2011/09/01

光る風



「光る風」の豪華本が出ていたので買い求める。「 がきデカ」で有名な山上たつひこが少年マガジンに書いていた社会的シリアス漫画である。今までにコミックスと文庫本も持っているはず。1970年の4月から11月までの連載である。当時の少年マガジンはオリジナルを何冊か今でも残っていて時々懐かしく眺めてしまう。当時は「明日のジョー」を一生懸命追いかけていたのだと思うけど、同時になかなかいい作品が多かった。この「光る風」や石森章太郎の「アニマルファーム(動物農場)」(原作はオーウェルです)など今でも思い出す作品があった。1970年は「70年安保」があってまあ最後の社会運動の盛り上がりがあるかなと思われた年だったけど、もう世の中は大阪の千里丘陵の「万国博」真っ盛りで60年安保の比ではなく、世の中は次の時代に移行しつつあった。個人的には左翼系の政治団体の存在価値はここ(1970)までだったように思う。その後はあの方々は生ける屍でもうその後40年何をしているか皆目わからない人種になってしまった。
1970年はまだ戦後25年で、日本がようやく世界の先進国の生活水準に追いついた時代だったように思う。その後すぐ(といっても3年くらい後)円が変動相場になるから。
本当は山上たつひこの頭の中の話をしたかったけど上手く書けなかったので後日に。この山上たつひこという人の心の中は実に興味深い。才能があるんでしょうね。今は金沢に住んでいるらしい。喜劇新思想体系という名前から想像できないハチャメチャな本もあります。時代が時代なら発売禁止です。

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