリント・イーストウッドはイタリアに行った時、アメリカで落ち目でなかったと思うのです)、バート・レイノルズも行ってました。他にもイタリアで活躍した俳優さんはいたので、誰か1人だけがモデルということでもなさそう。それにマカロニウエスタンってイタリア人、アメリカ人だけでなくドイツ人からフランス人、果ては日本人も出てました。そう考えたらある意味あの時代に活躍したすべての人、いや当時の一般大衆も入れてのオマージュだろうと思ってきた。
結局はおじさん向けの映画ですなあ。蘊蓄を傾けるのには最高の映画です。






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